はしご湯別館

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快晴+猛暑=谷川岳(巌剛新道)

2015年07月16日 | 【山】谷川連峰・苗場

各地猛暑となった晴天の日曜日は、
初夏になると何故か無性に行きたくなる谷川岳でした。

歩いたコースは実に3年ぶりの巌剛新道!


この巌剛新道、すぐ横を通る西黒尾根の人気の陰に隠れて
いまいち目立たない存在ですが、急登っぷりは負けず劣らず、
同程度の鎖場も楽しめて、マチガ沢の残雪を眺めつつの歩きも楽しめます。
なにより西黒尾根と比べて人が圧倒的に少ないのがイイんです!!
(個人的には西黒尾根より好きだけどな~~・・)


早朝、谷川岳ベースプラザの駐車場到着。
屋内駐車場は早朝にもかかわらず、
登山準備をするハイカーさん達で大賑わいでした。


駐車場でトイレと身支度を済ませ出発。
20分ほど木立のさわやかな車道をぷらぷら歩き、巌剛新道の登山道入り口を目指します。
前後に数組のハイカーさんがいたのに、途中にある西黒尾根の登山道に、
ほとんどの人が吸い込まれてしまいました。



5:16巌剛新道。すぐ目の前には残雪のマチガ沢が迫ります。


しばらくは沢に沿って樹林帯の中を進みます。
初っ端からの暑さにゲンナリでしたが、なぜか湿度はあまり感じません。
ここ最近、良い天気が続いていたからかな??


登山道は草刈がされていて歩きやすくなっていました。



道筋を示すペンキもこの通り。真新しいです。



エゾアジサイが登山道に華を添えてます。



しばらくすると右手にマチガ沢。


後ろには白毛門。
白毛門方面から朝日が射し込むと、早くも背中がジリジリ暑いです。
うーーん、天気がいいぶん、今日は暑さとの戦いになりそう。



鎖場まで来ました。

ここでは数本の鎖の後に梯子も続きます。


前回訪問時は梯子を過ぎたあたりに、
谷川岳ではあまり見る事がないオオヤマレンゲが花を咲かせていたのですが、
今回は早すぎたのか、はたまた遅すぎたのか、
あの可憐な白い花は咲いていませんでした。
実は今日はコレも楽しみにしていのでチョット残念。


オオヤマレンゲには会えなかったので・・



ニョッキリトンガリ帽が愛嬌のある、クガイソウをドウゾ。



6:58ラクダのコル(ガレ沢のコル)からは西黒尾根と合流します。
ココから一気にドドドーーッとハイカーさんが増えました。
(ちなみにコルまでに出会ったハイカーさんは一組だけ~)



ここからは爽やか~な稜線歩き・・ですが、ほぼ無風で

とにかく暑い!

白砂山の一件を教訓に、こまめな水分補給はしつつも
それでも汗が半端なく噴出します。
この暑さってヤツは無駄に体力を奪われるのでホント強敵ですね。



うーーん・・あの残雪の中を転がりたい・・。


登山道には、


この暑さにもメゲない可憐な初夏の花々。



なにげに一番好きかもしれない、イブキジャコウソウ。



ツルツル岩の主役、ホソバヒナウスユキソウ。


次々登場する花々にコーフンを抑え切れません。



空は、どこまでも青いです。



ラクダのコル以降写真を撮ってばかりで、まったく足の進まないオジサン。



白毛門とコバイケイソウ。
今年はコバイケイソウがやけに目立ちます。



オキトマが少しづつ近づいて来ました。



8:06ひんやり涼しい雪田に癒された~。



お約束の一枚。



肩の小屋と、その後ろに伸びる主線の山々。
5月には向こうの端からコチラを眺めてましたよ。

この日は苗場山の向こうに、雪を被った北アルプスがハッキリと目視できました。



8:16トマ、そして8:31オキ。
オキには誰もいませんでした。



誰もいないのでココでお昼・・というか、朝ごはんにします。



山頂からは噴気昇る浅間が見えました。


なにげに、この辺りも花がいっぱいなんですよ。


ウスユキソウに、鮮やかなタカネバラ。



そうこうしているうちに、何やら急に人が増えて来ました。
ロープウェイ組が続々と到着したのでしょーか?



さて復路はどのコースにしようかと、肩の小屋に移動して作戦会議。


●天神尾根はロープウェイ組の登山ラッシュで擦違いがタイヘン(←過去経験済み)
●西黒尾根も人が多く鎖場での擦違いがタイヘンそう
●その他のコースは時間がかかるので却下

という事で、巌剛新道を戻る事にしました。

・・といっても、ラクダのコルまでは人気の西黒尾根を通るので
擦違いがタイヘンな事は変わりないかぁ・・・。
まぁ、あとは帰るだけなので、のんびり下山しましょう。



9:28帰ります。



いや・・それにしても帰りの暑さも尋常じゃなかった。
むしろ太陽が昇っているぶん、朝よりキツイ。
擦違うみなさんは、本当に苦しそうだった。
コースうんぬんではなく、皆さん暑さにヤラレてましたよ。
(上の画像で空中に見える黒い点々は、無数に飛び交うトンボくん達です)

そして案の定、岩場での擦違いに時間がかかりました。


更に巌剛新道での下りは、樹林帯に入ってからゴロタ石が多く、
足運びに気を使って上りの数倍タイヘンでした。
そして・・まぁ、何度も言いますが・・とにかく暑い。樹林帯はより一層暑い!



11:51巌剛新道登山口まで戻って来ました。
この頃には、も~暑さと疲れで足腰がヨレヨレ。
水はひとり2.5リットル持っていったものの、ギリギリ間に合ったという感じ。
次はもう少し多めに持って行こう~。



車道を歩いていると、目の前に観光客を乗せた一の倉沢行きの電気バスが低速で登場。
おじさんの軽快な案内トークと観光客の笑い声がとても楽しそうでした。


その後は、上牧温泉「風和の湯」でサッパリと汗流しして帰宅。
実は最初に鈴森の湯に行ったものの、駐車場満車の大人気で断念。
そんな風和の湯にも谷川岳帰りと思われるお客さんが続々ご来館。
おそらく登山シーズンは(ウィンターシーズンも!?)
湯テルメ、鈴森、風和あたりの日帰り温泉施設は、時間帯によってはどこも混むのかな。



帰宅後は、群馬で買った夏野菜をごちそうさまー。



※谷川岳の天敵「ブヨ」ですが、
稜線ではトンボが大量に飛んでいたのでそれ程多い印象はなかったですが、
巌剛新道~ラクダのコル間で三昧が頭を刺されました。
勿論、虫除けはスプレーしていたんですけどね。ブヨに虫除けはあまり効かないなぁー。
どちら様もブヨにはご用心。



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