ちょっと気になること・・・

　エムズには「メニュー」というものがありません。
「洋酒のバーですので、お好きな、ウィスキー、ワイン、
カクテルなど、おっしゃっていただければ、できる限りのものを
お出しいたします。」というふうに説明するのですが、
「焼酎ないの？」というご注文と、「カシス・ウーロン」とか
「ディタ・ソーダ」とか、いわゆる居酒屋系のカクテル
（しかも特定の銘柄付きの）
のご注文には、少々首をかしげることがあります。

　自分の飲みたいものを何でも飲める、というのも
望ましいコンセプトですが、エムズのバックバーの大きさには
限りがございます。また、カクテルの名前を知っていなければならない、
ということはありません。「どんな味で、どんな強さで、どんな
イメージのものが飲みたい」というオーダーのほうが、
作る側はうれしいですし、その方とのコミュニケーションも
とりやすくなります。

　先入観はこの際脇に置いといて、エムズで飲めるおいしいもの、
自分の好みに合う飲み方を見つける、という気持ちでオーダーなさって
みてください。

シンガポール・スリング

「イギリスの小説家サマセット・モームが“東洋の神秘”とたたえた、
世界一美しいと言われるシンガポールの夕焼けを表現したカクテル。
1915年、シンガポールのラッフルズホテルで考案された。
トロピカルカクテルの傑作といわれている。」

　ドライジン、レモンジュース、チェリーブランデー、砂糖を入れて
シェイク、氷を入れたグラスに注いでソーダで満たす。

　甘いカクテルですが、初夏の夕方、まだ明るい時間帯には
ピッタリの姿をしています。

　シンガポールにバカンスにいらした方から、ラッッフルズホテルの
「シンガポール・スリングの素」というのをおみやげにいただきました。
今なら、五味さんに頼めば、エムズで「ラッフルズの味」が
ご賞味いただけますよ