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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

SPAC『守銭奴 あるいは嘘の学校』(2022年)

2025-04-06 20:09:34 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2025/3/31

ケチな資産家の老人アルパゴンが息子の恋人と結婚しようとして、周囲を振り回す話。

落語の小話みたいな内容だけど、2時間近く使ってじっくり見せる。

戯曲の内容はほぼ忘れているけど、だいぶん現代向けに調整されているのはわかる。

老人の息子と娘がチャラ男とギャルの組み合わせ。

資産家の家族でも彼が金を使わせないので、その辺から拾ってきたような貧乏くさい布切れを身にまとっている。

そんな雑多な組み合わせでも舞台上の色味をしっかりまとめている。

そして、話の全ては、終盤の金以外すべてを失ったかのように見える彼の姿に集約されている。いい構図。

実績のある演者さんが集まっていると思うけど、特にアルパゴンの娘が印象に残った。

わりとごちゃごちゃしがちな舞台上で、自然と目が行く。姿勢なのか表情なのか動きのキレなのか。

古典作品の良さというより、演出の楽しさが勝っているという印象の作品だった。

(U-NEXT)


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