Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

リンダとウォーレンの歌を聴いた

2006年04月06日 | diary
 髭を剃って、さっぱりの朝。今日はいろいろ。お別れとか、再会とか。ひとつひとつ丁寧にこなして、夜はゆっくり友達と会いたい。

 リンダ・ロンシュタッドを聴く。彼女はウォーレン・ジヴォンやエリック・カズの曲をよく取り上げては、歌った。今朝聴いている『Hasten Down the Wind』は、タイトル・チューンがジヴォン作。きっと人気のある曲だと思うし、僕もそれはそれは大好きな曲。邦題は「風にさらわれた恋」。自分は自由になりたいのだと彼女は彼に言う。でも、彼にはそれが理解できない。そんなお別れの歌。

 She's so many women
 that he can't find the one who was his friend
 So he's hanging on to half her heart
 But he can't have the restless part
 So he tells her to hasten down the wind

 歌詞としても美しいし、心に沁みる。heart とpartが踏む韻の悲しい響きがいい。この手の歌を書かせたら、ジヴォンは本当にうまい。そして、そこにはやっぱり、風が吹いているのだ。

 このアルバム、内容もいいけどジャケのリンダもかわいらしいから、部屋に飾って聴くと楽しい。

 で、なんとなくジヴォン版“Hasten Down the Wind”も聴きたくなって、『Warren Zevon』を引っ張り出す。邦題は『さすらい』。ジヴォンの歌は、いつでも、どこか荒涼とした風景の中を、さすらっている。

 きっと誰もが誰かにすがりつくだけでは、生きていけないのだと思う。そして、大切ななにかがこぼれ落ちたとき、そこにはきっと、風が吹いているのだと思う。