遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団・木製ボイジャー14号『フランケンシュタイン −あるいは、おいらの家族−』(TGR2019)

2019-11-17 18:01:42 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/16

・寿司屋で働きながら交際中の男女が実家へ挨拶に行く話と、小説を書く少女が文芸部をやめようとする話。

・というのは間違いで、途中で噂話のように出てくる殺人事件の話がたぶん本筋。それも違うかも。

・怪物としてのフランケンシュタインは登場しないし、フランケンシュタインが怪物というのも間違い。

・原作は未読。フランケンシュタイン博士の作った人造人間のことは知っていても、話の内容まで知っている人はそんなに多くないと思う。

・作ったモノが作った人を越えていくという、概念としてのフランケンシュタインが描かれている。

・起きる出来事はわかるものの、全体の話がどこに向かっているのか把握できず。5回位見ればわかるのかも。

・目の前の大きな出来事の奥にあるものを気にしつつ見守る。出汁の味をさぐるような感じ。

・全体の緊張感は会話の独特さで持たせている。

・自然な会話という感じではなく、言葉の掛け合いを緩急で見せる感じ。

・元々ある会話ではなく、壊して再構成して会話を超えていこうとするところは、概念としてのフランケンと重なる。おしゃれ。

・そのわりに、登場人物の知能が急落したとしか思えない繰り返しのベタなギャグが二回も入っていたりする。

・男どうしで騒いでいるの楽しそう。男要素が強い。

・線でわからないときは点で楽しむ方法もある。スポーツ観戦感覚。

・佐藤剛さんのアレトークが狂気じみていて好き。

・同じくintroののしろゆう子さんや、駄洒落ひとつで空気を変える棚田満さんの存在感もさすが。個の力強い。

・白眉は井上嵩之さんの一人語り。軽やかでかっこいい。

・語りとも歌唱とも言いにくく、小林大吾さんのポエトリーリーディングを連想する。音との合わせ方もきれい。

・全体的に音に対するこだわりが強い。

・終盤の四方からゴリゴリする音。過程もあるけど、単体で体験するだけでもゾワゾワしていたと思う。

・あと、巨漢二人が半裸で寝そべって物憂い表情をしているシーンが、なんとなくゴーギャンの絵っぽい。

・作り手が今何を面白いと思っているのか、よく伝わってくる作品だった。

(201911/14 20:00の回)

■出演者

安藤ユーキ
井上嵩之
近江和奈
前田透
(以上、劇団・木製ボイジャー14号)

赤塚汰雅
石川哲也(わんわんズ)
佐藤剛(intro)
高橋雲
棚田満(劇団怪獣無法地帯)
徳山まり奈
のしろゆう子(intro)
Roman(白銀幻游旅団/演劇ユニット螢火桜月)


■スタッフ
作・演出:前田透〈ボ〉
原作:メアリー・シェリー
照明:山本雄飛〈ボ〉
音響:倉内衿香
音楽:前田透
舞台美術:米沢春花(劇団fireworks)
衣装:大川ちょみ
小道具:近江和奈〈ボ〉
フライヤーデザイン:むらかみなお
イラスト:山本鯨〈ボ〉
制作:鎌塚慎平〈ボ〉 川幡春奈〈ボ〉 寺田彩乃〈ボ〉

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)


コメント   この記事についてブログを書く
« COWS『フォーゲット・ミー・... | トップ | ジェイムズ・ホエール監督『... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇を見てきた・TGR2019 」カテゴリの最新記事