遠藤雷太のうろうろブログ

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空宙空地『轟音、つぶやくよう うたう、うたう彼女は』

2020-02-08 21:45:02 | 演劇を見てきた

2020/2/5

・母と娘が全く同じように見えて少し違う人生を猛スピードで繰り返す話。

・母娘の周囲の時間があっという間に後方に過ぎ去っていく。前も書いたけど、そういう呪いみたいに見える。

・本演目は観劇三昧と去年の上演で見ている。

・なので、情報の取りこぼしやら、面白い面白くないやら、そんな余計なことは気にせず、心をゆだねて楽しむ。

・複数の巨大な壁が左右に動くことで、演者や小道具の出入りが舞台のあちこちで行われる仕掛け。

・壁自体の大きさや、動かす時の低く重い音は、そのまま列車のイメージに繋がるし、人間には抗えないもの、転じて時間の流れそのものにも思える。

・時間の流れに成すすべなく流される「母」の唯一の抵抗が雛人形。

・今まで何十年もできなかったことが認知症になったことで実行できる。

・これは人生の皮肉ではなく、優しさととりたい。

・「父」の七五三もそうだけど、こういう行事ごとは、時間と物を結びつけることで人生の過ぎ行く早さに少しでも抵抗しようとする先人の知恵なんだなと思ったりする。

・人の遠近感を狂わせる騙し絵みたいな出産シーン。検証づくなんだろうけど、あれで見切れないのすごい。

・パートのおばちゃん。掛け合いの完成度が高くなりすぎて、もはや雑談を超えた別の何かだった。

2016年の動画も改めて見たら、今回のほうがおぐりさんのスローモーションがきれいだった。

・前回は、同じに見えて僅かに変化したところが希望なのかなと思ったけど、ぼんやりしてると退化もある。世の中はたぶんその繰り返し。

・母娘入れ替えた「轟音」が始まりそうな終わり方。

・ビフォアシアターは『ネバーランドは今日も雨降り』。

・演目初見。シンプルな構成のカウンターサッカーみたいな作品。過去作だと『サプライズ』が近いかも。

・ビフォアシアターにアフタートーク、急遽追加されたアフターシアター、試飲会、オフショットの動画投稿、SNSのこまめなリアクション、たった二人のユニットの公演とは思えない詰め込みぶり。

・そんな前向きな落ち着きのなさが公演全体の熱を生んでいたと思う。

・大昔にテレビで見た、名古屋人の派手な結婚式の風習を思い出した。今でもそういうのあるのかな。

・可能な限り見習っていきたい。自信ないけど。

(2020年2月5日19:30の回)


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