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磐梯山(猪苗代コース)バンダイクワガタだよ!

2013年07月02日 | 【山】磐梯・吾妻・安達太良


6月中旬~7月上旬に花を咲かせる「バンダイクワガタ」に会うため、
福島県の磐梯山へ行ってきました。


・・・はて?


バンダイクワガタとは?




↑こんな森の仲間を想像していた人、ザンネ~ン。


この記事トップにある、妖精のように可憐な花がソレです。
ちなみに「バンダイクワガタ」と同じ仲間で「ミヤマクワガタ」という、
昆虫とダダ被りな名前の花も居るので、ややこしい事になっています。

バンダイクワガタは、その名の通り磐梯山の固有種で、
出会える時期と場所が限定される、貴重な植物なのですね。


ところで、前回磐梯山に登ったのは2011年秋。
最後までガスが抜けず、終始眺望の無い中での山歩き、
加えて風が強く、山頂では普通に立っていられない程で、
逃げるようにして弘法清水の休憩小屋へ戻ったのでした。



で、今回です。



仕事を終えた後、車に荷物を積んでGO!目指すは磐梯山「猪苗代登山口」です。
前回は楽々な八方台コースだったので、今回は一番標高差のある猪苗代コースを選択。
少しだけボリュームアップしてみました。

登山口周辺にはスキー場の駐車場が数箇所ありますが、
今回はヴィライナワシロ向かいのPで車中泊させていただきました。
ここは猪苗代の夜景が綺麗で、トイレもあります(チョット年季が入っている)。
少し下った「ほりい荘」向かいのPには、新築ピッカピカのトイレもありました。


翌朝。小鳥の囀りに囲まれ起床。身支度&朝食を済ませ・・


5:15元気良く出発!




しばらくは、猪苗代湖を背にゲレンデ道を進みます。
このゲレンデ道が曲者で、(当然ちゃ、当然だけど)上に行くほど勾配がキツイ!

そして何より虫が酷いのダーーー!

湿度の高いジメリとした朝というのが災いしてなのか、
特にゲレンデ上部では、数十匹の虫がブンブンと湧き上がる。

最初は「どうせ刺さない虫だろ」と高をくくっていたら、
タイツの上から数箇所やられてしもーた。
虫除けスプレーをシューシューしても、こんなもんですよ。
今回も顔面虫除けネットが大活躍でした。




6:42天の庭。名前からして展望が良いハズですが、ガスで真っ白けっけ。
このあたりから、ようやく登山道らしい道になります。
ここまでくれば、虫も殆どついて来ません。




少し行くと、第一バンダイクワガタ発見!
他の仲間とは随分離れた所に、なぜかポツンと一株だけ。
初めて見つけたので、ちょっとコーフン。



この後、登山道には様々な花々が続々と。




勿論、バンダイクワガタも。




7:44緑豊かな湿地が広がります。
コバイケイソウが白い花を咲かせていました。



磐梯山は荒涼としたイメージが強いですが、予想外に花の多いお山です。
おかげで全然先へ進めません。本日も超スローペース確定です。




8:16川上登山口分岐。
温泉マニアならコーフン間違いなしの、火山ガス臭がプンプンします。




樹林帯を抜け、荒涼とした景色の中に出ました。
雄大な景色が見られるハズですが、残念ながら周囲はガスで真っ白けっけ。



8:36黄金清水。そして、まだまだ続く、お花達。



一際目立つミヤマオダマキ。後頭部もどうぞ。



8:54二軒の休憩小屋が建つ「弘法清水」に到着しました。
この水が冷たくて美味しい!
手や顔を洗うと最高に気持ちいいんですが、
あまりに冷たくて、30秒もすると手が痺れてきます。

この辺から八方台コースのハイカーさんが続々と合流してきます。


さぁ~山頂まで、あとひと登りダ。




おぉ、ガスが抜けて、青空が。




あと、もうちょっと。




9:27山頂到着ーーー!
なにげに、人生3度目の磐梯山ピークです。

2011年秋は立っていられない程の暴風と寒さでしたが、
今日は、そよ風程度の風しか吹いていません。
寒くなく、暑くなく、とても心地よいです。




2010年10月に再設置された三角点。
以前の標高値は1818.61mでしたが、測量の結果1816.29mが新しい標高値となったようです。
今回購入した山バッチには、以前の標高が表記されていました。



磐梯山の山頂は、一見単なるガレ場のように見えて、
バンダイクワガタ、ミヤマキンバイが、たくさん花を咲かせていました。
火口原の斜面にはグンナイフウロもチラホラと。



山頂にいた大型のテントウムシ。
遊んでもらおうとしたら「忙しいからバイバイ~」ですと。
ツレないねぇ。




ここでオニギリ休憩、いただきます。


・・・すると・・・、



徐々にガスが抜け、目の前に雄大な火口原が。




猪苗代湖も少しずつ見えて来ました。
「完全にガスが抜けて360度の大展望!」とはいきませんでしたが、
数メートル先も見えにくかった山頂を知っている身としては、
これだけで、もぅ大満足です。


10:26山頂が混んできたので下山開始。


すると、擦違いで弘法清水方面から上がって来た男性が、

「下に100人位の小学生がいて、これから山頂に来る」
「まだ花畑を周っているから、今のうちに下りた方がいい」

と情報をくださる。


うぅーむ、これはヤバイ。


山頂~弘法清水までは擦違いが面倒な勾配のキツい細い登山道が続く。
ここで100人待ちになったら、相当ヤバイ!!

というワケで、必然的にペースアップで下ります。


途中、弘法清水周辺がチラリと望める場所に出ると、
眼下に、小学生達が整列して、今まさに山頂直下の登山道へと
進む姿が見えるじゃあ~りませんかっっ!!


おぉ~~~・・遅かった・・。


数え切れないほどの子供達&保護者とコンニチワ~を交わしつつ、

10:52やっとこさ弘法清水まで戻って来ました。
ここからは、再び来た道を戻るだけです。


多くのハイカーさんが利用する八方台コースの分岐を過ぎると、
再び静寂の世界へ。




荒涼とした火口原の登山道です。




あれは銅沼と桧原湖かな。




茶色の世界にツツジの赤が鮮やかです。


その後、樹林帯を抜け、ゲレンデに近づくと・・




眼下に猪苗代湖。キッチリ整った田んぼが印象的。
相変わらず真っ黒な怪しい雲が気になりますが・・・。



景色を眺めながら、ちょいと一休み。




そして例によって退屈なゲレンデ道。
朝あれほど群がっていた虫達は、もうどこにもいません。
ゲレンデにはたくさんのワラビが生えていました。
もっとワラビを増やして、ウインターシーズン以外は、
観光ワラビ園にすればいいのに$$$

13:45登山口到着ーーー!!
単調なゲレンデ部分は(精神的に)ツライですが、
このコースは、なにより人が少なく、けれど花は多く、
雄大な眺めも楽しめ、かなりの満足度でした。

こうなると、次は裏磐梯コースかな。


実はこの後、登山口すぐ近くの大型ホテルにて立ち寄り湯をするんですが、
浴室に入った途端に


ドバーーーーッ!!と激しい土砂降り!!

ヒャーーーッ、危なかった。

下山があと少し遅れていたら、この雨に間違いなく当たっていたハズ。
これはツイている。絶対にツイている。

(山頂直下で擦違った子供達は大丈夫だったかなぁ・・)



その後は川桁の「やまね食堂」でラーメンの昼食。
そして本日の〆の湯は、約10年ぶりに立ち寄った押立温泉さぎの湯でした。


今宵の車中泊は道の駅喜多方です。ここは過去2回程利用していますが
数ある道の駅の中でもダントツで車中泊が多い所と思います。
ここ数年、本当に車中泊組が増えました。



さぁー明日は、今が見頃の雄国沼のニッコウキスゲを見にゆきます。


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