Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

確定申告に思う

2004年01月30日 | old diary
 昨日は確定申告書を作成した。スプリングスティーンやディランを聴きながら、領収書を整理し、ぱちぱちと電卓を叩き、収支をせっせと用紙に書き込んでいく。調整で多少はお金が戻ってくるので、そこそこ楽しんでやれるのがよい。しかし、同時に直面せざるを得ない切ない現実もあるわけでして…。

 えっと、なんか俺、あんまり稼いでないみたいです。

 前年より少し減ったかな。まぁ、あんまり働かなかったしな。しょうがないよな。そのうち金が必要になったら、しっかり働いて、がっぽり稼げばいいさ。そうさそうさ。そうしよそうしよ。と、のんきに構えてはみたものの、こう改めて数字を見せられると、静かな圧力を感じなくもない。

 まったく数字ってのは、断定的でよろしくない。所謂、遊びというか、ゆとりというか、ほんのちょっとの優しさというか、はぶぁぶれいくというか、ていくいっといーじーというか、そういった人間的な温かさがまったく感じられない。人の事情になど耳もかさず、すっぱり割り切って、あとは涼しい顔をしている。数字ってのは、いつだってそうだ。そうした行為がどれだけ人の心を傷つけているかなんて、あいつは少しもわかっちゃいないんだ。

 あぁ、なんて冷たいのだろう。そんな乾いた世界に愛は育つのだろうか?A World Without Love...。

 とはいえ、もう少し稼いだ方がいいような気もするんだよな。いや、僕の友人で女医さんとつきあってる奴がいるのだけど、年末にそいつを含めた仲間4人で鍋をやった際、僕ら4人の合計年収は女医さんひとりの年収に果たして届くのか?という話になったのだ。で、結論はというと、これがかなりビミョーだなと。

 ふと、僕らと女医さんで綱引きをしている図が目に浮かんだ。4対1でいい勝負かよ。なんだか切ないなぁ。It's a Tug of War...。