
世間では浮かれ気分の三連休だったようですが、
我家は夫婦揃って土曜日は仕事でした。うーん、ザンネン。
というワケで日曜+月曜の二連休となったワケですが、
そうなると、当然のように行き先は「山歩き&温泉」でしょ。
夏の高山植物がピークを迎えるこの時期、
家でゴロゴロなんて、あぁ勿体無い!(←典型的な貧乏性)
近県の日曜日の天気予報を見ると、どうやら尾瀬の天気が良さそう。
朝だけ曇で、あとはほとんど晴れマークになっている。
これはもう、尾瀬に行くしかない!
至仏山と燧ケ岳は去年行ったので、今年は笠ヶ岳にしよう!
そうだ、そうだ、そうしましょう。そうと決まれば、今日は早寝だ。
・・・と、ここまでが土曜日の夕方の話。
で、当日(日曜日)。
朝4時台にもかかわらず相変わらず大賑わいの戸倉駐車場に着くと、
いまにも雨が降りそうな重たいドンヨリ曇り空。
「まぁ、昨日の天気予報でも朝は曇になっていたし、そのうち晴れるでしょ」
と、乗り合いタクシーに乗り込み、鳩待峠へ向かうと・・
ポツポツ・・
ザァァァァーーーー!
絶妙なタイミングで本気振りの雨。
「いやいや、今日は晴れの予報だし、すぐ止むに決まっている」
と言いつつも天気予報が気になり、
ゲート待ちの間にこっそり最新情報を再チェック。
すると・・・
!!!!!!?
雨・雨・曇・雨!?
いつの間にやら、大きく天気予報が変わっているじゃありませんかーー!!
うおぉぉぉーーーっっ、ぬかった!
乗り合いタクシーに乗る前にわかっていれば、今日の尾瀬は止めたのに!
駐車料金1000円+乗り合いタクシー(二人×往復料金)3600円=4600円!!
うぉーーーーっっ!コレは痛いっっっ!!
いたいけな小市民の我家にとって、この出費は痛すぎる。
まさか4600円もの大枚はたいて、
鳩待峠でウドンだけすすって帰るワケにも行かないので、
「まぁ・・とりあえず、天気の機嫌をみながら少しだけ歩いてみよう・・」
と、テンション低いまま出発を決めた。

しかし、こんな天気にも関わらず、さすが天下の尾瀬、
早朝から大勢のハイカーさんが大挙として押し寄せておりました。

5:20登山口出発。
いまにも雨が落ちてきそうな、どんよりとした曇空に加えて
少しだけ風が強く吹いています。
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樹林帯の中では山野草が、あちこちで花を咲かせていました。

6:14コバイケイソウが咲く斜面を通過。
今年はこの花をたくさん見かけます。いわゆる「当たり年」ってやつですね。
一説によると受粉率を上げる為に、数年に一度一斉に開花するらしい。
どうやってその「開花年」を決めるのか、コバイケイソウくんに聞いてみたい。
「今年あたり、どうでしょう?」と、土の中で連絡を取り合っているのかな。
ちなみコバイケイソウは強毒性なので、どちら様も食さぬようご用心。

6:46湿原通過。ガスで真っ白けっけ。
小雨もパラパラ降っています。

6:50笠ヶ岳分岐。ここから笠ヶ岳方面へ向かいます。

ガッチリ整備された至仏山への登山道と違って、
こちらはある意味「登山道らしい登山道」となっています。
ところが、歩いているうちに
「初めて歩く笠ヶ岳が、雨の中じゃ勿体無いよなぁ」
「360℃の大展望も、これじゃ望めないし・・」
そんな事を考え、足取りがひじょ~に重くなって来た。
そして遂に足が止まった。
「今日は、至仏山にしておこうか?」
夫婦揃って同じ事を考えていたようで意見は合致。
行く先を去年歩いた至仏山に急遽変更。
至仏山なら登山道がガッチリ整備されている事は知っているし、
常に誰かしらハイカーが歩いているので安心感がある。
悔し紛れに「雨でも楽しい山歩き~」なんて言ってみたいけれど
ぶっちゃけ山はやっぱり青空がいいし、特に初めて行くとこならなおさら。
笠ヶ岳は「また今度のお楽しみ」としました。
再び分岐まで戻り、至仏山方面へ向かいます。
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ガスがかかって周囲は真っ白ですが、さすが尾瀬は花が多いなぁー。
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これで雨が降っていなければ、もっと良かった。

この辺りから、風も出て来ました。

尾瀬草がたくさん咲いていました。
去年は、こんなに咲いていなかったかな。

単なる雑草じゃないよ!
貴重な、貴重な、とても貴重な尾瀬草のアップもドウゾ。

小至仏山のピークに近づくと、ホソバヒナウスユキソウが増えて来ました。
実はこの花に会いたくて、この時期の尾瀬を狙っていたのですよ。
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ウスユキソウのお友達もドウゾ。ビミョ~な違い、わかるかな~?

7:52小至仏山山頂。
風も雨も強くなって来たので、本日はココでUターンします。
ホソバヒナウスユキソウと尾瀬草にも会った事だし
遠望のまったく望めないこの天候の中で、
この先へ進む理由がもはや見つかりません。
途中、雨の中でのオニギリ休憩を挟みつつ、

10:16鳩待峠の登山口到着。
スパッツを着けていなかったので、カッパの裾が泥でドロドロになってしもーた。
せっかくなので「この後、尾瀬ヶ原の散策でもしようか?」と考えるも
山ノ鼻方面へ続々と吸い込まれるハイカーの列に驚き、
今日のところは素直に尾瀬から離れる事にしました。

いや~~それにしても、この悪天候にもかかわらず、
この鳩待峠の賑わいは、やっぱり凄いよ!
尾瀬ブランド、半端ない!!
今回あらためて至仏山の登山道を歩いて感じた事は、
他の山と比べて圧倒的にツアーなどの大所帯グループが多いのと、
擦違い時に思わず二度見してしまう「いでたち」の人が多いって事。
空荷(完全に手ぶら)な人(コレはよくいる)、
スーパーの袋でザックカバーの人(なかなかよく出来ていた)、
中には強風で壊れて吹流しみたいになったビニール傘を片手に持ちつつ、
「よくココまで来れたたなぁー」と驚くペタンコ靴で
激滑りで有名な雨の蛇紋岩をホイホイと器用に歩く人もいた。
尾瀬は植物観察+ハイカーウォッチングが楽し~ゾ。
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大賑わいの尾瀬を後に、その後はノンビリ温泉巡り。
そして夕方には家に帰り、翌月曜日はゴロ寝の一日でした。
本日の教訓。
面倒臭がらずに、まめに天気予報の最新情報をチェックしよう。
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