エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

チチェンイッツァ遺跡

2010年12月03日 | Weblog
       

11月28日 ②

もうすぐ、遺跡というところで暗雲が。でも雨はまだ降っていません。遺跡入口のメーンゲートには大勢の観光客が集まっています。入り口から林を抜けて広場に出るまでに、土産物を売る人が何度も日本語で「びんぼうプライス・貧乏プライス!」と声をかけてきます。何事かと説明を求めると「安いよ」という同義語のようです。誰がこんな造語を作り、流行らせたのでしょうか。これまでにも、いろいろな観光地で変な日本語で呼び止められた経験がありますが、「びんぼう、びんぼう」と声を掛けられるのも変な気分です。

広場に出るとピラミッドが現れました。このピラミッドは春分・秋分の日に蛇頭ククルカン(羽毛の蛇)が影となって現れることで有名で、また4面に階段をもち、四方の階段は91段あり、91X4=364日で基壇を足すと365日になるとか。バスのなかで、マヤ人の天文学の話を聞き、数学に弱い私にはさっぱり理解不能でしたが、これらの遺跡がそれを証明しているのに驚きます。
少し歩いていると暗雲が。そしていきなり猛烈なシャワーの洗礼です。それまで薄いコートと帽子と傘で、なんとか凌いできましたが、風もあり、もう足元はびしょぬれです。急いで買った合羽は薄くて風雨のなかで袖を通そうと無理をしたら、着る前に穴が開く始末です。あっちの木の下、こっちの木の下で観光客は雨宿りをしています。また足早やに何かの軒を探して走っている人もいます。
私たちも靴に水が浸み込みはじめ、下半身はびしょぬれ状態が更にすすみ、もう、来た道へまっしぐらに戻らざるを得ません。
メーンゲートの下は濡れた観光客で溢れ返っています。少し雨脚の様子を見ておりましたが降り止まないので、バスまで濡れついでにひとっ走りです。バスのなかで持参の服に着替えました。なかには先ほど買ったばかりの土産のTシャツに着がえている人もいます。
ガイドさんに「今、乾季でしょ、何故に雨が?」と聞きました。答えは「ここでは雨が降った時が雨季です」と。メキシコ流の返事に、なぜか納得です。

 
天文台(マヤ人は天体の位置に精通して、その運行を研究していたとか)

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