あれから２０年

　今日のニュースで、関西国際空港（関空）が開港して満２０周年って報じてた。
あ、そうなんだ。　もう２０年か。　一気に気持ちが２０年前に引き戻された私。
 
　ちょうど２０年前、いや、その２日前の９月２日だった。　私が最初の職場を退職した日。
（あえて詳細を書くつもりはないのですけど、私をご存じの方ならもうお分かりかと思います…）
 
　関空開港記念切手の発売日だったので、余計によく覚えてる。
その時は東京にいて、東京中央郵便局で記念押印したんだ。　この日初めて「押印機」の実物を見たんだ。
 
　これで自分の子供の頃からの夢を放棄するんだなあ　という思いや、
これから新しい自分になるんだ　という思い。　一言では表せない、いろんな感情が、胸の中を渦巻いてた。
 
　東京から地元に帰るのに、あえて普段利用してた鉄道を使わず、割高な飛行機を使った。
自分の中のいろんな思いを断ち切るため。
地面を走る鉄道やバスだと、そんな思いまで、ずっと引きずって帰りそうだったから。
 
　あの頃の私、私を支援してくれた友人に、
「今の自分は敗北者かもしれないけど、人生の敗北者になるつもりはない…」　なんて事、言ってたと思う。
 
　あれから２０年。　立派な（ただの）オッサンになりきってしまった私。
あの時の自分から、今の私、どう見えてるのかな。　　ふと思った。
 
　今感じること。　人生に敗北ってあるのかな。
人生って、勝ち負けと言うよりも、自分が納得できたかどうかじゃないのかな？
もっとも、今の自分が、自分の人生に納得できてるかどうか…？　よく分からないんだけど。
 
　そんな事、一人思った夜です。