札幌昭和ノスタルジー―我が青春の街角へ | |
クリエーター情報なし | |
ぶらんとマガジン社 |
2018/5/29
札幌のおよそ150年の歴史を写真とエピソードで概観する本。
写真集というには説明が丁寧で読み応えもある。
もうずいぶん長いこと札幌にすんでいるけど、ほんとに知らないことばかり。
札幌駅の変遷、テレビ塔が6ヶ月で作られたこと、大正にはもう市電が走っていたこと、丸井今井百貨店のこと、創成川のサーカスで起きた大事故、すすきのの奇人遠藤隆平のこと。
もう少し戦時中の話も知りたかったけど、大まかな流れがつかめるし、なにより写真資料が多いので当時の様子を想像しやすい。
ルネサンス様式で建てられた美しい三代目札幌駅舎に「旅行の絶対自粛」「必勝輸送の確保」の看板がつけられると、途端に古く見えてしまう。
藻岩山がアイヌ語からえんがる山と呼ばれていたことがあったのは、遠軽町生まれとしてはとんだ不意打ちだった。