emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

竜の道 二つの顔の復讐者 最終話まで観終わりました

2020-09-19 12:06:01 | 2020春夏ドラマ
火9「竜の道 二つの顔の復讐者」、最終話まで観終わりました。
最終話、暗くて重いラストになるのではないかと何となく想像していたのでリアルタイムで観る勇気がなく、
水曜の日中に録画を観たのですが、やっぱり・・・というラストで、
思いの外ズシンときて、なかなか感想が書けず
(推しの映画&ドラマ情報解禁で、予定外のことが入ったというのもありますが

結末には納得しています。
そこに至る伏線も描かれていましたから。
大野木の息子は、沖和紀(落合モトキ)のカバンに入っていたメモ帳を狙っていましたからね。
竜一(玉木宏)が復讐に向かっていく中で、3人の命を奪うことになったうちの一人・大野木の息子・・・。
でも、観ている方としては竜一に感情移入していたし、ようやく三兄妹が笑顔で偽りなく鍋パができると思っていたので、悲しすぎる結末でした・・・。
竜一は、たぶん鍋パの後で自首するつもりだったのでしょうね。
そして、竜二(高橋一生)美佐(松本穂香)も、竜一の罪を受け入れて、世間からのバッシングや好奇の目から立ち向かうつもりだったのでしょう・・・
でも、そんなの大野木の息子の知ったことじゃないですからね
納得のラストだけど、悲しすぎました・・・


最終回は、兄たちの動きを敏感に察知し、あちこちに協力を仰いで竜一を守ろうとする美佐の姿に心を打たれました。
そして、今まであまり感情を出してこなかった部下・遠山凛子(奈緒)も竜一に
「もう止めたらどうですか、あの子の望み通り。
 私には失いたくないものはありません。
 だから稼げれば何でもいいと思って日本に来ました。
 でも、社長を見ていて思うようになったんです。
 死にそうな目をしていたこの人にどうしても成し遂げたいことがあるなら、それを私の生きる意味にしようって。
 でも、この先に社長の幸せはあるんですか?
 もういいじゃないですか。
 ここに居場所があって、あんな風に大事に思ってくれる人がいて。
 これ以上どこに行くつもりですか?」
と言って止めようとするものの、竜一は
「どこに向かおうと、これは俺が作った道なんだよ。
 行かない訳にはいかない。
 お前はもう別の道を行け。あと、笑えよ」
と言って、
弟と妹が笑顔になれない状態になることを防ぐために、沖を殺してしまう・・・

沖を殺しに行く前に、美佐に兄として会って、ほっぺたをつねって
「強うなれ。強うならにゃいけん、これからもずっと」
と行って去っていくシーンには涙でした


裏社会の会長・曽根村始(西郷輝彦)が、沖の父親だったのにはビックリ!
曽根村が竜一に
「俺はお前が好きだったよ。
 お前みたいな骨のある男が息子だったら…そう思ったこともあった。
 だが、皮肉なもんだな。アイツがお前に目をつけた。
 だからやっかいだよ、肉親ってやつは。
 どんなに愚かでも実の息子だ。ケジメはつけてもらう。
 終わりだよ!お前も、お前の復讐も!」
と言った時は、てっきり竜一は殺されたと思いましたが

ヤクザの会長の家に一人で乗り込む美佐、カッコ良かったです!
「あんたと竜一は似てるな。血は繋がってないのに」
「誰にも言わずに来ました。もし私が消えても、ここに誰も探しに来ないように」
「殺そうと思ったが、生かしておいたよ。
 自分を殺してまで誰かのために動く馬鹿な男は、どう生き様を晒すのか、最後まで見届けたくなってな。
 復讐なんてものは自己満足だ。
 死ねば無よ。
 死んじまった人間は、恨みを晴らしてくれなんて思っちゃいねぇ。
 それでも竜一ってのは、てめぇの中のアンタや竜二が笑ってくれなきゃ、生きていけねぇ男なんだろうよ。
 竜一は今、復讐の手札を全て失ってる。
 源平と差し違えて死ぬつもりかもしれねぇな」
竜一の生き方は、ヤクザの世界に通じるものがあったのかもしれませんね・・・。
曽根村を演じた西郷さんの凄み、とても怖かったですが深みを感じました。


一命を取り留めた竜一、駆けつけた竜二&美佐の、3兄妹での港での会話と表情が、本当に素敵でした!
竜一「(復讐を続けている)俺のせいで、お前らの人生まで狂わせた。結局俺はもう終わりだ。お前らはそれぞれの場所で生きていけ」
竜二「美佐と俺を守るためだろ?お前いつもそうだもんな。汚い仕事は全部てめぇで引き受けて、俺にはさせようとしなかった」
竜一「最初に決めただろ!お前が表で俺が裏だって」
美佐「それがお兄ちゃんの心の支えだったんだね。
 自分はいくら汚れても、竜二君が日の当たる表を堂々と歩いてくれることが。
 曽根村さんって人が言ってた。お兄ちゃんは、自分の中で私や竜二君が笑ってないと生きていけないって。
 私はね、お兄ちゃん、ずっと笑って生きてきたよ。
 お父さんやお母さんが自殺しても、お兄ちゃんが死んじゃっても、誰のせいにもしないで強く生きようと思ってきた。
 それが、お兄ちゃんとの約束だったから。
 でも、二人が苦しんできたことを知って、それでも笑ってはいられないよ。
 復讐することでしか救われない思いがある。それは私も分かる。
 できれば選んでほしくなかったけど、二人がその道を歩いてきちゃったんなら、これからは3人で分け合いたい。
 私たちはずっとそうしてきたから。
 辛かったら3人で泣こうよ」
竜二「俺は最初からそう言ってる。竜一のしたことは、全部俺も背負う。」

これで竜一が、やっと復讐に命を懸けることから解放されたのですが・・・ね


やっぱりキリシマ急便社長・霧島源平(遠藤憲一)は強敵で、ずっとこの源平に竜一&竜二は勝てないんじゃないかと思いながら観ていて、
「この世はのぅ、法の目かいくぐって相手の先行った者が勝つんじゃ。弱い者が強い者に食われたって、何も文句は言えんのじゃ!」
と竜一に言い捨てた時には、「あぁ・・・、悔しいけどここまでか・・・」と思ってしまったのですが、
そこは令和の世ネットで炎上することでトドメを刺す竜一&竜二
「アンタのやり方は、いつも法では裁かれない。でも、アンタ裁くのは法じゃない。アンタは自分の言葉で破滅する!」
源平の本性を暴く動画をネットで拡散し、源平の社会的信用を落とすことに成功

まぁ竜二が大臣室を何度も出入りして大臣を動かしたり、国交省の官僚でありながらキリシマ急便を頻繁に出入りしたり娘と交際したりなど、やや上手く行き過ぎな面はありましたが(笑)、
そこはさすが一生さんだったので、説得力のある演技でした。
源平の娘で竜二のフィアンセだったまゆみ(松本まりか)の心の変遷も、微かな表情の違いで魅せてくれて、とても凄いな~と思いました。
竜二と まゆみ、別れてしまったけど、まゆみは「大丈夫、もう一人でも。アンタがいなくても。私、幸せになるから」と言っていたけど、数年後に再会して一緒になるのでは~という雰囲気も私には感じられたのですが!?
いつの間にかとてもお似合いのカップルになっていました


いやぁ・・・最後の竜一の想像の中での「三兄妹鍋パーティ」が切なくて切なくて・・・


ハードボイルドな作品で、私にはやや苦手なジャンルだったので疲れましたが、
玉木宏君&高橋一生君の迫真の演技に見入り、
松本穂香ちゃんの兄たちへの&初恋の人への愛情が溢れる姿に胸が詰まり、
エンケンさんの圧倒的な憎らしさでストーリーが何段階も深いものになり・・・
各役者さんの演技力に圧倒されながら全話を観終えました。

原作は、作者の方が亡くなったことで未完となっているそうですが、
ドラマは令和版に改訂されて、今風の作品になっていて面白かったです。

コロナ禍の中、撮影はとても困難だったと思いますが、見応えのある作品をありがとうございました!!
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 のみ
※公式HP(こちら

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Athlete Beat #325 | トップ | 木9、木10 観終わりました »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。