漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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乾癬を中医学で考える・「血熱」の概念、慢性炎症

2020-07-08 | 肌トラブル・アトピー・美容

先日はZoomで中医学皮膚科の勉強会。出かけて行かなくても専門中医師の講義が聞けるなんて便利。コロナで意外な進歩?

「乾癬」は、角質化速度が異常に早くなる疾患で、何度も再発を繰り返して治りにくい慢性皮膚炎、西洋医学でもなかなか決定打がない。

腕にもたくさんのかさぶた様炎症が出現して、他人には感染症とみられ嫌がられるので、患者は一年中長袖で暮らしてなかなか気を遣う。

先に言っときますが、乾癬、けして伝染ったりしません

さて、

中医学では、症状に応じて用いる漢方薬を変えるのですが、要は「涼血活血

中医学では「血熱」という独特な概念があります。

体の奥底にくすぶりなかなか消えない火。急性炎症と違って、最近言われるようになった「慢性炎症」のような。

慢性炎症とは、細胞の老化によって起こりやすいのですが、単に老化だけでなく肥満や喫煙、脂っこいものの食べ過ぎなどなどで老廃物が毎日残るのと、これを掃除しようと体内の防御反応つまり過剰な免疫反応が続く。

これが続けば、血管や様々な組織細胞を壊してさらに老化が進んだり、自己免疫疾患や動脈硬化や様々な病気を発生すると考えられています。

この現象をすでに何千年の昔から「血熱」という概念で分類していたなんて、中医学はすごいと思う。

実際、当薬局で尋常性乾癬の患者さんにも涼血対策をベースに漢方を利用していただき、徐々に安定期が長くなっています

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