遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』(1976年)

2024-10-22 23:06:05 | 映画を見てきた

2024/10/22

・日常的にいじめと虐待を受けている女子高校生キャリーが、参加したプロムで大変なことになる話(一応ネタバレは回避する方針)。

・北大の北図書館で視聴したので、冒頭のシャワーシーンがとても気まずい。

・後半の布石とはいえ、いじめが直接的で不快。「もう最後わかるよね?」という作り手の目配せを感じる。

・生理を知らず、半狂乱でクラスメイトに助けを求めるシーンが痛々しく、それに対する反応も酷い。

・自分の恋人にキャリーを誘わせて、プロムに連れ出そうとするスーの気持ちが全くわからない。

・特に彼女が心変わりするようなシーンもなかったし、嫌がらせチームの準備シーンと並べて見せられるので、当然共謀していると思っていた。

・先生が疑っていたのも理解できるし、一緒に「なにとぼけてるんだ」という感じ。

・なので、最後のところも彼女が一番重い罪を背負ったんだなと腑に落ちていたんだけど、あとでその解釈も間違っていたとわかって混乱する。

・少なくとも最初のうち全然乗り気ではなかったし、本当に本人が来るかどうかも微妙だったのに、あんなに手の込んだ準備をしていたんだろうか。

・たかがイジメのために生きた豚を殺してまで血を得るという発想はぶっ飛んでるし、実行する行動力にも驚く。

・アンケートのすり替えもわりとギリギリの感じだったし、ステージ上の一人だけに生き血をかける仕掛けも、ぶっつけ本番にしては難易度が高すぎる。

・ちゃんとリハーサルはしたんだろうか。

・たまたまキャリーが超能力者で母親をねじ伏せることができたからよかったものの、来なかったらどうするつもりだったんだろう。

・キャリー連れ出し班と、嫌がらせ準備班に分かれて行動していたと考える方が自然だと思うんだけど、たぶん何かを見落としている。

・それでも全世界のいじめられっ子が留飲を下げるクライマックスシーンは圧巻。

・特典映像のインタビューで「一瞬で鼓膜が破れた」という役者さんがいたり、ヒロインがスタントを使わずに火柱のすぐ横を歩いていたりで、冒頭からそうだったけど、全体的に演者が体を張りすぎだと思った。

コメント
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