メキシコの春

ニュースでも「メキシコに春がやってきた」と報道され、皆「春だ、春だ」と言っていますが、私にはどうも今は『初夏』としか思えないのです。。。

私にしてみると、メキシコには日本のようなはっきりとした四季はなく、特に春と秋はほとんど感じられなく、1年は夏と冬に分かれているように感じられるのですが、メキシコ人曰く、「四季がある。今は春。」だそうです。

現在、ここモンテレイは、最高気温30度前後又は日によっては35度以上、最低気温18度前後です。私は北海道出身なので、特に感じるのでしょうが、こんな太陽のギラギラした時期を『春』と呼ぶには抵抗があり過ぎます。。。

先週末は3連休だったのでモンクローバに行ってきました。
中古車が購入できましたので、義父母から借りていた車を返すため、旦那が義父母の車を運転し、私が私たちの車を運転していました。
モンクローバ－モンテレイ間はただただサボテンの生えた乾燥地が広がっているだけなのですが、往路にて義母が一杯咲いているサボテンの花について話してくれました。

しかし、私は久しぶりの長距離の運転でしたので、よそ見もできず運転に集中していましたので、残念ながらじっくり景色は見られませんでしたが、義母曰く、『今の時期（Cuaresma ・・・四旬節）にはサボテンの花が一杯咲いて、これを煮物にして食べるととっても美味しい。』そうです。
ふむ、ふむ、と話を聞きながらモンクローバまで行きました。

昨日モンテレイへの帰り道。
帰りは旦那の運転でしたので、後ろの席で息子とウトウトしながら、のんびりくつろいでいました。
郊外を過ぎるといつも通りサボテンがいっぱい見えるのですが、今回はそれに白い花がパイナップルを逆さにしたように付いていました。
「これを煮物にして食べる」という義母の言葉を思い出し、ふと日本では春にふきのとうやタンポポの花を煮物にして食べるのを思い出しました。

私たちがタンポポやふきのとうを見て春を感じるように、メキシコでは、サボテンの花に春を感じるのかもしれません。
メキシコにはメキシコの四季の感じ方があるのですね。
まだまだ私にはそれが感じ取れませんが、そのうちそれを自然に感じとり、楽しめるようになれるといいなーと思います。