サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

いざなわれた先の台湾

2009-11-15 17:32:40 | Weblog
時々通りがかる通りでたまたま目に付いた中華風レストラン入口↓

 普段は新しい中華的な店があったからといって、中に入ろうという気が起こるわけではない。でも、なぜかこのお店はものすごく気になった。店の前に立って見ること約5秒。中に入ってみなければという決意が頭をよぎった。お腹もすいておらず、4時ごろの日中の残暑厳しい中、食べる予定もなく店内に足を踏み入れる。

 中華料理屋さんというよりは、日本の懐かしい中華風食堂みたいな感じで、店のメニューは中国語とポルトガル語、日本語ではっきりと。冷麺(涼麺)が日本食レストランよりも半額程度。しかもおいしそうな感じが。
 
 店の女主人はポルトガル語が分かるようだけれど、スペイン語なまりの返事だった。聞いてみると台湾の方で、ブラジルには2年、パラグアイには20年いたとの話。サンパウロで出会う台湾の方はいつも笑顔で感じよく対応してくれる。そう、大陸系の方が経営する中華料理店はどことなく敷居を感じさせられる(それだけ日本文化から距離感があるのだろう)のだけれど、一見中華系のレストランでも台湾の方が営業するお店はなぜか入る前から親近感を感じさせる。この差はなんだろう。もちろん、地理的にも日本の領土に近いのだけれど。

 食べる予定はなかったけれど、奥さんにとても親しみを持ってしまい、それほど高くなかったので、一番安い肉饅頭で味見を。点心という感じで小さかったけれど、味は今までブラジルで食べた肉饅頭の中で一番おいしかった。きっと他のメニューもおいしいに違いない。しかも割かし安め。
 「また来ます」といいながら、一人気分よく店を後にする。ブラジルに来てから台湾に行きたくて仕方がないけれど、遠いため、サンパウロの台湾を楽しもう…
「NIPON」