はしご湯別館

はしご湯のすすめは引っ越しました

南会津の豊かな森の山・大嵐山

2012年06月04日 | 【山】奥会津・南会津

週末は南会津で山歩き&温泉巡りでした。


今回は楽しい出会いもありました。
福島市から来ていた元気で明るいオジさん&ワンコ。
まるでマタギとその相棒みたいで最高のコンビでした!
元気に下山されて、今頃は家で一杯呑んでいる頃かな?


初日は湯ノ花温泉が登山口の「大嵐山」です。

この山を選んだ理由は、分県ガイドの

「大嵐山は深い森、細い尾根、山頂からの展望、下山後の湯ノ花温泉、
どれをとっても会津の風格をもった渋い山である」
という一文に惹かれて。

また、「好みの分かれる山である」とも記されていて
自分達は一体、どっちなんだろうか・・。




7:00登山口出発。



道端に野の花がたくさん咲いています。




緑に埋もれる沢沿いの道。




やがて沢は涸れ




大きく育ったシダに囲まれます。



今年のセミ(の抜け殻)と、キノコ兄弟。




気がつけばブナ林。




すこしばかりの急な上りの後は・・




尾根です。




木々の合間から。



尾根道に咲く花。



そして・・・





9:46大嵐山山頂!




周囲の山々を見渡す眺望の山頂。




燧ケ岳。遠くに飯豊山も見えました。




おぉ、あれが温泉街かな。
先人達が野山を切り開いてつくりあげた、日本の美しい里山。



山頂で食事休憩。
しかし・・遮るものがほとんどないので、ひじょーに暑いです。


今回、途中で出会った登山客は一組だけ。
その一組も既に下りてしまい、後から来る人もなく。


眼を閉じ、ジッと耳を澄ませると、
聞こえてくるのは、風の音、鳥の鳴き声、キツツキが木を叩く音・・・。



10:38下山開始。

帰りは湯ノ倉山コースで戻ります。




明るい雑木の森。




ツツジ咲く登山道。




湯ノ倉山山頂。後ろに大嵐山が見えます。



しらかば公園下山コースは通行止め。

この後は淡々と、山道を下ります。


13:25登山口到着。


初めて歩いた大嵐山、
緑と水と静寂に包まれた、その美しく奥深い森に感動しました。
南会津の素朴な景色や温泉と同様に、
山もまた、自分達の好みに合ったようです。



さて、下山後の帰り支度をしていると、
後部座席から犬が顔を覗かせた一台の車がやって来た。
これが、福島市から来たというオジさんでした。
真っ黒に日焼けした明るく元気なオジさんで、
なんと、今から大嵐山へ登るといいます。
時間は既に14時。

「えええっっ!今から登るの!?」と驚くと

「犬が一緒だから熊は来ないよぉ」と。

オジさんにとっては、日没よりも熊の方が問題みたいでした。


「この山、今、誰も入ってないと思うよ」と言うと、

「だから行くんだぁ」と、笑って言います。


その後、我家は温泉街へ戻り・・・



蕎麦を食べ、湯めぐりし、

疲れたので一眠りしようと、再び登山口の駐車スペースに行ってみた。
(登山口なら静かだし、何気にオジさんの動向が気になった)

「さすがにあの時間じゃ、登るのはやめて帰ったかな」
などと言っていたら・・・無人の車がポツンと。


「うわぁ、本当に行ったんだ・・・」


時間は17時過ぎ。
曇り空の影響で、緑深い登山口は既に暗くなりかけています。
よからぬ想像を膨らませて、だんだんと、オジさんの事が心配に。

そして、いよいよ暗くなりかけた18時頃
ワンワンワン!!と鳴きながら、
ワンコが登山道から飛び出して来た!
そして後から続いてオジさんも!

「いやぁ~~疲れたなぁぁーーー!」


・・・我家が6時間半かけた道のりを
4時間弱で行って帰って来た・・オソルベシ。
オジさんも、ワンコも、とても楽しそうだった。

このオジさんとワンコのコンビ、
時々ハイキングコースで見かける犬連れハイカーとはまったく雰囲気が違い、
もしかしたら、何か山に関わる仕事をしてんのかも・・と思ってしまう。
なので、勝手に山男&山犬と命名。


【温泉メモ】
湯ノ花温泉に4箇所ある共同浴場は
200円の一日券を購入すれば何箇所でも入浴可能でとても得!
(以前は一箇所につき200円以上だった)

・しっかり体を洗いたいならシャワーのある弘法の湯(男女別)、
・鄙び風情なら湯端の湯(男女別)がおすすめ。
・混浴の天神の湯は訪問者が多くてハードル高い。
・同じく混浴で神秘的風情のある石の湯は、とにかく熱い!

個人的には湯端の湯が好きかな・・。
大嵐山下山後は、勿論、4軒はしごしたよ~。


4箇所の共同浴場以外では「老人福祉センターことぶき荘」が
入りやすい温度調整、シャワー、休憩室ありで600円。
空いていて良いです。田代山大好きな管理人さんがいます。

【温泉メモ2】
何をいまさら~と、思われるかもしれませんが。
湯ノ花~木賊間の唐沢トンネルが開通し、俄然行き来が楽になりました。
もう、痔持ちにとってのリーサルウエポン
あのダートは走らなくていいのです。


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