Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

They Don't Know

2007年09月08日 | diary
 昨日はキース・ムーンの命日ということで、彼の『Two Side of the Moon』を聴いて、今朝も聴いてたりする。夜に聴くのも朝に聴くのもお薦めのキース・ムーン。リンゴもラップでクレジットされてたりする。えっと、しゃべってるだけだけど。客観的にみれば、けっこうめちゃくちゃなアルバムかもしれないけど、楽しさがいっぱいに伝わってきて、僕は大好き。

 あと、カースティ・マッコールの名曲“They Don't Know”のカヴァーをいくつか。この曲をそれはもう深く愛している友人が「面白いもの見つけましたー」とメールをしてきたので。ロン・セクスミスやカトリーナ&ウェイヴスのカトリーナさんによるカヴァー。それからいろんな人のカヴァー・ヴァージョンを切り貼りしてかなり強引に繋げて1曲にしたものなど。で、これはもう、ほんとーにいい曲だと思う。こういうタイプの曲はくさるほどあるけど、“They Don't Know”は特別だ。確かカースティが16歳のときに書いたとかなんとか。違ったかな?でも、ほんとそんな感じがするよね。僕が初めて聴いたのはトレイシー・ウルマンのカヴァー。僕は中学生で、ビデオの最後にポールが出てきてびっくりしたのだった。久しぶりに観たいなぁとYou Tubeで検索したら、いとも簡単に見つかった。これ。便利な世の中になったもんだ。

 今週は部屋に引きこもりがちだったので、ふと誰かと話がしたくなり、23時過ぎにいつものアナログ・バーへ。ビールを注文したところで、ピアニカ前田氏がやって来た。僕の隣に座ったので、これ幸いといろいろと面白い話を聞かせてもらった。音楽のこと、ピンク映画のこと、キウイのこと、ゴキブリのこと、などなど。この人はピアニカの腕前が超一流なだけでなく、話もとても面白いので、ライヴはいつも盛り上がる。「来月またここでやるよ」とのこと。楽しみ。

 今日は多摩川沿いでBBQがある。知ってる人が少なそうなんだけど、何人か会いたい人がいるので、ちょっとだけ顔を出してくるつもり。久しぶりに外で飲むビール。まぁ、よろしいかと。

Five Years Gone

2007年09月07日 | diary
 起きたときはそうでもなかったんだけど、今は雨もやんで、風もそこそこおさまって、なんとなく穏やかな午前10時だったりする。昨日は1日部屋に引きこもっていた。で、今日も引きこもるつもりだったんだけど、空模様的にはそんな必要もなさそうなわけで、さて?

 昨夜、麻婆豆腐に生卵をといて入れたら美味しかった。まだ少し残っているので、今日のお昼にも食べるつもり。忘れないうちに米を炊いておこうとしたところ、0.7合くらいしか残ってなかった。お米も0.7合くらいだと量が少なくて、とぎにくいことを知った。そもそも、こんだけ少ないと炊飯器でうまく炊けるのだろうか?小さい鍋で炊いた方がいいのかな?と思ったりした。

 僕の友人で、あえて炊飯器を買わず、普段から鍋で米を炊いているのが2人いる。ひとりはこの夏に誕生日プレゼントでもらったみたいなので、今はどうしてるか知らないけど。そういえば、10年以上前、当時つきあっていた彼女が、鍋で炊いたご飯でおにぎりを作ってくれたことがあった。彼女曰く、「その方が美味しいと思ったから」とのことだった。で、そのおにぎりは確かに美味しかった気がする。でも、それは鍋で炊いたから美味しかったのか、彼女が作ってくれたから美味しく感じたのかは、実際のところよくわからないのだけど。

 で、結局、僕は0.7合の米を炊飯器にセットした。どうせ麻婆豆腐ぶっかけて食べるんだし、いちいち手間かける必要もないかなぁと思って。

 昨日は遅い時間まで作業をしていたので、頭の芯がまだ少しぼんやりとしている。ジェリー・ジェフ・ウォーカーの『Five Years Gone』を引っぱり出して聴く。ジェリー・ジェフの歌声は、落ち着く。様々な経験が滋養となって滲み出ているような彼の歌声は、むやみにとんがってなくて、とても落ち着く。

Stormy Weather Cowboy

2007年09月06日 | diary
 昨日にひきつづき早起きなど。7時くらいにベッドから出たりする。これくらいの時間に1日をスタートさせるのが、なんとなくいいなぁと思ったりする。たいていはお酒によってペースが崩れてしまうのだけど。でもま、それはこれまでの話。これからはどうかわからない。で、今朝はバリー・ゴールドバーグを聴きながらのコーヒー。“Stormy Weather Cowboy”とか、これから台風が来るみたいだし、いいんじゃないかと思って。

 そういや昔、この歌に似たタイトルの映画があって、以前から観てみたいなぁと思っていて、まだ観たことがなかったりする。本来なら苦手なミュージカルなんだけど、これはちょっと事情が違うというか、キャストがすべて黒人で、それはそれは見事な歌とダンスを披露しているのだとか。さっき調べてみたら、戦後間もない頃に出征した黒人兵のために作られたものらしく、当時は「レイス・フィルム」と呼ばれていたそうな。へぇー。

 僕がこの映画に興味をもったのは、伝説のタップ・ダンサーとされるビル・ロビンソンのステップが観れると聞いたから。この人は、僕が愛してやまない名曲“Mr.Bojangles”のモデルになった人。歌の中でロビンソンは、何年も前に亡くなってしまった犬のことを嘆き悲しんでいるのだけど、その犬がこの映画にも映ってないかなぁと思ったもんで。

 ロビンソンが踏む伝説のタップを誰よりも観てきた一匹の犬。きっと彼らの間には、たくさんの心の交流があったんだろうなぁと、勝手に想像したりする。そういうのって、なんかいいなぁと。

 さて、昨日は雨が降ったり、晴れ間が出たりと、変な天気だったけど、ちょうど昼飯のときには雨が降ってなかったので、いざ、こぶた食堂へ。ここはおばちゃんがひとりでやってる定食屋さんで、メニューは日替わり定食ひとつだけ。この日のメニューは「カレーライスとスペアリブの定食」だった。カレーという時点でもう定食じゃない気もするんだけど、そうでもないのかな。味はお母さんが作る手料理みたいで美味しかったけど、とにかく量が多くて、正直言うと、食べ終わったときにはくるしくて、美味しかったのかどうかもう思い出せなくなっていた。「ボリュームがすごいですね」と会計のときに声をかけたら、おばちゃんは「食べきれない人が多いんですよー」と言って笑った。なんか、おおらかだった。

 店内には豚の置きものがいっぱいあって、おばちゃんの豚への愛情がひしひしと感じられた。ただ、いるはずの本物の子豚に会えなかったのが残念だった。おそらく、おばちゃんとその子豚の間にも、たくさんの心の交流があるんだろうね。また行ってみよう。

こぶた食堂

2007年09月05日 | diary
 意味もなく早起き。通勤いらずな生活なため、普段から朝がばたばたすることもなく、早起きする理由もなかったりするんだけど、目が覚めてしまったのだから、まぁいいかなと。なんとなくテレビをつけて、目玉焼きを食べながら、かなり無関心な感じで「めざましテレビ」を観て、それからサミー・ジョンズをかけて、コーヒーを飲んでみたりする。それはそれで、けっこう悪くなかったりする。

 スプリングスティーンの新曲“ Radio Nowhere ”のビデオ・クリップが公開されたので、昨日はそれをせっせと観ていた。時間があるのをいいことに、おそらく10回ほど。心おきなく。うーん、かっこいいじゃん。「みんな歳とったなぁ」とは思うけど、仲間で集まって今もこうしてバーンッと音を出してる姿というのは、やっぱり美しいなぁと思う。ま、僕の場合、動いてるスプリングスティーンとE.ストリート・バンドを観れるだけで十分なわけで、つまり、全然冷静じゃないというか、目が曇りまくってるというか、僕の感想なんてなんの参考にもならないのだけど。

 お昼にいつものアナログ・バーへ。ランチのカレーを食べつつ、あれこれと話をする。10月下旬から11月初頭にかけて行われる「カフェ・ウィーク」なるイベント週間で、シンガーソングライターものを20曲選んで、それらをかけつつあれこれおしゃべりさせてもらうことになった。部屋に戻ってからは、「さて、なにかけようかな。どんな話をしようかな」と、まだ2ヶ月も先のことなのに、気も早くいろいろ考えつつ、レコードを選んでみたりする。「これはカナダ代表ね。で、西海岸代表はこれと…」などなど。楽しい。

 台風が迫ってきているらしい関東地方。明日とか明後日は、もしかすると、大荒れになるかもしれないとかなんとか。さっき既に小雨がぱらついたりと、空は既に不安定傾向へ突入気味だったりする。降り出す前に週末までの買い物をしておこうと思ったりする。あと、割と近所に「こぶた食堂」というお昼にしかやってない定食屋さんがあるのを知ったので、もし昼前に雨が降ってなかったら行ってみようかなと思ってたりする。日替わりランチ650円だとか。よろしいかと。 ホームページを覗いてみたら、なんかほんとに子豚がいるみたいだし(いつも店先にいるのかはわからないけど)、看板に偽りなしの誠実な食堂かもしんないなぁと。しかし、どういうきっかけで子豚を飼おうとかって思うんだろね。けっこう個人的な理由なんだろうな。やっぱり。

2007年09月04日 | diary
 昨日は久しぶりにお酒を飲んだ。…と言っても5日ぶりとか、その程度だけど。まず、最近お世話になっているお茶の水のロック・バーにて、ビールの大瓶を2本、ぐびぐびっと飲みつつ、マスターと談笑。それから、地元のジャズ・バーにて中ジョッキを2杯、ぐびぐびっと飲みつつ、マスターや居合わせた人達と談笑。

 以上なり。しっかり飲んではいるけど、ひどく飲み過ぎたわけじゃない(と思う)。でも、寝る時に頭が痛くなったのには、ちょいとびっくりした。そうかぁ、しばらく酒を控えてたから弱くなったんだなぁ。なるほどねー。…って5日ぶりとか、その程度なんだけども。

 気になることがあって、昨日はあちこち質問してまわった。「どっちだと思います?」と僕が訊ねると、みんな一様に「うーん…」と唸ってくれる。で、結論は今も出てなかったりする。お茶の水のバーでは、リッチモンド・フォンテインの新作が流れ、地元のジャズ・バーでは、パット・メセニーのファーストが流れていた。そこでも僕は「どっちだと思います?」と質問をし、みんなは一様に「うーん…」と唸ってくれる。なかなか難しいみたい。

 最近、サワラが日本中でとれてると、テレビで言っていた。温暖化の影響なんだとか。サワラを漢字で書くと「鰆」らしい(さっき調べた)。昔は春にとれたのかな。なんとなくサワラが食べたくなった。

Rough Boys

2007年09月03日 | diary
 今日は午前中から都内へ出て、夕方過ぎに帰宅予定。なんか暑くなるらしいけど、日中はあちこち歩き回るつもりなので、気持ちをのせてこうと、ピート・タウンゼントの『Empty Glass』をターンテーブルヘ。いきなり“Rough Boys”から、かっちょいいからね。燃えるからね。

 昨日の夕方は自転車に乗って海へ。ボードウォークに腰掛けて、ポールの本をめくったり、水平線をぼんやり眺めたりした。海の家はまだやってる店もあって、夏の終わりを惜しむかのようにラテンのリズムが聞こえていた。サンパ・アレンジの“Good Lovin'”とかに合わせて、たくさんの人達が踊っていた。そこを涼しい風が吹き抜けていた。

 広場では少年たちがスケボーをしていた。誰もあまり上手じゃなかったけど、楽しそうだった。みんな、夏の終わりとか、あんまり関係なさそうな顔をしていた。そんな彼らの間にも、やっぱり、涼しい風が吹き抜けていた。

 割引券が300円分あるのを思い出して、デニーズでカレーを食べた。美味しかった。部屋に戻ってから、ポールの『Rock Show』のビデオを観た。最初から最後までちゃんと観たのは久しぶりだった。“Soily”が終わり、ポールが“See you next time!”と言って手を振った。ビデオを消したら、画面が世界陸上に変わった。リレーや走り高跳びを観ながら麦茶を飲んだ。

 僕は昔から夏が好きで、夏じゃない季節はたいてい「はやく夏にならないかなぁ」と思って過ごしてきた。でも、高校生くらいまでは、夏の終わりの淋しさって感じてなかった気がする。それはきっと(というか、どうせ)宿題に追われていたからなんだろうけど、もしかすると別の理由もあったのかもしれない。

 さて、ピート・タウンゼントの『Empty Glass』。確か僕はこれを「3枚で500円!」という激安コーナーで買った。で、だいぶ長いこと愛聴させてもらっている。ファンとしては、なんだか複雑な気持ちもないことはないが、きっと良かったんだと思う。僕にとっても、このレコードにとっても。

Mist the Mind

2007年09月02日 | diary
 昨日、ポールの『Band on the Run』を聴いて、ポールの詩集『Blackbird Singing』をぱらぱらと読んでいた。そして、この人のあまりのタフさに思いを馳せ、改めて胸を突かれたりした。

 ビートルズ末期、4人の財産を守るためとはいえ、ポールは、これまで辛苦を共にしてきたメンバーを訴えた。このときポールは、ビートルズだけでなく、生涯の親友もいっぺんに失ったわけで、それがどれほどつらいことだったかは、想像に難くない。「人生で最悪の時期だった。僕は神経衰弱寸前で、いつ倒れてもおかしくない状態だった。なにもやる気になれず、髭もそらず、髪もぼさぼさで、起きればすぐにウイスキーに手をのばしていた」という。そんな状況でよく音楽をつづけられたなぁと思うのだけど、きっと音楽がポールを癒したのだろうし、なによりポール自身が心の強い人だったからだと思う。

 きっと、派手なことはしたくなかったんじゃないかな。はじめはひとりでスタートし、次にふたりになり、それからグループを組んで、バスに乗り込んでツアーに出た。マスコミはそんなポールのことを嘲笑したけれど、ファンはちゃんと理解して、ついていった。あれだけの才能をもった人が、これだけ地道に、一歩一歩を踏み締めるようにして、前にすすんでいったなんて、僕にはちょっと信じられない。でも、それができたのは、ポールの音楽への愛情が、とても純粋なものだったからだと思う。

 そして、名作『Band on the Run』に辿り着くわけでね。ビートルズ解散後、ポールは文字通り、なんの助けも借りず、音楽の力だけで周囲を黙らせたわけでね。結局、これがポール・マッカートニーのやり方なんだよなぁ、と思ったりする。

 2002年に来日したときのことを思い出す。チケットは余っていると言われていた。でも、初日が終わった後の、観客の高揚した顔を僕は忘れない。ネット上をかけめぐった絶賛の声を僕は忘れない。そして、最終公演までつづいた当日券売場の長蛇の列を、僕はけっして忘れない。蓋を開けてみれば、全公演フルハウスだった。ポールは、たった1回のライヴで、自分を取りまくすべてをきれい変えてみせた。1度観に来た人をリピートさせ、「もう声が出ない」と決めてかかってた人達をライヴ会場まで引っ張り出した。すべては、たった1回のライヴでだった。

 同時に、昔となにも変わってないんだなぁとも思った。ポールはずっとそんな厳しい道を歩いてきたんだなぁと。そう思うと、余計にリスペクトは強まった。そんな道をいつも笑顔で歩いてきたポールに、ただただ胸がいっぱいになった。

 どうすれば、こんなに強い心を持てるのだろう?少しでもこの人に近づけたら…と思う。

 「ミスト・ザ・マインド」は、詩集『Blackbird Singing』の中の一遍。とてもポールらしいユーモアと強さと切なさに溢れている。

 深い霧の雫で
 心を包み込め
 岩の上
 津波のように滑り、そして
 陽気な騒ぎに溺れて
 僕はひとりじゃないと言ってくれ

 カーペットを通して鼻歌
 下生えをつっつく
 ののしって叫ぶ
 ダニというダニに向かって
 夢を紡いでくれ
 僕を笑わせるために

 そして、ゲラゲラ笑いながら
 山を降りる
 高原の滝
 愛を探して

七分袖

2007年09月01日 | diary
 はい、今朝もJ.ガイルズ・バンドの“Detroit Breakdown”から。今日から9月。J.ガイルズ・バンドから始まる秋…だったりする。

 なんとなく食あたりの毒素が抜け切らず、昨日の食事はおかゆを2杯食べただけだった。で、今朝も抜け切ってなかったりするんだけど、これから横浜と渋谷へ行かねばならないので、気分だけでもすっきりさせようと、シャワーを浴びてみたりする。で、J.ガイルズ・バンドをかけてみたりする。ま、出かけて、動いてる方が体の抜けもいいだろうし、昼飯食う頃には完全復活してることでしょう。大丈夫、大丈夫。

 …と、自分に念じてみたりする。気からタイプなもんで。

 さて、J.ガイルズ・バンドなんだけど、僕の周囲ではなにかと人気が高かったりする。以前の日記にも書いている通り、ときどき音楽好きの友人達が僕ん家に集まっては、そのうちのひとりが選んできた「心のアーティスト・ベスト20」なるものを、みんなで聴いたりしていて、これまでに6人がやったんだけど、そのうち3人がこのバンドを選出しており、しかも揃って4位あたりにランクインするという安定した人気ぶりなのだ。で、僕は周囲からいたって影響を受けやすいので、なんだか今年は例年になくJ.ガイルズ・バンドのことが気になってたりする。ちなみに、ビートルズを選んだのは僕を含めて2人。スプリングスティーンにいたっては僕ひとり。果たして気にかけてもらえてるかどうか…(自信なし)。

 外はすっかり涼しい。曇り空。ちっとも暑くなる気がしない。だから、七分袖のTシャツを選んで着た。友人がやってる元町にある店で買ったその店のオリジナルで、ヘイトアシュベリーの道路標識をパロッたデザインが、なんかいい加減でよかったりする。なんとなく気楽な気持ちにさせてくれたりする。

 今日から9月。ほんともう、秋なのかもしんない。