遠藤雷太のうろうろブログ

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帯広北高等学校演劇部『放課後談話』

2019-01-12 22:05:42 | 演劇を見てきた

2019/1/11

・放課後、演劇部の男子が弓道部の男子を勧誘する話。

・勧誘と言っても思い出したようにそんな台詞が入ってくるだけで、大部分は二人のどうでもいい会話。

・強いて言えば人間観察要素が濃くて、部分部分でおもしろいんだけど、最終的には「いいから早く帰って宿題やって寝ろ」と言いたくなるくらいの塩梅。

・教訓になるような話もありそうでないし、不条理かというと全くそんなことはない。

・滑舌もあんまり良くなくてどちらも早口になるとすぐ単語が聞き取れなくなる。

・間の取りかたは抜群にうまい。

・台詞を置くべきタイミングで丁寧に置いていく感じ。

・器用というよりは地道な掛け合い。

・ある意味、勇気のいる方針のはずなんだけど、大人数の演劇部では絶対にできない弱者の兵法に勝機を見出して、実際に結果を出したのがすごい。

・二人ともただただ無言でスマホをいじっているだけという、何も始まらないオープニング。沈黙に迷いがない。

・淡々とした二人の掛け合いを強力に支えているのが、うしろの緞帳風の絵が描いてある幕。

・空間の使い方として有効だし、二人にとっての他者ってこんな人影なのかなと思ったりもする。

・「高校生らしい作品」というと当事者はイヤなんだろうけど、高校生の持つかわいらしさやいやらしさ、めんどくささ、つたなさまでもしっかり魅力に変えている。強い。

・ドキュメンタリー要素が強そうな作品なだけに、自分の内側にある高校生らしさを、客観視して再現するのはかなり難しそう。

・自然体のように見えて自然体とは間逆の目線も必要。

・最後のいかにも高校演劇っぽいホリ幕演出も確信犯でやっていると思う。

・顧問の先生が作演出なのがいいバランスだったのかも。

・高校生らしさや高校演劇らしさを煮詰め続けた結果、はみ出してきた個人の衝動を見せたのが最後のシーン。

・高校生という属性ではなく、ちゃんと個人の話に戻して決着しているところに誠実さを感じる。

・結果、最高というよりも唯一な話になっていて、全道最優秀賞にも納得の内容だった。

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