円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

井上雄彦氏 親鸞聖人を描く

2011年07月03日 | 日記
昨日、心待ちにしていたものが届いた・・・。








真宗大谷派(東本願寺)が、このたびの親鸞聖人750回御遠忌を記念して、マンガ家 井上雄彦(たけひこ)氏に六曲一双の巨大な屏風画の作成を依頼した。


その屏風画は今年の4月~5月に東本願寺に展示され、連日多くの人が足を運び、その屏風画に描かれた親鸞聖人のお姿に出遇った・・・。



東本願寺では、これまもで宗祖御遠忌の際に時代を代表する芸術家に後世に残る作品を依頼してきた。その中には棟方志功氏などもいる。


このたび、宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌をお迎えするにあたり、若手職員から「ぜひ、井上雄彦さんに親鸞聖人を描いてほしい」という思いが寄せられ、井上氏にご賛同いただき、六曲一双(縦2.1m、横5.8m×2)の巨大な屏風となったのだった。



井上雄彦氏は「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」などの漫画を描き、絶大な人気を誇るマンガ家である。

その井上氏をして「過去最大級の難関」と言わしめた新たな挑戦、巨大な屏風に描かれた親鸞聖人。



東本願寺のこの柔軟な姿勢、ある意味うらやましい。




さて、屏風画の公開とともに記念グッズの販売も始まった。当初は予定されていなかったらしいが、このたびの東日本大震災を受け、グッズの収益金を被災地への義援金として送るということになったのだ。


私も京都へおもむき、ぜひこの目で屏風を拝見したかったのだが、残念ながらその思いは叶わなかった。しかし記念グッズとして屏風画のポスターやミニチュア屏風などが販売されることになったので、これはぜひ購入させていただこうということになった。



私が購入したのはポスターとミニチュア屏風。







右隻には苦悩する民衆と共に歩む親鸞聖人、そして左隻は一人凛として佇む親鸞聖人、井上雄彦氏がこの作品に込めたメッセージとは何だろうか?



ポスターは額に入れるか、表装してもらうか、考え中。いずれにしても若いご門徒さんにもお寺に来て見てほしい。




記念グッズは通販出来ます。

http://www.flow-er.co.jp/

にて販売中。