
天気の良かった土日は約1年ぶりの八ヶ岳でした。歩いたのは初の南八ヶ岳、
行者小屋にテントを設営して「地蔵の頭→横岳→硫黄岳」の周回コースです。
・・・ん?八ヶ岳の主峰「赤岳」が抜けてるって?
はい~、今回は今しか見られない、貴重な貴重な、
とっても貴重な「ツクモグサ」が見たかったので、横岳メインにコースを決めました。
おそらく多くのハイカーさんは、赤岳も加えた、より距離の長い周回コースにするかと思いますが、
「歩くのが遅い上にカメラ撮影で時間がかかる+テントでグダグダする時間も欲しい」
の二点により今回は泣く泣く赤岳は外させていただきました。
いやー、初の南八ヶ岳、とても楽しかったですよ!
2016年5月21日(土)
南八ヶ岳ってのは都会の人に大人気で、登山口に近い「美濃戸」駐車場は、
早朝から満車になるとの情報を得ていたので、張り切って深夜に埼玉の家を出発。
順調に「美濃戸」へ向かっていると思いきや・・ここでまさかの道迷い!
別荘地らしき場所に迷い込みウロウロ。山に入る前から道迷いで泣きそうになりましたよ。
ここで迷うのは我家だけかと思ったら、翌日の帰路中に美濃戸口~美濃戸の林道で
「道に迷った」と仰る御婦人が、汗を流しながら登山口へ歩いておられました。
うーむ、今回の山行で一番の「迷いポイント」はココかもしれない・・。
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集金のオバちゃんがやってきたので「明日まで」と言うと無言で二本指を見せてきます。
200円・・・ではなく、1日1000円、二日で2000円でした。登山届けは赤岳山荘前のポストに投入。
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一ヶ月ぶりのテント装備が重いっっ。

最初は地味な樹林帯。途中には、この時期に見られるホテイランが咲いていました。
花の正面へ回り込むようにグリーンのロープでガイドされたあるニクイ演出も。

なんだか人の顔みたい?
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ただ、漫然と歩いていると道迷いしやすいかな?と思われる箇所もあって、
実際に数メートル先を歩いていた男性が登山道を外れ、
少ししてから「あれー?」と慌てて戻る場面もありました。
男性はこのコースを何度か歩いた経験があるとの事で
「いつもと違う景色になって気が付いた」と仰っていました。どちら様もご用心。
しばらく歩くと、

南八ヶ岳にもありました!美しき苔の森が!朝の光を浴びて苔たちが輝いています。
八ヶ岳といえば、やっぱり苔ですよ~。うーん、美しい。
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ちなみに訪問時の行者小屋はまだ冬季休業中で、前日に同経営の赤岳鉱泉に問い合わせした所、
小屋はやってませんがテントは張れます。トイレも水場も使えます。と、教えていただきました。
ちなみに今季の営業開始は6月からとの事。

テント場には、なんと一番乗りでした。どこに張ろうか選び放題です。
設営指定箇所は行者小屋から文三郎道へ向かう登山道の両脇。概ねどこも平らで張りやすい印象です。

散々迷った挙句、文三郎道へ向かって右手の木立に囲われた場所にしました。
一見すると木々に覆われ眺望いまいちな感じもしますが、
実際は目の前に赤岳がドーンと見え、かなり良いです。
ここは人の往来も一切ないので、もはや山の中の一戸建て状態。快適でした。
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念のため赤岳鉱泉で「煮沸しなくても飲めますか?」と伺ったところ、
「うーん、まぁ、沢から引いているので大丈夫とは思いますが・・」との回答。
ま、当たり前ですがその辺は各自の判断・自己責任でどーぞ、という事ですね。
トイレは二つ開放されていました。臭いは多少ありますが、紙もあり問題なく利用できます。
小屋自体はオープンしていませんが、定期的に清掃に来られているようでした。
この他に仮設トイレも数台ありましたが、小屋が休業中だからか訪問時は閉鎖されていました。
気になる休館中の料金支払いですが、タダなのかと思いきや
夕方になると赤岳鉱泉からしっかりと料金徴収に来ます。
我が家は周回の途中で赤岳鉱泉に寄ったので、その際に支払いを済ませました。
料金を支払うと小さなタグが渡され、テントの見える部分に括り支払いの証にします。
8:36・・・ってなワケで、無事にテントを設営し、荷を軽くしたので
張り切って横岳にツクモグサを見に行きましょー。

ほとんどのハイカーさんは行者小屋から文三郎尾根方面へ向かっていましたが、
赤岳へ行かないヒネクレ者の我が家は地蔵尾根へ向かいます。
・・・しかし、この地蔵尾根がツラカッタなぁーーー。
今回の周回では「ツライポイント」が三箇所あったのですが、その一箇所目がココ。
何がツライって、行者小屋までの歩きで体のエンジンがいい調子に乗ってきたのに
テント張り&休憩で電源オフになってしまい、足取りが重いのなんのって。

すっかり「まったりモード」に突入していた体に、この急登は堪える~~っっ。

さっきまでいた行者小屋が見えました。

眺めの良さに見惚れつつも息が上がってヒィヒィフゥフゥ。

標高が高いのも原因かも!?

9:37やっと「地蔵の頭」到着~。

目の前にはドドーンと赤岳が迫っています。(でも行かない)

足元には白い花。
ここでチョット寄り道。目の前にある赤岳天望荘へお邪魔します。

去年、那須の三斗小屋温泉で会った男性に「赤岳天望荘は最高だよ!」と聞いていたので、
「どんなトコじゃい?」の興味で立ち寄りました。一見すると素朴で、こぢんまりとした山小屋ですが、
こちらの食事は、なんとバイキング。しかもお風呂まである充実度。

大部屋の他、眺望抜群の個室が並び、お借りしたトイレは臭いこそあるものの、
清潔に保たれなかなかの好印象でした。ここに泊まって優雅に赤岳を楽しむのもイイナァー。

赤岳天望荘を見学した後は、
本日のメインイベント「ツクモグサ」を見に横岳へ参りましょう~。
→つづく。