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平清盛 第46話

2012-11-25 22:36:30 | 平清盛
第46話 「頼朝挙兵」

後白河法皇の子・以仁王(柿澤勇人)からの令旨が伊豆の源頼朝(岡田将生)にも届くが、頼朝は「あまりに思いに任せたお達しじゃ。あのお方の率いる平家、にわか仕立ての軍勢で勝てる相手ではない。」と言うものの、源頼政(宇梶剛士)も参じていると聞き心が揺らぐ。
それを聞いていた北条時政(遠藤憲一)は「確かに平家の強さは並大抵ではありませぬ。されど、源氏の御曹司たる佐殿=かの義朝様の忘れ形見が立ちあがったとなれば、皆も勢いづきましょう」と声を掛け、頼朝は挙兵の決意を固める。
そんな中、清盛(松山ケンイチ)が京に上洛したとの知らせが入り、頼政は事が露見したのではないかと気が気でなかったが、四男・知盛(小柳友)が病に伏したための見舞いであることを知り安堵する。
六波羅邸で清盛は頼政に、福原へ遷都を予定していることを話し、宋と交易をしている港の近くに都を構えることが武士の世の要となることから「長生きして、この新しき国作りを支えよ」と声を掛ける。
病床の知盛が、妙に馬の出入りが激しい音がすると言うため調べさせたところ、以仁王が平家追討の令旨を発したことが分かる。
そして、頼政も加勢したという知らせを聞いた清盛は「同じ武士の頼政でさえ、わしの国作りについて来られぬと申すのか。何としてでも討ち取れ。わしの国作りを分からぬものは、この国では要らぬ。」と激怒する。
頼政は平家と戦うが、宇治の平等院で追い詰められ、「わしは最後まで量りかねていた。清盛入道が器を。あの方はこの国の宝か、それとも災いか。この戦に我が身を投じた今もって分からなんだ」と言った後、自害する。
以仁王も討ち死にしてしまい、乱は終息。
清盛は、10日で福原に遷都をすることを一門に指示するが、一門からはあまりにも早すぎるなどとの異論が噴出。
弟・頼盛(西島隆弘)は「上へ上へではなく、横へ横へと広がっていく世を作ると、それが兄上のお志であったはず。かように人々の思いをないがしろにした強引な遷都の末に、そのような世が来るとは到底思えませぬ」と意見するが、「そのような世を見せてやると言うておるのが分からぬのか」と清盛が激怒をする姿に、みなは何も言えなくなる。
安徳天皇と高倉上皇(千葉雄大)、徳子(二階堂ふみ)が福原に移り住むが、この遷都によって京の都は荒れ果てて民の不満が噴出している様子、そして各地で小競り合いが起き始めていることが、伊豆の頼朝の元にも伝わってくる。
頼朝は「武士の世とは、こうして平家ばかりが良い思いをする国作りの事なのか」と声を荒げる。
福原の清盛の元に西行(藤木直人)が訪ねてきて、「ご無礼ながらこたびの遷都、人々は移り住んでもみな、心は都に置いたままとお見受けいたしまする」と言うが、清盛は仏御前(木村多江)を呼んで座興を始める。
そんな清盛の姿を見た西行は、若い時に義朝と3人でそれぞれの目指す道を語ったことを話し、「(自身が出家したのは)俗世におったなら美しく生きることは叶わぬと悟った故にござりまする。まさにあの時恐れていた世の到来。その頂におられるのは誰であろうお手前。これがお手前の面白う生きることにござりまするか。お手前の目指した武士の世にござりまするか」と訴えるが、清盛は「そなたには分からぬ。そなたにも誰にもな」と言って大笑いする。
そんな中、上皇が政の一切を摂政・基通に託そうとしていること、京の都へ戻りたいという声が高まっているという知らせが入るが、清盛は「わしに逆らう者は、みな死罪と心得よ。ここはわしの世じゃ。武士が頂に立つ世じゃ。わしの目にしか見えぬ、わしの国を作るのじゃ。全てを手に入れ、服従するのじゃ」と言い放つ。
しかしその後、我に返った清盛は「助けてくれ…誰か助けてくれ…。暗闇ばかりじゃ。ここからの眺めは、果てしない暗闇。手に入れても手に入れても、光は光には届かぬ」と呻きだす。
するとそこに、伊豆の頼朝が挙兵したとの知らせが入ると、清盛は刀を抱えて決意を新たにし・・・


というような内容でした。

清盛が「助けてくれ…誰か助けてくれ…」と言い出したところからは、かなり感動したのですが、それまでの場面のバランスが悪かったのが残念だったかな、と。
頼政や以仁王が亡くなる様子が、ナレーションでも「あっけなく」と言っていましたが、画面でもあっけなくて・・・。
遷都もあっけなくて・・・もう少しロケなどを入れて、戦のシーンや、遷都で公卿方が慌てふためく様子が知りたかったような気がしました。
視聴率が悪いから、そういうことは中々できないのかなぁ?
仏御前や祇王・祇女のストーリーを入れないで、以仁王の乱や遷都の様子をもう少しじっくり描いてほしかったなぁ、と(演じている方が悪いのではないです、決して)。
まぁ、「清盛が仏御前に矢を放たせようとするシーン」と「白河法皇が清盛の実母に矢を放つシーン」を投影させたかったのでしょうけどね。

頼政が死ぬ間際に「清盛の器が分からない」と言ったのは、まさにみんなが思っている通りで。
平家一門も、清盛が遷都を急ぐ様子に異を唱えて。
10代の頃からの友・西行にも「これがあなたの目指した世なのか」と言われてしまって・・・。
で、最後の心のよりどころ?だった仏御前にも逃げられて
・・・ですが、これがその後の「ここからの眺めは、果てしない暗闇。手に入れても手に入れても、光は光には届かぬ」に繋がっていたんですね
実父・白河法皇も、晩年はそういう思いだったのでしょうか?
本人は必死で善かれと思ってやってきたことも、周りには悪政だと叩かれて・・・
まさか、本人自らも見失っていたとは
それをやっと西行や盛国の前で話したけど、もう時はすでに・・・

あと4話で、やっと頼朝が挙兵。
怒涛の4話になりそうな気がしますが、どうなるんでしょうね。
第1話の始まりのシーンまで、どうつながるのでしょうか??


そしてここからは、西行様の話を

久しぶりの西行様は、えらい老けメイクでしたね(笑)
清盛と同じ年だし、諸国を歩き回っていた歌人ですから、ああいう顔をしていて当然なのですが、けっこうビックリしました。
ちょうど「義清は美しい世を、清盛は面白い世を目指す」って言っていたけどどうなったんだろう?と思っていたので、その時のセリフの伏線が今回回収されてスッキリしました
(といっても、清盛自体はそのことすら見失っていたようですが
話口調も老けていて、清盛の事を心配して見ている姿がまさに視聴者と同じ目線だったかな、と。

プロデューサーがツイッターで「今回、西行(藤木直人)が登場します。清盛の生い立ちを良く知る人物として、西行は最終回に向けてのキーパーソンとなります」と言っていました。
おぉ!キーですか!!ドキドキします~
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