1月22日(日)
下諏訪温泉に宿泊し朝からたっぷりと温泉を楽しんだ後は、本日の雪遊び場へ向かいます。
さてこれから向かうのは、
下諏訪からすぐ近くの霧ヶ峰です!
深田久弥の日本百名山には
「それも、骨の折れる山でなく、穏やかな斜面をのんびり登って行くうち、いつか三角点に達するといった風である。」
「車山の裾は、どこまでも果てしないと思われるほど、広い広い草地が伸びていて、その中に踏跡らしいものが幾筋もついていた。」
と書かれている通り、霧ヶ峰は牧歌的な丘が広がる、そんな長閑な地のようです。
下諏訪の街中では気温は低いものの天気は良かったので、「穏やかな晴天の雪原ハイクが楽しめるゾ」とワクワクしながらビーナスラインへ向かったのですが・・
なんだかどうも空の様子が・・・
「おやぁ・・・青空の下の輝く雪原は?」
たぶんコレが霧ヶ峰じゃなかったら、歩くのを止めるレベルの天候ですが、駐車場から見えるなだらかな丘の上に山頂レーダーが見えるし、何人ものハイカーさん達が歩いているのも見えます。
「まぁ、山頂がすぐそこに見えるし、行くだけ行ってみよう」ってな事で周囲の流れに乗って準備開始。出発前に必須なトイレは、駐車場の上にあるバイオトイレがひとつだけ使用可能でした。
11:00では、出発します!
空を覆う鉛色の空は、べったりと雲が停滞しているワケではなく、雲の塊が強風に乗って流れては去ってゆき・・・(後ろから強風に煽られて、上着が膨らみお腹がタヌキのようになってますが~・・)
そしてときどき青空ものぞくという、そんな天気。
足元の雪は大勢の人に踏み固まれ、長靴でも難なく歩く事ができました。ただし少しでも踏み跡ルートから外れると、ズボッと膝まで埋まります。まぁ逆に、せっかく雪原に来たんだから、ちょっとぐらい埋まってみるのも楽しいですよ。
コース自体は、なだらかな上り坂なんですが、なにしろ吹き付ける風が強いのなんのって。
ときどき雪も一緒に吹き付け顔にバチバチ当たると「いてててっっ!!」となります。
それにしても、さすが百名山、こんな天気なのにお客さんが多い、多い。ツアーと思われる団体さんも数組擦違いました。そして気になる足元は・・・スノーシューorわかん6、アイゼン4といった感じでした。
11:45山頂に着きました!いや~キツかった(風が)。山頂は一層の強風が休み無く吹き付けています。温度は-9℃。風が吹いているので体感温度はもっと低いです。
車山のシンボル的存在、山頂レーダーです。未知との遭遇をするために、日夜、宇宙からのコンタクトを拾っています。
・・・ではなく、
本当は雨や雪を観測する気象レーダーです。富士山レーダーの引退に伴い、その役割を引き継いだレーダーです。このレーダーの横に行くと風除けになって無風となり、逃げ込み場としていい具合でした。ただし中へは入れません。
山頂には三角点もありました。
レーダーの裏へ行くと、八ヶ岳を背に鳥居です。八ヶ岳の向こうに富士山も薄っすらと。鳥居の注連縄が強風で吹流し状態です。
そして御柱。
ここにある木道は凍りついてツルンツルンに滑るので、上に乗らないよう要注意ですよ。
更に先へ進むと・・・なんと、唐突にリフト乗り場がありました!地図でリフトがあるのは知っていたんですが、こんなに山頂のすぐ横にあったとは!どうりでさっきから、ボーダーのような格好の若い子達がチラホラといたわけだ・・。するってーと、リフトに乗ってほんの数歩で「はい、山頂~」も可能なわけですね。
12:10ひとしきり山頂をウロついた後は、風も強いままだし早々に来た道をもどります。
帰りは向かい風で顔に当たる雪が、より一層、痛かったな~っっ。
年季入りすぎて、もはや何が書いてあるか読み取りにくい「なだれ」看板。
12:44駐車場まで戻って来ました。
相変わらず風は強く吹いていて、雪の他に塵のようなものも運ばれて来ている様で我家のも含め停められている車が、なんだか茶色く薄汚れていました。
丁度隣の車のカップルさんも戻って来たのですが、彼女さんのザックにぶら下げられていたヒップソリが強風で激しく煽られて家の車にガンガン当たってるーーーっっ!!ひょぇ~~っっっ!当てているご本人さんは、強風の音で気が付かず・・・。ヒップソリをぶら下げて歩く時は、車や人に当てないよう、どちら様もご用心。
霧ヶ峰は、無風の穏やかな日に行けば、輝くような雪原歩きがノンビリ楽しめる場所と思います。逆に今回のような強風時は、樹林の無い吹きっさらしの丘の上なのでキツイな~。
次回は草原のなびく初夏にでも行ってみようかな。