円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

掃除より

2007年09月28日 | 日記
午後より(稲葉組)隣組の清掃作業に参加。九月末といえない暑さの中、Kさん、Tさん、前住職、そして私の4人で清掃作業で鎌やノコギリやチェーンソーや草刈り機を駆使(?)して掃除しました。
最近では隣組の組織の付き合いがだんだんと少なくなっているそうです。人との付き合いが面倒だ、自分は自分、といったような考え方が都会であっても田舎であっても強くなってきています。寺院にとってもそれは他人事ではない、法要などでのお参りにきてくださるご門徒さんの減少などにも関係がありますし法事や葬儀でも身内だけで・・・という考え方も多くなってきております。
以前は人と人が支え合って「人」という字が成り立っていると言っていましたが、最近では小さい(弱い)人の上に大きな(強い)人が乗っかって「人」という字だ、などど表現する悪い傾向もあります。自分中心の考えがこの先さらに増大していくとどうなってしまうのでしょう?
京都議定書において、自国の利益を優先せんがためにあれだけCO2の6%削減を強行に反対したアメリカが最近になってやっと地球環境の危機的状況についての考えを少しは改めたのか、CO2排出量削減についての取り組みを始めたとのニュースを見ましたが、我々も一人ひとりが多くの人や縁によって支えられていることにもっと真剣に考えていかなければなりません。寺院も周辺の状況を冷静に見渡して、布教形態などの見直しも計りつつ、人と人との関係を深める役割をもっと担っていなかくては。