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三連休は妙高山&新潟長野の温泉巡りその1

2017年09月22日 | 【山】群馬・新潟

台風に翻弄された三連休は、まだ雨風の影響を受けない初日に山歩き、大いに影響を受けそうな二日目と、朝のうちはまだちょっと大気が不安定そうな三日目は温泉巡りにしました。

当初は三日間とも温泉巡りにしようかとも思ったんですが、例によって「てんくら」を眺めていると、初日の土曜日限定で登山指数Aランクの場所を発見。しかも近くに良い温泉も豊富!これはもう行くしかない!


・・・と向かった先は、新潟県の妙高。




ん?妙高?



はい、そーなんです。去年の丁度この三連休、まさに同じ理由(雨)で初日に火打山、二日目と三日目は温泉巡りでした。まさか二年連続「同じ理由・同じ日程」で妙高界隈をウロつく事になるとは。


9月16日(土)


台風の影響がまだ少ないと思われる土曜日、北アルプスなどの代替として登山指数Aランクの妙高山を目指してさぞや大勢のハイカーさんが押し寄せてくると予測し、駐車場を確保すべくちょっと早めに家を出ました。


今回予定しているコースの登山口にあたる燕温泉「日帰り用駐車スペース」には4時頃に到着。案の定あと数台で満車という状況でした。そもそもこの駐車場、人気の百名山登山口にしては停められる台数がそれほど多くないんですよね。しかも登山のみならず、露天風呂目当ての温泉好きも押し寄せてくるので駐車場争奪戦は必須。

我家も含めたハイカー軍団は往々にして朝がめちゃくちゃ早いので、のんびり遅めに到着すると思われる温泉マニアさんはチョット分が悪いかな。とくにこれからの紅葉の時期は、ますます争奪戦に拍車がかかりそうな予感。まぁ今回に限っては台風絡みで局地的にお客さんが集中したって事もあるかもしれないですが。ちなみに下山時は正規の駐車場に停められなかった車がかなりの台数路駐されていました。


↑駐車場です。出発時はまだ暗いので明るいときの画像を。トイレは綺麗で環境は良いです。


東の空が薄っすらと明るくなり始めた頃、準備を整え出発。登山口は温泉街を抜けた先にあります。


4:50登山口です。まだ周囲は真っ暗で何が何やらわかりにくい状態だったので画像掲載は省略。登山届もここにあります。登山道は「黄金の湯方面」と「河原の湯方面」に分岐しますが、往路では黄金の湯方面を歩きました。


登山口を歩き始めてすぐの男女別露天風呂「黄金の湯」を通過。その後しばらくは舗装された道が続きます。ふと東の方向を見ると・・空が赤くなってきました。朝焼けが綺麗だな~。


5:10カウンターの設置された本当(?)の登山口を通過します。この後もまだまだ舗装路は続きます。この舗装路、ダラダラとした上りが続いて何気に疲れるんです。右側が沢に沿った谷になっているので樹林帯が見渡せ、紅葉の時期は綺麗そうですよ。


おや?前方に何か建物が現れました。


5:27どうやら赤倉温泉の源泉地管理施設のようです。実はこの妙高山、温泉マニアの間では源泉や野湯が点在する事で有名で、登山道を歩いている間にも、どこからともなく温泉臭が漂ってきたりするので何気にテンションが上がります。


周囲はこぼれた源泉から湯気がモウモウ、温泉臭もムンムンしています。


水場もありました。


源泉施設には、こんなのもありました。露天風呂です。お湯は抜かれてましたが、すぐ横にはホースから熱い源泉が垂れ流しになっているのでパイプで栓をして湯溜めをすれば入れそうですが、満湯になるまで相当時間がかかりそうだし、そもそも勝手に使ってよいかもわからないのでスルーします。


では、先へ進みましょう。前方を見ると二段の白い滝が見えます。白いって事は何かしらの成分が混入しているんでしょうね。


登山道脇のちょっとした流れもこんな具合に色づいています。こういう流れは大抵冷たいんですが、予想通りあまり冷たくありません。温泉マニアにとってはムフフの登山道ですが、興味のない人にとってはクソおもしろくもなんともないでしょう。


例の滝から流れ込む沢は真っ白です。手をつけてみると、さほど冷たくなく、そして肌触りがサラサラです。


ここで妙高山山頂への登山道と滝への分岐となるんですが・・・当然のように滝方面へ無意識のうちに進んでしまいました。午後になると台風の影響で大気が不安定になりそうだから、あまり遊んでいる暇は無いんだけどな~。


滝のすぐ下まで行ってみました。この滝が大きくて迫力満点!右端に三昧が写っているので、その大きさがわかるかと思います。


この滝、壁のあちこちから真っ白な成分が染み出しているんです。


当然のように滝つぼも真っ白。この中で水遊びしたい気分ですが、管理されたアトラクションではないので上から滝の流れに乗って木や石が降って来る可能性も大なのでやめておきました。


なんと滝の壁から管が伸び、源泉も出ていました。この湯が熱めの絶妙湯!滝の近くには露天風呂跡もありました。どうやら現在は使われてないようでしたが・・ここで滝を見ながら湯浴みなんて最高ですね。


いや~~楽しかった。じゃ、帰りましょうか。



・・・じゃなく、寄り道はこの辺にしてそろそろ山頂へ向かいます。


ここからようやく登山道らしい道になります。途中には源泉のひとつかと思えるブルーシートで覆われた箇所もあり、周囲では温泉臭がムンムン、中からブシュシュシュシュ~ッという、それらしい音が聞こえて来ます。この山には、こういう箇所があちこちにありそうです。


沢は相変わらず白いまま。「いったいどこから白くなるんだろ~?」などと思いながら歩いていると・・


ありました、ありました。成分混入ポイントが。あちこちから白い湧出物が出ています。この上の流れは無色でした。場所にもそれらしい名前がついていました。


更に歩き進めると、なにやらよからぬ名前の記された案内板が・・・。こういう名前のついた登山道には、こっぴどい仕打ちを受ける事が多いです。


案の定なかなかの急登が続くキツイ登山道でした。この日は気温があまり高くなかったからまだよかったものの、空気の抜けが悪そうな完全な樹林帯で、真夏は絶対に歩きたくないな~~。


6:57天狗平です。ここでスカイケーブル利用の登山道と合流します。天狗平では二人のハイカーさんが休憩していました。それにしても疲れたなーーっっ。我家もチョットここで小休止。10分ほど休んだあと再び歩きます。6分ほど歩いた先の光善寺池は、ちょっとした湿原になっていました。


7:25「風穴」という二つの穴が並んだ場所です。穴に顔を近づけると、ほんのりヒンヤリとした弱い風が中から吹いて来ました。


7:56鎖場です。階段状のステップが彫られた斜面を上がり・・


次にトラバース状の細い登山道を左に進みます。


ここからの眺めが、なかなかいいんです。


ガレた谷に噴煙が立ちのぼっているのが見えます。いわゆる地獄地帯ってやつですね。


少し進むと唐突に北アルプスの山並みがババーンと登場!


おぉっ、これは凄い!


ここからは山頂直下の溶岩帯を進みます。


時々足を止めて北アルプスを眺めながら。


足元にはたくさんのトリカブトが花を咲かせていました。


つづく

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