暇人おじさんのにゃんにゃんブログ

飲水思源、水を飲みて源を思う、今日も本物を求めて一万歩

ドイツ旅行4 ミュンヘン

2017-07-07 11:46:11 | 旅行
さて食事後は、妻が見たいと言うこの近所の陶器屋へ、
その後市庁舎前広場に戻りかけたら強い風雨の雷雨に会い、持っていた折り畳み傘も吹き飛ばされてその骨が折れてしまうほどの強い風でした。
しばらく軒下で雨宿り、この日は朝から寒そうでしたので厚めに着ていたのですが結構気温が低くうすら寒かったです。
気温は15度前後でしょうから日本で言えば初春のまだ寒さが身に染みる日のような陽気でしょうか。
写真は雷雨が来る前のもの。
この時期のドイツは寒かったり暖かくなったりの繰り返しのようですね・



にわか雨もやみ、市庁舎前広場へ戻り今度はこの近所の野外市場へ行きました。
旬のホワイトアスパラの太いのがどこの店でも並んでいます。
他に新鮮で美味しそうな果物野菜類も一杯、チーズ、パン、惣菜類等色々なものが売られています。
生ものを買うわけにはいかないので、見るだけにしておきました。





この後は歩いてホテルまで戻り、オペラ観劇用に服を着替えました。
オペラ劇場までは歩いても20分ほどですが、今度はタクシーで。
最初変な方向へ入って行くので大丈夫かと思ったのですが、帰りのタクシーも同じ道を通りましたので、街中は交通規制で抜けられないのでしょうね。
タクシー代は13ユーロちょっとでした、黙っていてもチップをとられました。

因みに今回の旅行では色々な駅とホテルの間で何回かタクシーを使いましたが、
ミュンヘン以外では当たり前のように細かい釣銭を返してくれました。
レストランのチップもミュンヘン以外はどこも出している様子はなく、私も出しませんでした。
唯一チップを出したのは、ストラスブールのホテルでボーイが荷物を部屋まで運んでくれた時だけです。
昔イタリアへ行っていた頃は何でも当たり前のようにチップを出していたのですが、
最近はそういう風習も薄れてきたのか、イタリアのような国では当たり前なのかよく分かりません。

オペラの方は、ロッシーニのチェレネントラと言うオペラで、私は見たこともレコードも持っていないので話の筋も知らず、大したものではないだろうと勝手に思っていました。
実はこの翌日にワーグナーのタンホイザーをやるので、これを見たかったのですが、ものすごい人気なのですね。
オペラ座のインターネットサイトでは2か月前に売り出されるのですが、売り出された直後の時間にサイトに入ったのですが、その時点で100人以上のチェックイン待ちで、
そのまま待っていたら30人ほど待ちになったところでまた100人以上待ちに変わってしまいました。
結局あきらめてタンホイザーはやめました。

実はその前からオペラ座のインターネットサイトでチェックしていたのですが、
タンホイザーのプレビューサイトだけはどの公演日も入れない状態になっていたので、多分我々の分らない裏道の事前予約みたいなもので一杯で、
オープンになっても取れないだろうと予想していましたので、
比較的すいていた前日のチェレネントラの予約を前日に取ってしまっていました。

このタンホイザーはこの秋引っ越し公演で日本にも来ますが、S席だと65000円ですね、現地だと同じS席でも半値に近いのではないでしょうか。
今回見るチェレネントラは、あまり期待もしていなかったので、4階の安い席にしました。
サイトでは満席にはなっていなかったのですが、当日は満員でした。
皆夜用のドレスで決めていて、日本のようにラフな格好で来ている人は誰一人としていないと言っても良いほど皆きちんとした服装で来ていました。
4,5,6階には立見席が結構あるのですが、そんなところにきている若い人達もきちんと装っていました。
やはり日本との伝統の違いなのかなと、改めて感心した次第です。
日本の歌舞伎でさえ着物で来ている人は少ないですよね。
来ている人達はほんど地元のドイツ人の感じで、日本人の顔は一人も見なかったように思います。

そして公演内容も素晴らしいものでした。
主役から端役まで全て充実していてどの歌も文句ないものでした。
私は4階の一番前の席で聞いていたのですが、1~2階で聞いているのと変わらないくらい良く聞こえました。また、舞台もよく見えました。
東京文化会館や愛知県芸術劇場では考えられない音響効果の良さと見やすさです。
このオペラは原語はイタリア語ですので字幕が出ていましたが、ドイツ語でした、当然ですよね。
いつも日本で見ていますので、ついつい日本語の字幕を期待してしまいました。

観客の反応も良く、重要なアリアの後は必ず拍手があり、
最後のカーテンコールも何度も続きました。
この劇場では初めてみるので、いつもこうなのか、今夜は特に良い公演で観客も反応良かったのかは分かりません。

この1か月ほど前、ミラノスカラ座でドン・カルロを聴いた知人がいるのですが、その時は、アリア直後の拍手は一切なし、カーテンコールもなく観客はそそくさと帰っていってしまい、
これは何だろうと思って白けてしまったと言う話を聞いていたので、
今夜は熱気あふれる公演に出会えて良かったと感激した次第です。
翌日のタンホイザーだったらもっと凄い反応かしらと思ったりしました。