漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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カゼは回復してきたのになぜお腹を壊す?腸内細菌と抗生物質

2019-03-25 | 胃腸
カゼの処方箋を持ってこられる患者さんの経過をみていると、
発熱やくしゃみ鼻水 ⇒ 咳がとれない、まだすっきりしない ⇒ だいぶ良くなってきたと思ったら胃痛や腹痛、吐き気や下痢・・・
このパターンに陥る人が多いのです
 
なぜカゼは回復してきたのにお腹をこわすか?
概ねその原因は、腸の弱さ(脾虚)と抗生物質にあると思われます。
 
胃腸がしっかりしている人であれば、最初の処方薬と養生で1週間ほどで完治するのですが、
治りが遅くて咳がとれないとか微熱が残るなどで、また病院を受診すると、
抗生物質を処方されるか、または初めから抗生物質の処方がある患者ではまた異なる抗生物質の処方がある
 
抗生物質の服用が続くと、これは殺菌剤ですから、
腸内細菌もかなりやられて、当然おなかを壊します。
漫然と抗生物質を使わないことですね。
 
腸内細菌バランスが崩れると、
下痢や軟便、ムカツキ、腹痛や胃痛、体の疲労感など様々な症状がしばらく続きます。
いったん崩れた腸内環境はすぐには元に戻れないのです。
免疫力も低下します。これを取り戻すには3か月はかかるのでそうです。
 
必ず行うべき食養生は、
・お腹を冷やさない
・体温より冷たいものは食べない
・よく噛んで食べる
・夕食は早めにすまし、夜は食べない
・保存料が入った加工食品を食べない(保存料つまり殺菌剤)
・肉や脂肪のものは悪玉菌が増えるので控える
・水溶性食物繊維や漬物や納豆などの発酵食品で善玉菌を増やす
などで、とにかく胃腸の負担を減らす養生をすることです
 
そもそも、抗生物質ですぐお腹をこわす、カゼが長引きやすいという人は、
すでに腸内環境が充実していない(中医学でいう脾虚)体質であると考えられるので、ふだんから漢方薬や食養生でコツコツ体づくりを続けることです
 
 
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