
お盆休みは、東北出身の身としては一度は登っておきたい、飯豊山テント泊山行でした。
「どの登山口から登ってもキツイ」と言われる飯豊山ですが、いや~~・・噂どおりのキツさでした。
けれど奥深く広がる山々は、朴訥と、優しく、大らかで、
これぞ東北、
飯豊山は、やっぱり良かった!
8月13日(土)
我家のFF車ではチョットきついダートを走り、西会津の弥平四郎登山口に3:30頃到着。さすがお盆シーズン、約30台停められる祓川駐車場はあと数台で満車という状態でした。駐車されている車は無人が多く、持ち主は既に(前日?)入山していると思われます。
祓川駐車場には簡易トイレが一台、すぐ目の前の登山口には登山届けとポストが設置されていました。駐車場は、夜は蚊、日中は虻とブヨがとても多いので、どちら様もご用心。
4:30まだ薄暗い中をヘッドランプ点けて出発。
弥平四郎登山口は祓川駐車場を基点にコースが「新ルート」と「新長坂ルート」の二手に分かれますが、どちらを通ってもコースタイムで約3時間後に疣岩山手前で合流します。我家は左側の「上ノ越」を通る「新ルート」を行きました。
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さすが深い森の飯豊、立派な木々があちこちにありました。
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7:38疣岩山には三角点がありました。

おぉーっっ、飯豊の峰が連なっています。(まだ先は長そうだなぁ・・)
この時期の東北の山といえば虻&ブヨが大群で押し寄せてくる印象があって、虫除けスプレーにハッカ油、虫除けネットまでかぶるという完全防備で挑みましたが、それでもいつの間にか耳の下を一箇所だけ噛まれていました。ネットをかぶらなかった我家のオジサンは、ブヨに頭を三箇所も噛まれてましたよ。

標高を上げるごとに赤トンボ君が増え、ブヨを退治してくれるので助かります。

ここから三国小屋まで、もうひと踏ん張り!
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少し進むと登山道のど真ん中に、なんとウサギの頭部と片足が転がっていました。おそらくは猛禽に食べられたのでしょうかね。まだ目が生き生きとしていたのと散らばる血液が新鮮だったので獲物となってからあまり時間が経っていない感じがします。捕食主は我家がドスドス歩いて来たから慌てて逃げてしまったのかな。これも自然の摂理。ウサギさんには合掌。

気が付けば目の前に三国小屋。この頃には暑さ絶好調になっていました。

8:31三国小屋に到着しました。青空の下トンボが大群で飛び回っています。ここから先、擦違う下山組みハイカーさんが少しだけ増えました。小休止の後は次の通過点「切合小屋」を目指して進みます。

三国小屋は飯豊山のメインルートでもある川入登山口との合流点となっていて、尾根道を上って来るハイカーさんが点々と見えます。川入コースを選ぶハイカーさんは本当に多くて、今回の山行で話した人のほとんどが川入からでした。

ここから先が、いや、もぅ、とにかく暑かった!太陽がジリジリと容赦なく照りつける日陰の少ない尾根歩きで、飯豊名物アップダウンの繰り返し、無風の炎天下に噴出す汗が半端ない。

いくら水を飲んでも、塩分補給のタブレットを食べても追いつかない感じです。飯豊山行最大の敵は、長い尾根道と暑さによる熱中症と思います。
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雲のかかり具合で、一見すると噴煙が上がっているように見える磐梯山。

10:16炎天下の中、ヒィヒィ言いながら切合小屋到着!ここには自由に利用できる水場があるので助かりました。なにしろ持参した水はこの少し前にほぼ飲みきる勢いでしたから。
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切合小屋には昨日宿泊したという大人数のツアーグループのお客さんがちょうど飯豊山登頂から戻って来たところで、
「昨日はツアーが二組もいて、切合小屋は大混雑だった」との事。
どうやら切合小屋に宿泊し、翌朝飯豊山を往復するというのが人気の行程らしいですよ。
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10:45休憩の後は本山小屋へ向けて歩き出します。暑さはいよいよ絶好調で、相変わらずアップダウン続き、ここからが一番キツかったなぁー。擦違うハイカーさんは全員汗ダラダラ、顔は茹でタコのように真っ赤っかです。

登山道では花々が揺れていました。

やがて目の前が開け、これから歩く稜線がドーンと見渡せました。このコース唯一の岩場(?)御秘所と呼ばれる岩稜帯も見えます。
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姥権現です。

姥権現様に山行の無事を願ってご挨拶。

御秘所です。右側が切れ落ち高度感もありますが、手がかり足がかりはたくさんありました。

さぁー、最後の登りです。ここを登りきればゴールの本山小屋(のハズ)!しかしこのラストひと登りがツライのなんのって。
降りてくるハイカーさんに「あと、どのくらい?」と聞きまくり。みなさん「あともう少し」と言ってくれるんですが、その少しが遠い・・。

途中にあった天然(?)の椅子とテーブル。飯豊連峰を見渡せる特等席です。
・・・そして、いよいよ遂に・・

12:33本山小屋(のテント場)に到着ーーーッッ!
いやー遠かった、暑かった、疲れた!
これでやっとザックを降ろせるゾ!
→つづく