観劇三昧:火曜日のゲキジョウ「第3回30GP 三等フランソワーズ『ムーンライト』」
2018/2/15
高知で空白の10日間を過ごした夫を、妻が問い詰める話。
テーブルひとつと椅子ふたつ、二人芝居の最小単位と言ってもいい舞台装置に、昔の女をめぐって夫婦が対立する展開、飄々とした夫にやや天然な妻という性格付け。
それぞれド定番もいいところだれど、この直球しか投げない投手がかっこいいことこの上ない。
適度なユーモア、計算された噛み合わない会話、生々しい人生の修羅場、見る側の感情移入先を振り子のように行ったり来たりさせる二人の役者さんの言葉と演技。
浮気が発覚するしないの攻める側と守る側の間に生まれる緊張感と、善悪正誤に落ちない展開の綱渡りぶりが見どころ。
あと、夫が謝る時の「すまん」が「ごめん」に変わる瞬間が好き。
タイトルの『ムーンライト』も、かっちりした話を、うまいことぼんやりまとめていて、とてもきれいに決まっていた。
<作品情報>(観劇三昧)
公演時期 2018/01/18
上演時間 00:35:50
地域:関西
出演者:木山梨菜(三等フランソワーズ)/中川浩六(三等フランソワーズ)
脚本・演出:中川浩六
あらすじ
妻に出張と偽った旅先の宿。部屋にもどったらその妻がいた。偽りの真相は浮気が正義か。火曜日のゲキジョウ、三ヵ月連続ひとり相撲。夏場所千秋楽。どこかの誰かの大切な何かを犠牲にしても観に来てほしい大一番。忘れない許せない戻れない。湿度高めのしっとりコメディー。
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