遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

信山プロデュース『人形の家』

2020-04-06 11:56:00 | 演劇を見てきた

2020/4/4

・ノーラが夫に幻滅する話(乱暴)。

・フェミニズムの嚆矢的な位置づけの社会劇。

・とにもかくにも舞台で見られるのが嬉しい。

・読んだのがずいぶん前で思い出し思い出し見る。

・ノーラは女性だけど、男性の深浦佑太くんが演じる。

・省略の美学なんてどこ吹く風の膨大な量のセリフ。

・あれだけ多いと、ただセリフを覚えて発するという役者さんの基本中の基本の技術に感動してしまう。ちょっと前にボリュームのある二人芝居したばかりなのに。

・見た目の違和感はそんなにない。ただ、衣装の変わる二箇所で心が乱されてヒャってなる。

・最初の衣装がえではうっかり「かわいい」と思ってしまうし、後のほうは男女の境目をボカしてその後の(ちょっとだけ無理のある)展開に見た目で後押しする。

・結果、夫婦が正対して言葉をぶつけ合うシーンは、唐突さよりも迫力が勝っていた。

・厩火事のオチつけても許してくれない感じ。

・作品的には全員が男性である必要はなかったように思うけど、ノーラに関してはあったような。

・一見、幸せそうに見える夫婦だけど、妻のノーラには夫に絶対知られたくない秘密がある。

・その秘密が明るみになることで、彼女は夫の中に受け入れがたいものがあることに気付いてしまう。

・仲睦まじさの裏側にある支配の関係。

・彼女は捨てられる前に、捨てている。

・ヘルメルの言ってることが、妻に逃げられたDV夫と重なる。

・1879年の作品だけど、今の日本でも同じ目線で共感する人と反発する人がいそう。良くも悪くも現役の話。

・彼女自身の最後の選択を正しい正しくないと言うのはあまり意味が無い。影響力の問題。

・装置かわいい。「人形の家」というだけあっておもちゃのような内装。小さめのドアが牢屋っぽい。かわいらしい牢獄と言えば暗喩になるのかも。

・新型コロナ対策は、アルコールによる手の消毒と、座席の間隔空け。足が大きいので、桟敷席の間隔空けはほんと助かる。

・客席の後ろのほうでずっとガチャガチャなってたのは後説で言ってたアクシデントだったのかな。

(2020年4月3日19:30の回)


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« yhs『14歳の国』 | トップ | ナショナル・シアター・ライブ2... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇を見てきた」カテゴリの最新記事