JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

Tangerine

2006年11月17日 | 生ジャズ

南アメリカの伝説だよ
夢のように美しい女の子のお話
「なんだかあり得ない大げさな話だな」と思うなら
まあ、彼女を見るまで待ってよ

タンジェリン みんなが彼女に夢中さ
瞳は夜のように黒く 唇は炎のように赤い
彼女が踊ると女達は釘付け 男達はため息

アルゼンチン中の酒場で 男達が彼女に乾杯する
みんなが彼女の心をつかもうとやっきになるけど
タンジェリンは誰のものにもならないのさ


 「タンゴール・オレンジ」というのがありますが、きっと
語源は同じですね。日本でいえば「みかんちゃん」みたい?
冬の始まりにお気に入りの歌です。
 昨夜見えた妙齢の(またかい?)紳士曰く「タンジェリンて
名前のオレンジは昔あったよ。おいしかったんだけどね~。
甘いけど酸っぱくて、種が多いのが玉にキズ。ちょうど
ママちゃんみたいだったね~


土曜日のイベント:『進駐軍サウンド』

2006年11月16日 | ステージから

 今週土曜日(18日)は大御所連中の登場です!
戦後(湾岸戦争じゃありません)のキャバレーやダンスホールで
ビッグバンドを指揮したバリバリのリーダーたちの集結。
 エムズが始まってから、何度かお越しいただいていますが、
この企画のためにアレンジされた三管用の譜面も、もう100曲を
超えたそうです(by 芦田さん)
 河辺浩市(Tb)芦田ヤスシ(Ts)光井章夫(Tp)
鉄壁のサポートを務めるのは、ご存知;小林洋(P)根市タカオ(B)の
おふたりです。
 トランペット、テナーサックス、トロンボーンが一斉に音を出して、
エムズの大きさでどうなのかな、と思われるでしょうが、不思議なことに
聴きづらくありません。周波数の問題?エレクトリックな音や、
ドラムの場合は、スペースの小ささが気になってしまうようですが、
管楽器はなぜか溶け込んでいい感じなのです。
 こういうサウンドは、もうレギュラーでは聴けません。まして
至近距離では無理というもの。エムズならではの「古き良き時代」の
雰囲気を、ぜひ味わってみてください。

 この日のステージは、p.m.7:00~、9:00~の2回のみ。
2ドリンク付き\5000 です。どうぞ早めにお越しください。
初めての方はお電話くださいませ。 :3574-5508


 10時以降も演奏が聴きたい方は、メンバーとご相談、
3ドリンク以上飲みたい方は、五味さんとご相談、ということで
みなさまにお任せです。
 楽しみにお待ちしております。



解禁!エムズのヌーヴォーは・・・

2006年11月16日 | バーカウンター

 いきなりの夕立(?)のあと、ぐっと気温が下がりましたね。

 
 今日16日は、ボジョレー・ヌーヴォー解禁日です。
バブルの頃には、深夜人々が大挙して空港に駆けつけ、
カウントダウンやらなにやら、エライ騒ぎでした。
最近はそんなバカ騒ぎはなくなって、結構なことと思っております。

 エムズでは、日頃南フランスの赤ワインをグラスでお出しして
おりますが、この同じ畑の新酒を赤白入荷しました。つまり、
同じヌーボー・ワインでも、ボジョレー地方のものではなく、
もっと南の海側のものです。 岩の多い土壌で、フルーツというよりも、
ややハーブっぽい香りも・・・と、担当者は申しております。

 解禁日とは、収穫祭を祝うもの。今年もいいお天気で、良いワインが
できました、というお知らせの意味で、どうぞみなさん
一杯召し上がってくださいませ。(売り切れ御免)


 今週の「五味スペシャル」は、パイナップルと金柑です。
そちらもどうぞ味わってみてください

I've Got My Love To Keep Me Warm

2006年11月15日 | 生ジャズ

雪が降ろうが 風が吹こうが
私は全然平気!どんな嵐が吹き荒れたって
愛があるから寒くないもの

氷柱をながめて 固まってた
最悪の12月もあったけど
でも今は全然平気!
あなたがいるから 寒くないもの

コートも手袋も脱いじゃう
だって愛で心が燃えているんだもの

心の炎は高く高く燃え上がる
どんな嵐が吹き荒れたって
平気よ!暖めてくれる恋人がいるもの


Under A Blanket Of Blue

2006年11月14日 | 生ジャズ

碧い毛布の下 満天の星の下で
ボクと君とふたりだけ
甘い恋の気分に包まれている 夜はボクたちのものだね


碧い毛布の下
あなたの魅力でゾクゾクさせて
あなたの腕の中にいると 心が躍るのを感じるの

夏の夜は魔法のよう ふたりをうっとりさせる
でももし君が一緒にいてくれなかったら 
たちまち悲しい夜になると思うよ

天国にいる気分で 愛の夢を見ようね
碧い毛布の下 甘い恋の気分に包まれて


 
 古典的ラブソングのひとつ:「碧い毛布の下で」
エラ&ルイのアルバムで掛け合っていたイメージで、
男女の語らいのように訳してみました。


 いつだったか、ラジオの生放送のとき、新人の若い女性アナウンサーが
「それではお送りいたします!『毛布の下で』!!」と高らかにMCをしたら
出演中の光井さん、すかさず「いや、そんなヤラシイ曲じゃねーんですよ。」
と突っ込み、アナウンサー嬢は倒れそうになったことがありました。

「碧い毛布」とは空(夜空)のことで夏の夜の恋人たちを詩的に歌った曲が
なんだか笑いを取る曲になってしまっておかしかった思い出です。


 今夜はその、光井さんと小林洋(P)根市タカオ(B)両氏のお馴染みトリオ
別にウケを狙わなくとも、ナチュラル・トークで抱腹絶倒、
そしてもしこの曲の演奏が聴けたら、こんなにオチを知っていても、
うっとりできること請け合いでございます。




Where Or When

2006年11月13日 | 生ジャズ

僕たち ずっと以前にも ここにこうして立っていたよね?
こんな風に見詰め合って話していた気がする
いつ どこでだったか 思い出せないけれど・・・

君の着ている服は 見たことあるような気がする
君の微笑みも知っている気がする
いつ どこでだったかは 思い出せないけれど・・・

なにもかも 前にもあったことがもう一度
起きているような気がするんだ

だからきっと 僕たちは以前にも どこかで出会って
笑い合って 愛し合っていたんじゃないかと思うんだ
いつ どこでだったかはわからないけれどね



 これっていわゆる「deja vu(既視感現象)」?それとも
前世についてわかる人(スピリチュアル系)?と聞いたら、
バンドの誰かが「いやいや、これは『前にもどこかでお会いしましたよね?』
っていう、よくあるクドキの手口だね」とおっしゃいました。

 "Exactly Like You"の訳は勘違いですが、この曲は
さて、どっちの解釈が正しいのでしょうね?




Exactly Like You

2006年11月11日 | 生ジャズ

待っていたの ずっとブルーだったの
毎晩 誰かが現れることを夢見て祈っていた
そう・・・あなただったのよ


お金をかけてショウを観に行く必要ないわ
だってあなたは 誰よりもラブ・シーンがうまいから

あなたといると最高の気分
世界をそっくりあげたくなっちゃう
あなたは何でもわかってくれる
私のちょっとした思いつきも夢も

今やっとわかった ママが言っていたこと
「いい子にしてなさいね。きっといい人が現れるから」
そう、あなたのことだったのね


 exactly like you=まさにあなたのような人

 これを、どういうわけか「君にソックリ」と訳してしまった邦題のせいで
かなりの頻度で勘違いが起こっています。つまり、「以前お会いしません
でしたっけ?知っている方にそっくりな気がするんですけど」などと言って
口説き文句(ナンパ?)に使っている歌だとか・・・。

 日本語の連想ゲーム的感覚っておもしろいですね。



Wasn't It Romantic?

2006年11月10日 | 生ジャズ

外はとても寒くなってきたけど
暖かい部屋の中で 灯りを消して 居心地よく
昔のフィルムを観ようよ まだあの頃にいるみたいだね

とてもロマンチックだったよね
物語の本も、歌も
雪のひとひらみたいにか弱い君と 強くてたくましいボクが主人公の
そんなステキなお話の中にるみたいだった

月明かりの下で白く揺れる柳
銀色にキラキラ輝く夜の道
あれはほんとうにあったこと?
それともただの夢だったんだろうか・・・?

でも今ボクはまだこうして
もういちどロマンスの始まりを待っているよ



 日本ではほとんど歌われていないと思いますが、これは実は
"Isn't It Romantic?"の後日譚として、そっくり同じコード進行を
使って書かれたバラードです。主人公ふたりが何年、何十年かたって
もういちど巡り会い、昔のロマンスの余韻とほのかなロマンスの
予感の中で歌う歌として。
 ミュージシャンたちの意見「なんか化かされているみたいで不思議」
「でも、いい曲だね」 私もそう思います。



冬の気分・・・

2006年11月10日 | 季節
 空気が変わりました。
空の色、透明度、そして午後のお散歩の日差し・・
冬の花はどうして花びらが透き通っているのだろう?と
思いながら歩くと、早くに西に傾く太陽が、正面からまぶしくて。

 日向はポカポカ暖かいけれど、翳るといきなり冷え込んできます。
季節はたしかに冬へと動いているようですね。


 今夜は初出演
深澤芳美(P)小林真人(B)下間哲(Tp)
ニューオーリンス・スタイルのトリオです。
「JAZZひなまつり」でご一緒したのですが、エムズに出演を
お願いしたのは初めてです。エムズでは4人目の女性ピアニスト、
きっと、週末にふさわしい楽しい演奏が聴けますよ。

 

 どうぞバーボン片手に1ステージ、おくつろぎくださいませ。




老化!?

2006年11月10日 | 客席から
高浜・山口雄ペアの演奏を、メモを取りながら聴いていた
ライブ通のお客様「高浜さん、さっきのステージの2曲目なんだったっけ?」
高浜「え~と、"Ain't Misbehavin'"のあとですよね?あれ?出て来ないや
雄三さん、何だっけ?」山口「え~~、そうそう、Gm C7の曲だよ
(ベーシストらしーなー)」一同「?」高浜「違う違う、それは"I Hadn't Anyone
'Til You"だよ。その前の曲」悩むふたり。
私も思い出せません。客(笑いをこらえて)「昔のことはよく覚えていて、
つい最近のことが思い出せないってのは、老化の前兆だよ
高浜「だって、最近じゃなくてさっきですよ、わ~、シャレにならない!

 曲名だけでなく、人の名前や勘違いもヤバイです。客「ミキちゃん、
『ラストダンス』を日本語で歌った人って寅さんの“さくら”やってた
倍賞千恵子だよね?」影山「ああ、そうですね」高浜「違いますって。
あの曲は『サヨナラはダンスのあとに』じゃない」影山「あ、そーだった
(無責任)」しばし、懐かしの歌謡曲を口ずさむふたり(大好き世代)
客「だからさ~、『ラストダンス』を歌ったの誰?」影山「ん~と、え~と
・・・わかった!越路吹雪!」ああ、出てきてよかった。

 近頃しばしばカウンターで交わされる会話を聞いていると(参加していると)、
だんだん縁側で日向ぼっこ状態に近づいているような気がする。
先輩ミュージシャンの体調を心配してうわさしているうちに、血糖値の話に
花が咲いたりするし・・・もしかしてそのうち『介護バー』?