暇人おじさんのにゃんにゃんブログ

飲水思源、水を飲みて源を思う、今日も本物を求めて一万歩

タケノコの天麩羅

2016-05-06 11:16:15 | 料理
昨夜の料理は、タケノコの天麩羅。

先日いただいたタケノコは色々料理に使い、最後の1個になってしまいました。
最後はやはり天麩羅かなと、昨夜は鮎他の具材と一緒に天麩羅に。

養殖ものの鮎がだいぶ前から出ていますが、昨日も店頭で見かけ、天麩羅にいいかと購入しました。
鮎の解禁は主に6月に入ってからですが、これがもう何か月も前から店頭に見られますから、ついに鮎も季節感のなくなった魚になってしまったようです。
一匹丸ごと揚げただけで、まるごと頭からかぶり付いていただきました。
鮎の香りがと言うわけにはいきませんが、骨も簡単にかみ砕け、養殖物とは言え久しぶりに内臓も含め丸ごと鮎を味わうことができました。
養殖ものですから体に良いかどうか分かりませんが。

タケノコはいただいてすぐ天麩羅で食べているのですが、その時に比べると味が落ちているようです。
当たり前ですが、掘り出してすぐのものと、1週間経ったものでは風味が落ちるのは当然ですね。
それでもシャキシャキしたタケノコの味わいは変わらず、それなりに楽しむことが出来ました。

他に春野菜の一つ、グリーンアスパラも揚げました、アウパラの香りがわっとと言う訳には行きませんでしたが、まずまずでした。
味が弱かったです。

天麩羅は何故か自分で揚げるのが一番美味しいですね。
油や素材にこだわった値段が高く有名な天麩羅屋で食べても、美味しいと思ったことがありません。
それより下町の汚い店で親父さんが一心不乱に揚げているところの方がずっと美味しいですね。
そんな親父さんの揚げ姿を見ていると、緊張が続いて脳内出血で倒れやしないかといつも心配して眺めていたものです。

昔佃島方面でそんな美味しい店があると教えられ行こうと思いつつ、夜7時には閉めてしまうので行く機会がないうちに、何年か前には廃業してしまい、
天麩羅屋を維持する大変さを知らされたものです。
天麩羅本来のねたである江戸前の魚貝類も手に入れにくく素材の値段も上がってしまって気楽に食べられるものでなくなっては、天麩羅屋をやる意味もないかもですね。
天麩羅を揚げる重労働さと素材の入手の難しさを考えると、真面目に天麩羅屋さんを維持する大変さが分かります。
今は鰻が同じ立場に立たされているようですが。

今名古屋でたまに行く天麩羅屋さんも平日の昼間しかやっておらず、
揚げている親父さんの風情を見て、東京の下町の天麩羅屋さんを思い出しながら食べているのですが、そのうち倒れやしないかと思ったりしています。