暇人おじさんのにゃんにゃんブログ

飲水思源、水を飲みて源を思う、今日も本物を求めて一万歩

ドイツ旅行21 ハイデルベルグ

2017-07-26 13:06:59 | 旅行
さて、ドイツ旅行もあと1日になりました。
最後は、ハイデルベルグへ行ってきました。

何故ハイデルベルグかと言いますと、
何故か、私はドイツと言えば最初に思い浮かぶのがこの町なのです。
学生の時から、大学と言えばハイデルベルグ大学と叩き込まれてきた教育のおかげでしょうか。
現代人がハーバード大学が一流大学だと叩き込まれているようなものでしょうか。
大学の第2外国語と言えば、まだ大方の学生がドイツ語をとったいた時代ですから。
と言うわけで行く機会があれば行きたいとは、以前から思っていました。

私にとってはこの町はその程度の認識なのですが、
今回最終日にこの町を選んだ理由は、もう一つ、
ここからフランクフルト空港迄ルフトハンザのシャトルバスが出ているのを見つけたからです。

旅行最終日ドイツを起つ前日は、ハイデルベルグに半日立ち寄ってからフランクフルトに泊まろうかと思ったりし、
それにしては大きな荷物はハイデルベルグ駅に預けられるだろうか、或いは駅にコインロッカーはあるのだろうか、
と思ってインターネットで調べると、コインロッカーはあるもののその使い方が難しそう、
やはりハイデルベルグに立ち寄るのはやめた方がいいかなと思っていた矢先、
これもインターネットで、シャトルバスが出ているのを見つけ
これはちょうどいいと、ハイデルベルグ泊まりを選んだ次第です。
ここからフランクフルト空港まで1時間ですから、問題ない時間でした。

でストラスブールからは、DBでマンハイム乗換で行きました。
出発当日朝のストラスブール駅
パン屋のPAULって、日本でも見るような名前ですね。



出発便の電光表示を見ていると、マルセイユ行きなんてのもありますね。
ここからはるばるマルセイユまで行くのも楽しそうですね。
到着便には、ルクセンブルグから来るのもありますね。



ハイデルベルグ迄のチケットは、事前に日本でDBのインターネットサイトで取っておきました。
マンハイムまでは、パリ発フランクフルト行きのTGVに乗ります。
プラットホームからは、反対側のパリへ行く列車でしょうか、TGVが停まっているのが見えました。



さてプラットホームで、自分の乗る列車の乗車口がどこになるのだろうかと不安になるものですが、ドイツも同じですがこちらの方の大きな駅ホームは、何号車がホームのどこの位置になるか掲示されているで分かりやすいですね。



そんなことを考えているうち私の列車も、反対側パリ行きと同型の車両が来ました。

 

車内はこんな感じ。
2等車ですが、日本の新幹線より座席は良いです。シートは2×2で新幹線よりゆったりしています。
電光表示も明るく見やすいです。
停車駅が路線図のように出て到着の時間も出ていますから、分かりやすいですね。
新幹線のような揺れや乗り心地の固さはなくソフトな感じです。
ドイツのICEと似た乗り心地です。
こういう車両に乗ると、日本の新幹線が大量運搬を前提とした地下鉄と同じ、低価格大量生産発想の車両なのだなと強烈に感じます。



新幹線と違い、座席床が真中通路より1段上がっています。
低価格生産でしたら、こんな手間のかかる発想はないですよね。
真ん中通路は道路、座席は家の中と言うような発想でしょうか。
コンパートメント車両の延長線上の発想なのかもしれませんね。



この列車は、かつての新幹線にもあった2階建て車両でした。
1階は荷物置き場が小さなのしかなく、私のスーツケースはきちんと入れられなくて、通路にはみ出る位に無理矢理入れたのですが、2階は広々とした荷物置き場がありました。
この日は空いていましたので2階は乗客も少なく、荷物置き場ががら空きだったのが印象的でした。
しかし2階に広い荷物置き場があっても、重いスーツケースを階段で運ぶのは大変ですよね。
何事も合理主義的な西洋人にしては、珍しいなと思ったことでした。
1階が広ければ1階に置いて2階に行けばいいのですが、逆ですので理解できませんね。
それとも1階に置いて2階に座っていれば、バッグが盗まれてしまうと言うことでしょうか。
最近、私の妻の友人が、中部セントレア空港から名古屋駅まで列車に乗り荷物置き場へ置いておいたら、名古屋駅に着いた時バッグが無くなっていたと言うことがありました。
日本でもこのような事件が起きるのですから、ヨーロッパではもっと当たり前に窃盗事件が起きても不思議ではありませんね。

と言うことを考えているうちに、あっという間にマンハイムに到着しました。
TGVに別れを告げ、次の列車に乗り換えました。
次の写真はマンハイム駅ホームからフランクフルトに向かって去って行くTGVです。



ここからハイデルベルグまでは極く近くですが、各駅列車に乗り換えて行きました。
ただ乗換列車がどのホーム番線にくるか分かりませんので、一旦地下道に下りてまた上って中央コンコース迄行き、
そこで電光表示板で確認して、また地下道に戻ってそのホームに行くという面倒なことをしました。
数分の乗り換えですと、大きな荷物を持って移動するのは難しいですね。
この駅はエスカレーターが付いていましたので、まだよかったですが。

さて、ハイデルベルグ駅は、こんな感じ。
町のイメージからすると、えらい近代的な駅ですね。
戦災で焼けて再建されたものでしょうか、或いは駅周辺の建物も全てこんな感じの近代的なものですので、戦災後旧市街の外に作ったノイシュタットなのでしょうか。
いずれにしろ古い町アルト・ハイデルベルグへ来たと言う気がしませんでした。



ついでに駅構内に、コインロッカーがあるか確認しました。
前記インターネットで調べたようにありました。
壁何面かにあるのですが、一面分は壊れていてその面のは全て使えないような雰囲気でした。
日本のと違って取り扱いが面倒のようですね。
写真を撮ろうと思いましたが、浮浪者っぽい男たちが何人かたむろしていましたのでやめました。
故障を放りっぱなしにしていることと言い、ここの駅もドイツの他の駅と同じように景気悪さを感じたことです。

駅からは、取り敢えずタクシーでホテルに向かいました。










ドイツ旅行20 ストラスブール

2017-07-25 12:18:41 | 旅行
さてストラスブール最後の夜の食事です。

この日は迷うことなく、前日見つけた2店のうち流行っていそうだった店へ行きました。
この日も店の前のオープンテーブルは賑わっていました。

店内はあまりお客の姿は見えません。窓際の席に外人の男が1人だけでいるのが見えました。
ここはウエイターがイングリッシュ メニュー?と聞いてから持ってきました。
入った時の店の中は、こんな感じ。席から見た道路の向こう側と。

 

今夜はストラスブール最終日ですので、まだ食べていないシュークルートを食べない訳にはいきません。
それと昼間街中を見て回っていて、こちらはフォワグラとエスカルゴが名産だと気づいていましたので、それらも頼みました。
フォワグラとエスカルゴは一皿づつ頼んだのですが、ウエイターが気を利かしてハーフポジションづつでいいよと言ってくれたのでそうしました。
この店のウエイターは大変気が効き、料理を待っている間写真を撮っていたら、すぐ来て2人一緒のところを撮ってくれましたし、
料理のアドバイスも適格でした。

出てきた料理は、こんな感じ。

エスカルゴはこの地方名物の、エスカルゴ用陶器皿に入れて焼かれていました。
定番のエスカルゴバターで調理されていて、もちろん問題なく美味しいです。
フォアグラはさすが当地の特産ですね、フレッシュでフォアグラの香りが溢れ、日本ではこんなのは食べられないかなと言う風味です・
もし食べられても無茶苦茶高いですよね。
ハーフポジションでしたので1枚を妻と半分づつ食べましたが、フルポジションで頼んでも良かったほど美味しかったです。

  

シュークルート料理は肉・ソーセージと一緒に煮こんだものと、魚と煮込んだものの2種類ありましたが、
いわゆる一般的な肉と煮込んだ方にしました。
料理は、意外とあっさりしていました。
シュークルートと肉類をシンプルに蒸し煮にしてあるだけかなと言う感じでした。
私は1年ほど前、自分で乳酸発酵させて作ったシュークルートを使って同じような料理を作ったことがあるのですが、
その時はもっと旨みとコクに溢れていましたので、すこし拍子抜けするほどでした。
最近聞く話では、本場アルザスでも昔ながらに乳酸発酵させてシュークルートを作っているところは少なく、
大方は酢漬けのを使っていると聞いていますので、
今夜のも、その味具合からすると簡易的な酢漬けのものを使っているのかもしれません。
乳酸発酵のものは、酸味以外に独特な旨みも醸し出されるものです。

写真は、2人分に分けて持ってきてくれたもので、肝心のシュークルートは肉の中に隠れて見えません。
でも、美味しかったですよ。
肉の臭みは一切なく、爽やかな風味に溢れていました。

 

参考に、以前私が作ったシュークルート料理はこちらです




デザートは、クレームプビュレ。
これも大変美味しかったです。
日本で食べるとクリームの味が強いような気がするのですが、
ここのは雑味がないと言うか爽やかというか、食べやすいけど美味しいと言うものでした。
やはり生クリームや卵の違いでしょうか、
日本でも美味しい卵はスッキリしていると言うかあっさりしていますよね。
そんな素材の違いを感じたプビュレでした。

 

これで2人分充分でした。
帰りの店の前はこんな感じでした。

 

因みに、今回の料理の値段は、料理酒込みで74.2ユーロ、9300円ほどでした。

  エスカルゴ         9.9ユーロ
  フォアグラ         9.9
  シュークルート      21.0
  クレームプビュレ      6.5
  エスプレッソ        2.0
  ビール1杯          3.9
  グラスワイン1杯      3.2
   リースリングワイン1本   17.8

折角ですのでアルザスのリースリングワインを飲まないと、と思い1本とってしまいこの値段ですので、妥当な値段でしょうね。





ドイツ旅行19 ストラスブール

2017-07-24 12:28:45 | 旅行
さて、博物館めぐりの後は、お土産物を買いに行きがてら街の散策に出かけました。
ここはフランスですので、美味しそうなお菓子を売っている店に色々出くわします。
こちらの店はクグロフが目に入りました。

お土産用に2つクグロフを買いました。
日本へ持って行くから箱に入れてくれと言っても通じません。
紙で2重にくるんで紙袋に入れようとしています。
考えてみたら当地の人々にとっては、クグロフはケーキでなく気楽に食べるパンですから、箱に入れてしっかり包装するものと言う発想がないのでしょうね。
従ってクグロフを入れるような紙箱など作ってないのでしょう。
何でもかんでも大切に包装する日本人の馬鹿さ加減を反省させられたひと時でした。
日本へ持って行くときは、スーツケースに入れては他の荷物の重みでへこんでしまうかもしれないと思い、店で紙袋に入れてもらったごと手荷物バッグに入れて運びました。

帰国後、家で広げてみると多少へこんでいましたが、まずまずだったでしょうか。
味の方はと言うと、やはりパンですね、あまり甘味がありませんので、朝食に紅茶やコーヒーと一緒に食べるとgoodでした。

  

さて次の店はここ。
エクレアやマカロン等美味しそうなお菓子が一杯並んでいます。

  

店内を眺めるとチョコが一杯。

 

思わず店の中に入って色々眺めてみます。
日本へ持ち帰るにはチョコがいいかなと、何種類か買い求めました。
帰りに店員が、上記写真左側ケースの中の食べたいものどれでも試食してもいい、と言うので味見してみましたが大変美味しかったです。

後日談ですが、日本へ帰って調べてみると、この店は日本の百貨店に出店していました。
今の日本人バイヤーはヨーロッパ隅々まで行って店を捜しに行っているのか、或いは代理店が百貨店に売り込みに行くのでしょうね。
折角向こうで美味しそうな店を見つけても、日本でその店があるかと思うとがっかりしてしまいますね。
日本の店で、現地のものがそのまま売られているとは限りません。
名前だけ借りて日本で生産しているものが大多数でしょう、ケーキのようなものを現地から輸入販売出来ないですよね。
日本で作っても現地と同じものが出来ないのは、ヨーロッパで日本人が日本料理をいくら頑張って作っても、似て非なるものしか作れないのと同じではないでしょうか。

次の店は、アルザスの名産フォアグラの専門店、店の写真は撮り忘れましたが、フォワグラの色々な加工品や酒類が売られていました。
缶詰等加工品は色々ありますが、日本へ持ち帰っても決して美味しくありません。
そんな中で店の中を見回していると、面白いものに出くわしました。
アルザスのウィスキーです。
日本では見たことがないですし、小瓶が3本セットになっているのをみつけ、これだったらあまり荷物にならないで日本に持ち帰られるかと購入しました。
酒類は本当はダイデスハイムでワインを購入したかったのですが、
ワインは重くてとても持ち歩きできませんので、ワイナリーに日本へ送ってもらえるか聞いたのですが、日本へ送ったことがないので送り方が分からないと断られてしまいました。
そんな訳で、お酒好きの人のお土産はどうしようと思っていたところでしたので、小ぶりのウイスキーはお土産にちょうどいいかと早速購入しました。

こんな感じです。
アルザスは石炭の産地でもありますので、泥炭にも恵まれウイスキーには適しているのではと勝手に思った次第です。
日本に帰ってから味見してみましたが、なかなか美味しかったです。
私はウイスキーは全然趣味ではありませんのでその味はよく分かりませんが、少し甘味がありますが風味に溢れ、なかなか美味しかったです。






ドイツ旅行18-4 装飾美術館

2017-07-23 13:09:31 | 旅行
博物館めぐり3か所めは、装飾美術館。

入口はこんな感じ。
当地のものなのか、中国製か分かりませんが、中国の匂いのする壺が飾られていました。
ミュンヘンのレジデンツでも同じような壺をたくさん見かけましたので、当時の王侯貴族は中国のやきものに憧れに近いものを持っていたのが分かりますね。
見方を変えれば、当時のヨーロッパでは中国におよぶ焼き物磁器を作るのは不可能に近かったのでしょうね。

 

続く後の部屋は広い部屋が沢山続き、絵や色々なものが飾られていましたが、気をひくものは何もなく、写真も撮る気が起きませんでした。
そんな中で、焼き物のコレクションもたくさんあり、やきものが好きな私としては、少し気を引き留められました。
膨大なコレクションでした。これはHannongと言う一族が焼いたものでしょうか。18世紀半ばほどの磁器のようです。
















ドイツ旅行18-3 アルザス博物館

2017-07-23 12:59:29 | 旅行
次はアルザス博物館、
こちらは水路巡りの乗り場の川辺にあり、古い家屋を博物館に改築して使っているようで、
一見博物館には見えませんでした。

中庭はこんな感じ。



考古学博物館が、古代アルザスの様子を見せてくれる一方、
こちらは少し飛んで近世アルザス民族の生活様式を見せてくれて、これも大変興味深く見学できました。

展示はこんな感じ。
昔ブルターニュ地方を旅行したことがあるのですが、その地方の風俗とよく似ているような気がしました。

 

   

  

次は霊柩車、死体はがん桶に入れられてこれに乗せられ、神父を先頭に人々が列を成して墓地まで見送ったのでしょうね。
だいぶ前ですが、会社の同僚のお父さんの葬式に行った時、亡くなった方がかがんだ状態で円筒形の雁桶に入れられ、
しめ縄に紙垂を垂らし清浄に清められているリヤカーに乗せ、皆で列をなして墓地まで運び、土葬されたのに立ち会ったことがありますが、
そんな葬儀を思い出したことです。



これは何に使ったのでしょう。
ドイツのアレマン風お祭りに使われるお面を思い出しました。 

  

こちらはワイン絞り機。
一番右の写真は、ワイン樽の栓です。
日本人が刀の鍔や根付に意匠をこらしていたのを思い出し、どこの国でも同じだなと感心しました。