JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

ハタラキモノ発音塾

2011年12月09日 | つれづれ
 "Walking My Baby Back Home"
 たぶん高校生くらいの男の子が、ダンスパーティーで遅くなって、
フクロウが見ている田舎道を、相方の女の子を野を越え畑を越えて
家まで送っていく情景。途中で木陰で一休み、イチャイチャしちゃう・・
・・で、ネクタイ直して髪をなでつけて・・・というようなお話。

私のお気に入りですが、どう見ても男の子の歌です。
で、お客様から聞いたところによると、ある男性歌手が
「ワーキンマイベイビーバックホーム」と歌っていてがっくりした、
とのこと。 
「たぶんとても働き者なんでしょう」と答えておきました。

 aとoは、字面を見てローマ字読みをしてしまう人がとても多いようです。
ところが多くの場合、逆の発音なんですね。
「wonder/ wander」なんてわかりやすい例です。
「watch」「was」などは「ワッチ」「ワズ」と言っている人が多いのですが、
カタカナ表記になると時計は「ウォッチ」ですよね。

 さらに困るのが、「ア」にしろ「オ」にしろ、日本語の一種類しかない
発音とは違っているのです。口をどんなふうに開けるか、口腔のどの部分で
息を吐くかによって、 何種類もの聞こえ方があります。
「どうせ日本人しか聴いてないし、聴いても細部はわからないか、
気にしていないんだからいいじゃん」と言われますが、それはチガウ
気にしてないはずの人でも、「なんだかジャングリッシュだなあ
とiうことは歴然とわかるのですね。
 さらに、英語風に聴かせたいと思うあまり、かなり訛った発音(主として子音)をまねる、
という勘違い。これは聴いていると肩に力が入って苦しくなります。


 一口では説明は難しいですが、歌う中で、聴きやすくキレイで間違っていない発音をする、
というのはコツがいります。
発声とも連動しています
 興味をお持ちの方は、「ヴォーカル・クリニック」(PreSessionClinic)
にアクセスくださいませ。               講師:影山