2015年10月にリトアニアから公開され始めたという映画『杉原千畝』。
日本でならもちろん杉原千畝の方が何の映画かはピンと来易いけれど、ブラジルでは、というよりも世界的には『ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)』のタイトル。
以前、リトアニアからブラジルに移民したリトアニア人二世に杉原千畝を知ってるかを聞いても知らなかった。リトアニアから来た人やその子孫でもユダヤ人でなければ語り継がれていない、あまり深く語り継ぐ理由もないのが杉原千畝だとすると、世界的な映画としては『好ましからざる人物』という主題の方がいちいち人物を根掘り葉掘り知りたくなる必要性にも迫られず、ややこしくないと言えばややこしくない。制作者の深い意図というか直感力はなかなか。。とにかくソ連からも(多分、人道上はともかく日本政府の方針からも)好ましからざる人物だった杉原領事と、ナチスドイツから好ましからざる人々だったユダヤ人で、ペルソナ・ノン・グラータというのは本当の外交用語であるらしい。
第20回ユダヤ映画祭の初日上映で、映画もなかなか見入ったけれど、前に座っていた人のピアスがダビデの星型なのもかなり気になって。。