アンスティチュ・フランセ東京で開催中のカイエ・デュ・シネマ週間、今年は昨年10月、自ら人生にピリオドを打ったシャンタル・アケルマン追悼特集。
なんでこんなに人が! というほどの大盛況。
おまけに今日に限って、電車が遅れて、開始時刻に間に合わない~~とあせっていたら、あまりの混雑で開始時刻が10分遅れたようで、セーフ。
命拾いしました。
というわけで今日は3本観ましたが、何と言っても圧巻は『ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地 ジャンヌ・ディエルマン』。長いタイトルですが、日本風によくある「ソフィーマルソーのなんちゃら」「イザベル・アジャーニのなんちゃら」というタイトルで言えば、まさに「デルフィーヌ・セイリグのジャンヌ・ディエルマン」と銘打っていいような、
デルフィーヌ・セイリグの存在感が異常に素晴らしく、常軌を逸したものを感じさせます。
私には想定外の展開だったので、思わず、座席で飛び跳ねるほど圧倒されました。
「去年、マリエンバードで」や「インディア・ソング」では、なかなか見えてこないフェミニストのデルフィーヌ・セイリグ。美しい女優である以上に戦う女性だったのだわ、ますます尊敬の念が増しました。(伴侶がサミ・フレイだったというのは解せませんが、ま、それは目をつむります)