キネティックの二次電池交換

本日、キネティックの二次電池交換を自分でやってみましたよ。

1998年12月31日に購入したSBBW049。GREY GHOSTのニックネームがあるようでございます。

購入してから8年ほどの2007年1月に、一度セイコーに送って二次電池を交換しております。

7年経って、また秒針が2つ飛びになるようになり、二次電池の交換が必要になった訳ですが。

前回は13,200円。

今回は14,490円のお見積もり。

セイコーに送る時の送料は別で、帰ってくる時の送料は含んでます。

今春中学生になる息子に、愛着のダイバーズを使ってもらおうかと思ったんだけど、その予算なら新しいやつを買ってあげたほうが良いのではという事で、メーカーに送っての交換整備は断念。

言ってみれば高だか36,750円の腕時計で、2度目の整備はやりすぎよな。1回やったので十分だわな。

ダイバーズウォッチは自分で開けたくないのですが、あたらしいダイバーズを買ったわけだし。

ということで、ネットでしらべて、



5M43のムーブメントに使う二次電池 3023 5MZ と、



せっかくなのでシリコングリスを取り寄せて、自分で交換。

電池は1,480円。グリスと送料を合わせて、2,220円で交換できました。


数日前、いざ電池交換で慌てないよう、蓋を開けて練習をしたのです。



傷をつける失敗を他の時計でやってるのでセロテープで養生したのですが、これがまた強烈に固くて開かない。

心が折れそうになりましたが、結局セロテープを取って渾身の力をこめて開けることが出来ました。

やっぱりオープナーが滑って裏蓋を傷つけてしまいましたわ。

続いて精密トライバーでネジを外そうとするのですが、案の定ドライバーが厚くて回せませんです。



精密ドライバーの先を砥石で削って回せるようになりましたよ。

ドライバーは磁気を帯びさせたほうがいいです。それでないと小さいねじの付け外しが素人には不可能です。

ふむ、リハーサルをしておいてよかった。


届いた電池は絶縁シートと押さえの金具も含まれています。



ネジも入っていればもっと良かったのにね。



蓋をあけて、真ん中のネジを取って、



振り子を外し、



真ん中のギヤを外して、



ネジを二つはずして、電池の押さえ金具を外す。

電池の扱いは、くれぐれもショートさせないように。

ネジの締め付けは、小さいくせに結構強く締めてますよ。


それから、電池を新しいやつに載せ替えて、絶縁シートを乗っけて、抑え金具をネジ2本で留めて、ギヤを乗っけて、振り子を乗っけて、ネジで留める。

ゴムパッキンにシリコングリスをペタペタつける。

時計用のシリコングリスってのが、すんごいベタベタなのね。さらさらしているのかと思ってたわ。すごく扱いにくいです。専用の塗りつけるためのシリコン塗布器があるようです。

ゴムリングを戻して、裏蓋を外した時と同じくらいまで締める。

で、おわり。

簡単とは言いません。

自信の無い人はやらないでくださいね。

マメに写真を撮っておいた方がいいです。そんなに複雑ではないですが、元に戻れなくなったらお気の毒なので。裏蓋の締め付け具合も写真で撮っておけば確認できます。

今回、ダイバーズウォッチだから酷い開けるのが大変だったんだよな。

ほかのスクリューバックなんて簡単に開くもんな。


そんな訳で、無事に交換が出来て、またしばらく使えるようになりました。


※ 今回自分で二次電池交換をしましたが、セイコーに二次電池交換整備を出したら、すごい綺麗になって帰ってきますよ。デガウス・磁気帯びの除去もやってくれましたし。デガウスのせいなのか調整のせいなのか、凄い精確になって返ってきましたし。少し高いキネティックやAGSなら一度はセイコーに送ってみても良いんじゃないかと思いますよ。

※ ダイバーズウォッチの本来の性能を維持するなら、絶対にメーカーに送って交換整備をしてもらいましょうね。