遠藤雷太のうろうろブログ

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タイカ・ワイティティ監督『ジョジョ・ラビット』

2020-02-03 00:01:49 | 映画を見てきた

2020/2/2

・第二次世界大戦中のドイツ。10歳の少年ジョジョが、想像上のヒトラーに励まされながら、立派なナチスになろうとする話。

・戦時下のドイツにも日常があるという当たり前のことを、子どもの目線で教えてくれる。

・ほとんど前知識を入れずに見たのが大成功。可能ならネットもフライヤーもチェックせず見たほうが楽しい。

・唯一見たのが、ツイッターで見かけた『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』と本作が縦に並べられたポスター。作品の中身に触れずに機能する、最高の宣伝。

・登場人物の魅力があふれているし、脚本も気が利いている。おそらく、音楽やら撮影やら編集技術やら、自分の気付けない部分でも相当レベルが高いんだと思う。

・声変わりもしていないジョジョの演技力にびっくりする。

・その親友のヨーキー。まさに親友の中の親友。彼は煽らない。顛末もよかった。

・母親役のスカーレット・ヨハンソンもオシャレでかわいらしくかっこいい。おまけに強くてユーモアもある。こんな完璧な母親というか人類が存在してもいいのか。

・ヒトラーはいくらイメージの存在でもやりすぎ感は否めない。なのに、話がシビアになっていく最後のほうでも笑わされてしまった。悪ノリが過ぎる。

・戦争の描き方がこんなに軽くていいのか。

・「この世界~」と重ねてしまうけど、ドイツには原爆も落ちてないし、ドイツ人(ユダヤは除く)なら好きな服着ていいんだなと、文化の違いを感じてしまう。

・もちろん、日本よりドイツがいいという単純な話ではなく、日本では見られない、それなりにえげつない映像も差し込まれてくる。

・それでも、本作のこの明るさはなんだろうと考え込んでしまう。

・「この世界~」も明るいといえば明るいけど、見ていると後ろめたい気持ちになる。たぶん、戦時中の社会が今と地続きだから。相対化できていない。

・実際、ヒトラーは茶化せても、本作を日本に置き換えて話を作るのはかなり難しい。

・『否定と肯定』と『主戦場』の違いにも近い感じ。

・繰り返しがうまい。靴紐とかヨーキーとか。

・ラストシーン。映画なのに拍手しそうになった。

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