暇人おじさんのにゃんにゃんブログ

飲水思源、水を飲みて源を思う、今日も本物を求めて一万歩

ドイツ旅行25 ハイデルベルグ

2017-07-30 13:19:10 | 旅行
散策後は一旦ホテルに戻りチェックインを済ませ、しばらく休んで、夕食に出かけました。

今日は旅の最終日でもあり、結構疲れてきたので近所で済まそうかとも話したのですが、この近くには美味しそうな店がありそうになく、
やっぱりおいしいものを食べなくてはと、元気を出して再度旧市街の方面に出かけました。

先程の商店街を歩き始めたのですが、先程ステーキのメニューが表示されていた老舗のホテルレストランは商店街の一番外れにあり、結構遠そう。
半分ほど歩いたところで、路地に入ったところに美味しそうな風情の店を発見。
ここでいいやと早速入ってしまいました。
入口から一歩中に入ってみると、テーブルクロスを敷いてない木製のごついテーブルが狭苦しく並んでおり、
ここはレストランではなく、何というのでしょうか、学生酒場にしては少し違うようですし、一膳めしやというような雰囲気でした。
レストランのような店を想定していましたので少し躊躇しましたが、入ってしまいましたので、まあいいかと奥に進みました。
席に着いて少し周りを見回してみますと、
NHK世界入りにくい居酒屋に出てきそうな、ディープな雰囲気の西洋居酒屋風の雰囲気です。

ところがお客は意に反し、西洋人の観光客とおぼしき8人ほどの団体と、韓国人の観光客カップルが入っていました。
ここは観光案内書に出てくる店なのかしらと思いつつ、メニューを見ます。

他のお客は何を食べているのだろうと、もう一度他のテーブルを見回しますと、
西洋人観光客らしきグループは、ビールをちびちび飲みつつ料理はポテトみたいな簡単なのをとっているだけで、西洋人観光客典型的なシンプル食事です。
韓国人の方は、メインディッシュを一皿ずつ取っていました。

あまり参考にならないなともう一度メニューを振り返ってみると、こちらの郷土料理っぽいッメニューが並んでいます。
先程老舗レストランのメニューで見、今夜は食べようと思っていたステーキもあります。
訳もなくメインはそれにし、私の好きなトマトスープもあり、それとチーズの盛り合わせにしました。
店の雰囲気とメニューからすると、それなりに美味しい料理が出てきそうな予感がしてきました。

韓国人カップルのテーブルを見て分かったのですが、どんな料理にも野菜サラダが付いているようで、私のテーブルにもまもなくサラダが出てきました。
取り敢えずビールで乾杯です。

 

料理は、時間がかかることなく程よい順番で出てきました。

   

全てが美味しかったです。
トマトスープはしっかりコクがあり、インド料理屋で出てくるものと似た味わいでした。
スープとは言え、日本の西洋料理屋では食べられないしっかりした旨みに溢れています。
スープは飲むものでなく食べるものであると言う実感の湧く一品でした。

メインディッシュのステーキは、肉は肩ロース位の部位でしょうか、ウエルダン以上にしっかり焼かれ少し硬めで噛みごたえもあり、これぞ牛肉という感じです。
日本のレストランがもったいぶって出す高いステーキとは全然違います。
しっかり焼いた上にペッパソースでしっかり味付けしてあり、臭みも一切ありません。
固い部位をこのようにしっかり焼いて濃厚に味付けしたステーキは、日本では食べられないなと思いました。
途中スタッフが、肉は大丈夫かと聞きに来ましたが、No Problem Goodと応えました。
日本人にはあまり向いていないかと、心配して聞きに来たのかもしれません。

もう一品は、チーズ。
これも大変美味しいです。
チーズは発酵食品ですので、作る風土と食べる風土が一致していないと美味しく食べられません。
その意味では絶対日本では同じものを輸入してきても、こちらと同じように美味しくは食べられないですね。
でもさすがに、これだけ量があると完食できません。
チーズの量の多さと美味しさは、ミュンヘンのビアホールも同じでした。

ちょうど隣のテーブルに、あとから日本人の男2人組がきて、食事を始めていました。
会話を聴いていると、日本から学会の出張で来た研究者のようです。
妻がその2人組に、よかったらチーズを食べませんかと言ったら、チーズ大好きですと言って、喜んで引き取ってくれました。
学会でわずか3日間だけですが、またすぐ日本に戻ると言っていました。
研究者も大変ですね。

それにしてもこの店は海外人ばかりで、地元の人は来ていない感じでした。
もう一組食事中に入ってきたカップルがいたのですが、彼らは中国人観光客でした。
店の雰囲気からすると、地元の連中が集まりそうな感じなのですが、不思議ですね。
観光客特にアジア系が多過ぎて地元の人達は敬遠しているのでしょうか。よくある話ですよね。

それとも、地元の連中は別室があるのでしょうか。
何となく奥の方に見えない部屋があり、そこへ料理を運んでいるようでもありました。
地元の連中専用の出入り口、部屋があるのかもしれません。
昼に入った老舗レストランの話でこちらの方の店は奥行きが深く、見えない部屋があっても不思議ではありません。
小さい頃近所の床屋で、極く親しい常連専用の裏口があり、そこから入ってきたお客は他の客より安いというところがあったのを思い出しました。
そんなことを考えてしまうほど、観光客しかお客がいない不思議な店ではありました。

でも旅の最終日、地元の美味しい料理に出会えて幸運でした。
料金は、料理酒消費税込みできっかり50ユーロでした。
ミュンヘンで入ったビアホールも皆チップ込みで50ユーロ払っていたのを思い出し、これも偶然の一致なのか不思議な気がしました。
店の中はこんな感じです。



帰り、商店街の入口のビスマルク広場辺り、まだ宵の口のような風情ですが、22時近かったと思います。

  

ホテルも夜景に映え、それなりの雰囲気でした。

 














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