太陽の国 メキシコで

メキシコでの生活、育児、仕事など、書き綴ります。

息子の中耳炎再発(日本滞在6)

2009-04-13 | 日本
日本滞在中息子の中耳炎が再発してしまいました。

前回中耳炎になったのは、3年前のちょうど1歳を過ぎたころでした。
膿を出すために日帰り手術(全身麻酔)で鼓膜にチューブを挿入され、半年くらいでチューブが自然に取れるということで、手術後半年少し前にチューブが取れました。

その後経過は順調で、長い旅行の時のみリカルド先生に指示された薬とスプレーを服用し、3年間特に大きな問題はありませんでした。
去年の5月に旅行の際には特に問題はなかったのですが、一応先生から指示された薬を服用させました。
しかし、手術後随分歳月も経っているし、状態が良さそうなので、今回の旅行では、薬とスプレーを使用しませんでした。

ところがなんと、日本行きのジャンボ機の中で息子がいきなり「右耳が痛い」と訴え出したのです。少し経つと収まったものの、眠って起きると鼻から鼻血が出てきました。
耳の痛みと鼻血が関係あるのかどうかわかりませんでしたが、とに角鼻と耳の調子が悪かったのです。
とりあえず痛みは一時的だったようなので、少し安心しました。

その後日本に到着し、数日経つと夜中に起きて耳が痛いと訴え、その時には鼻血が出ていました。
リカルド先生から言われていた熱さまし(痛み止め)の薬を飲ませると痛いのは治まりましたが、これが翌日の夕方それから夜中に2日続けて起こったので、これは危ない、とお医者さんに連れて行くことにしました。

年末でしたので、普通の耳鼻科の病院は休日。
看護婦の妹に電話をして緊急担当の耳鼻科を探してもらいました。
翌日元旦でしたが、妹が見つけた北広島の耳鼻科の緊急担当医に妹家族に連れて行ってもらいました。
元旦なのに待っている人が多く、1時間以上待ちました。
その後先生が診察してくれて、急性中耳炎で鼓膜が破れて膿が出てしまっている、と言われました。
先生曰く鼓膜が破れる前がちょうど痛みが出ていた時でその後鼓膜が破れたので痛みがなくなったのだろう、ということでした。
『一週間後には飛行機に長時間乗ってメキシコまで帰らなければならないのに・・・どうしよう!!』
『明日にはスキー&温泉旅行なのに、連れて行けるだろうか?』
『日本では健康保険が無いので、保険も効かないし・・・』
様々な心配不安がよぎりました。
もちろん薬を怠った親のせいですので、出費はいたしかたありません。温泉旅行も折角ですが、私たちはホテルで待機でも仕方がありません。ただ帰国の飛行機に乗れるかどうか、これは大きな問題でした。

先生曰く、「旅行には行っても良いが耳には水をいれないように」「帰国に関しては、今の時点では何とも言えないので、正月明けに近くの耳鼻科に行ってしっかり診察してもらってから、判断してもらうように」とのことでした。
耳の中を確認・清掃してもらい、3日分の薬をもらってきました。
数日様子を見るということで薬も入手したので、少し安心しました。

健康保険が無いと全額負担なので、どれだけかかるかとても心配でしたが、予想して持っていた金額で何とか間に合いました。
何と言っても、初診料及び薬代の初回料が高かったです。
結局次回はもっと実家に近い耳鼻科に行くことにしたので、再度初診料、初回料が発生する訳ですが・・・。
でも、息子の体の方が大事なので、この出費仕方がありません。

診察後妹家族が駐車場の車の中で眠りながら待っていてくれました。
特に妹は夜勤明けで寝ていなかったのです。
正月早々運転して連れて行ってくれた妹の旦那にも本当に感謝でした。

薬も服用していたので、これ以上悪化することはないだろうということで、安心しました。
その翌日、無事スキー&温泉旅行を楽しみ、恵庭・千歳で妹達と過ごし、初回診察の4日後の翌週の月曜日に免許更新で苫小牧へ行く途中、沼ノ端の耳鼻科で診察をしてもらいました。

ここでは、恐らく韓国人の先生ではないか?と思われるぶっきら棒で淡々とした先生が診察してくれたのですが、「3日後には飛行機に乗ってメキシコに帰るのですが、この状態で飛行機に乗せても大丈夫でしょうか?」と質問した所、「それでしたら、問題が起こらないよう確実なレーザー鼓膜切開をした方が良いでしょう。今すぐできます。」と言われました。
レーザーで切開しておくと、1週間くらいは穴が塞がらないので、飛行機に乗っても耳に負担がかからない、というような話でした。
『レーザーだなんて高額だろうし、そんな心の準備はしていなかったのだけど。。。』
ですが、まさか息子だけ日本に残して帰る訳にはいきませんし、3人で日本にそのまま残るわけにもいきません。
かなり高額なのでは?と思ったのですが、実際には6,000円だったか?8,000円くらい?だったので、他にも選択肢がありませんでしたので、早速その場でしてもらうことになりました。
(ちなみにこのレーザー切開の設備を持っている耳鼻科は全国でもそれほど多くはないそうです。知らずにたまたまその耳鼻科を選んだのですが、それが良かったのか悪かったのか、専門家ではないので私はよくわかりませんが、自分的には良かったと思っています。)

別室で耳に麻酔の液体を入れて少し待ってから、レーザーで切開することになりましたが、うちの息子誰に似たのかとてつもない強情で、私と看護婦さんが説得しても、脅しても、押さえつけても、麻酔を入れさせず(この格闘かなり長時間に渡りました)、看護婦さん根負けして、「この麻酔絶対必要と言う訳ではないので、麻酔なしでも大丈夫ですから、このまま切開しましょう」ということで、麻酔なしですることになりました。
(後でリカルド先生にその話をした所、一瞬とは言えすごく痛いので、絶対麻酔をするべきだった、と言われました。その場では看護婦さんのコメントを鵜呑みにしてしまったのですが、後でリカルド先生のコメントを聞いて、「可哀想なことをしたなー」ととても反省しました。。。)

そして再びレーザー切開のため、韓国人?先生の所へ。
息子何が起こるかある程度察しが付いたようで、嫌がり始めました。
動くと危ないので、必死で私も息子の体を押さえましたが、すごい力で抵抗してきたため押さえ切れず、2人の看護婦さんも手伝ってくれ3人がかりで押さえました。
息子叫びまくり、暴れまくりです。
先生レーザーでピシュと1回。
「まだ穴が小さいので、もう一回」と言って、もう一度ピシュ。
かなり痛かったようで、息子大声で泣いていました。
ホントに可哀想でなりませんでしたが、致し方なく・・・。

ここでも初診料が取れ、さらにレーザー切開料が入りましたので、前回よりももちろん高額。
2回の診察と薬で計40,000円近くかかったことになります。
やはり医療保険って大切ですね~。

今回はまだこのくらいの出費で済みましたが、万が一入院だ手術だともっと大規模な処置を受けなければならない場合のことを考えると、『日本への帰省の際の保険』は次回の帰省までの私の大きな課題となりました。
次回日本に帰省する際には、子供だけでも何らかの形で保険がかけられないか、色々調べてみるつもりです。

それにしてもこの件も親の不注意で発生したことなので、またまた反省。
子供の病気やケガの中にはもちろん全く親が原因ではないものもありますが、私の場合に限ると息子の病気の90%以上は私の不注意によるものなので、本当に息子には申し訳ないです。。。

この後、薬を1週間続け、日本での残りの滞在も計画通り進み、息子も思う存分日本で遊んで、飛行機の中でも全く問題なく、無事メキシコに帰国しました。
日本からリカルド先生に予約を取ってあったので、帰国の翌日リカルド先生に診察してもらいました。
術後順調だったようで、穴もすっかり閉まっていたそうです。

この診察の際、息子は韓国人先生の痛いレーザーの恐怖を思い出したのか、猛烈にリカルド先生の診察を拒んでいたのですが、温厚なリカルド先生騙し騙しで息子をはぐらかし、素早く見てくれました。
薬を処方してもらい、2週間後再度先生の所に連れて行きましたが、この時にはリカルド先生は痛いことをしない、という安心感からか抵抗することなく診察を受けていました。
お陰様でこの際も問題なしで、診察終了。

それから3ヶ月経ちましたが、今の所順調です。
中耳炎2度も発生させてしまいましたので、『絶対再発させない!!』という意気込みで取り組んでいます。
とにかく鼻水を少しでもすすり出したら、小まめに鼻をかませていますし、ちょっとでも詰まり出したり、青っ洟が出始めたら、海水スプレーで鼻の洗浄です。
それから予防として、たとえ調子が良さそうでも、半年おきに必ずリカルド先生の所に連れて行くつもりです。


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