ensemble MARY's Cafe

フルート4人組”ensemble MARY's"(アンサンブル マリーズ)Yuko のエッセイ

プロ

2005-06-17 | 音楽・芸術・文化
数日前、仕事を終えて帰宅すると、家族がテレビをみていました。芸能人が女性占い師に色々と言われる番組でした。その時の芸能人はどちらかといえば浮き名を流してきた人で、あまり良い感じを受けていなかったのですが、いざジャッジの時、その占い師はベタ褒めだったのです。その上に、本物のプロの芸人だと。

突然、その芸能人は泣き出しました。抑えていたものが一気に吹き出したという感じでした。実はその番組の収録の直前に、彼の母親が亡くなっていたのです。その悲しみをおくびにも出さず、番組でいつもの様に皆を笑わせていたのでした。

その話を聞きながら、20年前の12月10日を思い出していました・・・
その日、主人の母が亡くなりました。その夜は主人の恩師とその弟子の演奏会でした。一旦、駆け付けて来た主人は、自分の役目を果たさなければならないと、すぐに演奏会場に戻り、無事に演奏を終えたのです。

数日後、恩師から礼状が届きました。そこには、ねぎらいの言葉と「プロの音楽家として君を尊敬する。」と書かれていました。

そのような主人を誇りに思うと同時に、例えどんな状態になっても生きていて欲しいと願っています。