
爽やかな青空広がる日曜日は、谷川連峰の「白毛門」でした!
一ノ倉沢をはじめとする荒々しい断崖の刻まれた谷川岳の東壁を、
一枚岩のようにすっかりと見渡す白毛門。
「それは一体どんな景色だろう?」の興味で歩いてきました。
まだ陽も昇らぬ早朝。白毛門登山口の駐車場に到着。
既にたくさんの車が停まっていましたが、多くは持ち主がいなかったので
おそらくは馬蹄縦走で山中にいるのかな。駐車場にはテントも2はり。
これから出発の皆さんが、ヘッドライトを点けて準備に取り掛かっています。
ただ、この駐車場から全員が白毛門方面へ向かうとは限らず、
谷川岳方面へ向かう人も多い様子。なにしろ、この駐車場は無料ですから~。

5:10まだ薄暗い中、ヘッドライト点けて出発!

といっても日の出は5時半頃だったので、歩き始めてすぐに明るくなりました。
なぜこんなに早く出発するかって?
そりゃー、歩くのが人一倍遅いのと(写真をダラダラ撮るのが原因)、
午後にかかるとやって来る(かもしれない)
群馬名物ゴロピカリにビビッての事です(雷キライじゃ)。

登山道は、初っ端から急登です。
木の根がはり出した急登がダラダラと延々続きます。
出発前の「もう秋だし寒いんじやないかな?」の心配をよそに、
早くも汗ダラダラ。体から湯気がモウモウと立ち上っていました。

木立の合間から、朝焼けに染まる谷川岳が見えました。

6:09登山道上の目印のひとつ、大きな桧のウロです。
凄いねー。木の上に石楠花まで生えてます。
この辺りは石楠花がたくさん茂っていました。

明るい尾根に出ました。
山肌は薄っすらと紅葉が始まりかけています。

7:06一本目の鎖場。
傾斜は緩く恐い印象はないですが、油断禁物。

7:12松ノ木沢の頭。
谷川岳の東壁が見渡せる展望台だったハズですが、
丁度、朝の湧き上がる雲に隠れて真っ白けっけになってしまいました。
目の前には、これから向かう白毛門山頂、
山肌には名物のジジ岩とババ岩が見えます。
その後、二本目の鎖場を越え(一本目同様、コチラも傾斜は緩め)

更に進むと・・

7:55山頂到着!

山頂は360℃の大展望!
これは凄い!雲海から顔を出す谷川岳が、まるで天空に浮く城壁のようです。

遠くの山々も雲海に浮かんでいます。

幻想的な景色を眺めつつ
貸切の山頂で朝食&まったりしていると・・

雲海にのみ込まれ、一瞬にして真っ白けっけ。

そして再び青空。
雲海の上をシジュウカラのツガイが、楽しそうに飛んで行くのが見えます。
やがて姿は見えなくなり、遠く囀りだけが響いていました。
夢のような、幻のような、山頂の朝です。
9:11後ろ髪ひかれつつ下山開始。

この頃には、雲もだいぶ抜けて来ました。
ハイカーさんもポツリポツリとやってきます。
多くの人は、この白毛門では腰をおろさず、
その先の朝日岳方面へ向かうようです。

この道を戻るのかぁ~・・。

あとはもう下るだけなので、ノンビリ帰ります。
といっても、行きもノンビリでしたがー。

雲海が消え、すっかりと姿を現した東壁。
マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、その全てが見渡せます。

見る角度で表情の違うジジ岩とババ岩。

10:15松ノ木沢の頭。
この景色が名残惜しくて、ここでも休憩。
周囲はカケスの住処になっているらしく、賑やかに行き来していました。

さよなら、東壁の眺め。また会う日まで。

10:40鎖場を抜け、
11:28桧のウロを通過。
山頂からこの間、約15人程のハイカーさんと擦違いました。
思ったよりもハイカーさんの数は少ないかな。
皆さん気になるのは先行者の人数らしく
「何人くらい上がったか?」と聞いてきます。
さすがにこの時間になると、これ以降擦違う人は、もうほとんどいません。

最後は盛夏のような木立の中で、
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秋を探しながら、ゆっくりと。
家に飾るドングリを拾い集めました。
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12:25登山口着ーー!!
初めて歩いた白毛門、
その展望は「素晴らしい!」の一言に尽きます。
唯一の難点と言えば「ひたすら上って、ひたすら下りて」の
直球型登山道がキツイ事かな~。下山後は足腰がかなりヘロヘロになりました。
結論。
やっぱり谷川岳は良い!
厳剛新道の変化に富んだコースや、仙ノ倉の伸びやかな稜線も良かったけれど
白毛門の大展望も、さすが谷川でした。
こうなると、やっぱりいつか歩きたいゾ!馬蹄縦走!
しかも急ぎ足じゃダメ。3日位かけて、ゆっくり、じっくり味わい尽くしたい。
最後に・・・
ところで、今回はじめて白毛門を歩いてみて
「コレはちょっとなぁ・・」と思った事がありまして・・。
それは登山道上に残されたトイレットペーパーが、
他の山に比べ異常に多かったんですよ。
トイレットペーパーの置き去りは絶対にイカンです。
綺麗な山にゴミを捨てていける神経が理解できない。
山行ブログなど、こういう件について、どこもあまり触れていないけれど、
こういう事には目をつぶっちゃうのかな。
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