Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

満月の夕

2008年04月29日 | diary
 昨日はせっせせっせと仕事をした後、カワムラくんという広島県出身の沖縄系シンガー・ソングライターのライヴを観に、21時30分頃に自転車こいで、ときどき顔を出す地元のデリ…というかバーへ。僕が着いたときには、ライヴは半分ほど終わっていた。僕は初めて彼のライヴを観たのだけど、他のお客さんはみんなカワムラくんとは既に知り合いらしく、店内はなごやかな雰囲気。ビールと美味しいカレーライスを食べつつ、居合わせた友人たちと乾杯。ゆるゆるな空気が心地よかった。

 「次の曲は阪神淡路大震災のときに書かれた歌なんだけど、僕は自分の故郷の広島で起きた悲劇を思い出したりもします」と言って、カワムラくんが、「満月の夕」という曲を歌った。これがとてもいい曲で、しみじみと聴き入ってしまった。言葉のひとつひとつが、心に沁み込んでくるようだった。

 ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
 ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
 解き放て 命で笑え 満月の夕

 きっと生まれるべくして生まれた歌なのだろう。「すごくいい曲ですね」と友人に言うと、ソウル・フラワー・ユニオンの曲なんだと教えてくれた。

 お昼過ぎに電話が鳴り、「昨日はとても悲しい夜だった」と彼女は言った。楽しい夜もあれば、悲しい夜もある。生きている限り、これからもいろんな夜があることだろう。そんなときは、心を解き放ち、命で笑えたらいいなと思う。そして、見上げた夜空に、もし満月がぽっかりと浮かんでいたらいいなと思う。

 ヤサホーヤ 唄がきこえる 眠らずに朝まで踊る
 ヤサホーヤ たき火を囲む 吐く息の白さが踊る
 解き放て 命で笑え 満月の夕