Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

冬の朝

2004年01月25日 | old diary
 寒い…。どうにかならんのか、冬。

 クリスマス・プレゼント、お年玉、誕生日プレゼント。この3つが1ヶ月もしない間にどどどっとやってきた子供の頃、冬もいいもんだと思っていた。しかし、いつしかそんなものは誰もくれなくなり(いただくこともあるけど)、むしろ甥っこや姪っこにこっちがあげねばならない圧力を感じるようになった今(きちんとはあげてないけど)、冬の魅力も半減した。

 つくづくLiving in the Material World。なんだか嫌ですね、こういうせこい発想は。だせぇ。

 とにかく朝が寒い。1日のはじまりに顔がこわばっているのというのは、あまり幸せな図とはいえない。起きた直後はじっとしてられず「上がれ~上がれ~」と気温上昇祈祷などしてみるが、効果などあるはずもなし。僕にできることは、熱いシャワーを浴びて、ホット・コーヒーを飲むくらいか。無力だ。

 しんしんと冷えた冬の朝、のそっと布団から這い出て台所のドアをあける。すると朝食の味噌汁の湯気が漂ってくる。おはようの声に「おふぁよぉ」と応えて椅子に座る。まだ頭がぼんやりしている僕の前に、朝食が並べられていく。白いご飯、暖かい味噌汁、シャケの切り身、タラコひと腹、白菜の漬け物。向き合って静かに食事をいただき、お互いの今日1日の予定などをぽつぽつと話す。そして熱いお茶をすする。いつの間にか、体も心も芯からあったまっている。

 こういう朝なら、僕だってなにも文句は言わないさ。しかし、残念ながらなかなかこうはいかない。そもそも、これってなにからなにまでやってもらってるわけで、もし自分が朝食を用意する立場だとしたら、これは最悪ですよ。まだ空が薄暗い時間に起きて、冷えきった台所に立ち、冷たい水に手をひたして米をとぐ…。あー嫌だ嫌だ。そんなことするくらいなら朝飯いらない。我慢する。
 
 今日はまたまた遠くまでお仕事。少しめんどくさいけど、昼の仕事で夕方には戻ってこれるのは嬉しい。ボブ・ディランでも聴きながらとことこ電車に揺られましょう。