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名古屋高速6号清須線いよいよ開通

2007-10-17 00:54:46 | 道路関連情報
 この前久しぶりに東名阪の清洲東インターからR22で都心方面へ走った。随分前から本線部の高架はすでに完成しているし、最近は都心環状線の明道町カーブ部にジャンクション部分の看板も設置されていた。東名阪の清須ジャンクションにも6号方面の分岐の看板が設置されている。ただし、開通は年明けくらいと思っていたので意外と早かったなという感じ。

 これで遂に6放射1環状のうちの5番目の放射線が開通することになり、名古屋高速としての事業は残り東海線を残すのみとなる。東海環状道の西回りが完成すれば名古屋圏の道路ネットワークは相当充実したものになる。他にも16号一宮線の岐阜方面への延伸や、環状線の都心短絡ルートなども計画されてはいるが、名古屋の都市規模や今後の経済情勢を考えると現状の計画で充分だと考えられる。すなわち、名古屋圏は都市規模に見合う高規格道路ネットワークを首都圏や関西圏よりも格段に早く構築できるということだ。


 話がだいぶずれたが、名古屋の名神の玄関である一宮インターや、岐阜市と名古屋都心部が高速道路で直結するようになる。一宮インター→環状線がだいたい15分~20分程度で結ばれるようになる。また大高線を経由してセントレアへのアクセスも向上するだろう。
 
 ただし、清須線にもいくつか問題点がある。
 まずは料金面の問題。清須~環状線間はすいていれば7分程度、これで750円。少なくとも一宮方面~名駅間の需要はなかなか清須線へは移行しないだろう。多くは清須線から環状線を抜けて大高線方面へ流れる。理由はいくつかあるが、名古屋高速の各放射線は大高線を除きすべて東名阪道に接続している。すなわち清須から大高線以外の各放射線終点部までは従来通り東名阪を使った方が安いし、基本ルートとしてかなり利用者に定着されているからである。楠、高針、千音寺、いずれも東名阪で移動できる(高針に関しては現状東名阪には出口がないので、それなりに名古屋高速経由の需要もあるかもしれない)。大高のみ名古屋高速ルートしかなく、また距離も長いので利用価値も高くなる。また、そもそもの需要も大高にはセントレア方面からの知多半、西三河方面の大動脈である名四が集まるので大きい。その為清須線の利用者の多くは環状線からそのまま大高線へ乗り入れる需要が多いと考えられる。

 ということで自然と渋滞の問題も発生する。山王カーブが拡幅されて以後、環状線では明道町を先頭とした渋滞が発生するようになっている。今後ここで清須線が合流するので更に渋滞発生頻度は高くなる。また明道町~東片端間2kmの区間では織り込み交通の発生も懸念される。
 東片端の先、丸田町にかけては環状線でも最も交通量が少ない区間であり、清須線が開通しても渋滞することはないだろう。むしろラッシュ時でも交通量が少なかったくらいなので、これでようやく適切な交通量の分担ができるようになる。
 問題はその先大高線の状況である。山王カーブ拡幅後環状線の渋滞が大高線まで繋がることは無くなったが、それでも堀田付近を先頭に渋滞が続いている。清須線の利用者の一部は小牧線から流れてくる分もあるが、利便性の向上で新規に発生する利用者もあるだろう。総交通量が増え、増加分により混雑が激しくなるのは大高線である。何度も述べてきたが名古屋高速の南部方面は全ての交通が大高線に集中する。名四、知多半、そして湾岸と、大高線を通ればどこでも行ける。清須線の開通で環状線の北側の放射線は2本になるが、南側は相変わらず大高線しかない。だから混むのは当たり前である。清須線が開通し、今後の事業の中心は東海線になる。しかしまだまだ工事は始まったばかり、東海で湾岸に繋がるまではまだまだ時間はかかる。


 結局の所名古屋高速の渋滞の問題は全て大高線に起因しているのだが、実は大高線の渋滞は東海線が開通する前に解消すると思われる。また、せっかく造った清須線の必要性ももうすぐ低くなる。
 来春新名神の亀山~草津間が完成すると、関西方面への移動は全てそちらへ移行する。名阪ルートは従来から東名阪経由となっているが、名神ルートも新名神の開通で草津以西は現名神経由よりも30kmほど短絡する。冬期の雪の心配もなくなる。そうなると、名古屋から関西方面へは全て千音寺が起点となる。一宮から名神を使うのは東海北陸道と北陸道を使う時しかなくなるのである。かといって5号万場線が混雑するわけでもなく、名古屋側は新名神の開通でうまく流動が分散されることにより、名神も含めて渋滞ポイントは消滅すると考えられる。すなわち、名古屋南部・三河方面へは湾岸、名古屋都心部へは万場線、名古屋北部・尾張方面へは東名阪均一区間へとうまく分散する。逆にこれらがすべて合流する亀山~四日市ジャンクション間はかなりの渋滞のメッカになると予想される。現在この区間の拡幅を行っているが、詳しくはまた別の機会でまとめます。

 上記の通り名神の優位がなくなるので、清須線の重要性は下がる。ただし、前述のように東海北陸道や北陸道へのアクセスは従来通りであり、岐阜~名古屋間の流動も多いので無駄な事業ではないと言える。
 そして大高線の渋滞緩和は東名阪東南部区間の開通によるものである。現在高針で終点となっている東名阪を名古屋南ジャンクションまで延伸。清須や楠から大高方面へは東名阪も利用できるようになるために交通量が分散する。特に東名阪は500円均一と値段も安く、都心を通り越して移動する需要の多くはこちらへ移行すると思われる。但し東名阪均一区間は道路規格が名古屋高速と同レベルの低いものであり、60kmに制限されている。距離も若干遠回りであるので、全てがこちらへ流れるわけではない。その後更に東海線が開通すれば名古屋高速も含めて名古屋圏の高速から渋滞がなくなる可能性もある。

 なんだか無駄な事業であるような説明ばかりしてきたが、清須線の開業は決して無駄ではないし、渋滞激しいR22のバイパスとして重要な路線であることは間違いではない。ただ、このルートが定着する前に新名神がすぐに開通してしまうため、どうせだったら小牧線~楠線よりも先に清須線ルートを造るべきだったかもしれないとは思った。
 

 

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