えみち in East Lansing, Michigan

Michigan State U. 大学院生えみちの怒濤の日々。(読逃&アドレスを第三者に教える事はご遠慮下さいませ)

新美術館建築デザインコンペ

2007年07月18日 | MSU
アメリカの大学は建物や学部名に大学に貢献した人や
多額の寄付をした人の名前を冠することが多いです。
MSUのビジネススクールの場合はEli Broad College of Business
このEli Broadさんは勝手にとっくに故人だと思ってましたが、
まだまだお元気に存命中でした。。。(ごめんなさい~

というのも、今回2,600万ドルもMSUに寄付してくれて、
(すごくシンプルに計算しても20億円超!)
世界レベルの美術館が作られることになったのです。
(なんでまた急にそんなこと思いついたんでしょう?)
2008年の秋に着工して2010年に竣工の予定とか。
その頃はもう私もMSU生ではなくなってますね、、残念

「世界レベルの美術館」を標榜するので
全世界から建築デザインを募って
そのファイナリスト5社のプレゼンが今日、行われるらしい。
その様子は無料で一般公開されるというので私も行ってみた
前職が街づくりのPRだったので興味があるから、なのですが、
そのファイナリストのひとつにRヒルズのMタワーを設計した
KPFが入っていたからっていうのが一番の理由。
William Pedersen氏ご本人がプレゼンに来るらしい。


今日のためにわざわざこんな冊子が作られてた。寄付してもらうからってムダづかいしちゃダメだよ。。

開会が朝の7:45、KPFのプレゼンは2番目で9:30からだけど、
プレゼンの最中は会場への出入りが禁止されるので
念のためその7:45から会場入りしておきました。


トップバッター、ウィーンのCoop Himmelb(l)auの案。


これがお目当てのKPF、NYのKohn Pedersen Fox Associatesの案。
ホントは張り切って全部見るつもりでしたが、
今日はえらい睡魔に襲われてしまいお目当てのKPFの時も
気付けば意識を失っているという有様。。。
コンペの緊張感も私の眠気を吹っ飛ばすことはできないみたいで。。
なのでKPFが終わったらアッサリ帰ってきちゃいました。
だから以下の案のプレゼンは自分では見てないんだ


ロンドンのZaha Hadid Architectsの案。


LAのRandall Stout Architectsの案。


サンタモニカのMorphosisの案。

会場内は撮影禁止だったのだけど、
内部を映したモニターが会場外にあったのでそれを撮影してみた



各社ともPPTのプレゼンとともにパネル11枚と模型を使います。
審査員は9人(含:Eliさん)。
プラスMSUのプレジデントであるSimon女史が出席しました。
Simon女史は自分では投票はしないで審査員達の推薦を受けて、
それを理事会に諮るのだそうです。(それが9月の予定。)
審査委員長はスペインのグッゲインハイム・ビルバオ美術館
プロジェクトデザイナーだったEdwin Chan氏。
なんかすごい人が引き受けてくれたんだね。。。

さて、↑の5案を見て個人的に思ったのが。。。
「どれもMSUにそぐわない。」
個別のプランとしてはそれぞれ素晴らしいと思う。
けど、緑豊かでのどかな街並み、
オーソドックスないかにもアメリカの大学、
っていうMSUにはちょっと奇抜すぎて周囲に溶け込まないと思う。
その辺、考慮しなかったのかしら、、周囲との調和。。
でもファイナリストの5点が揃いも揃ってこんな感じだと
きっと気にしてないんだろうな。。ちょっとがっかり
だから個人的にはどれが選ばれても大差ないっす。

MSUにはもうすでに美術館はあるのですが、
今後はどうしていくのかな?吸収されるのかな?
規模は比べ物にならないけどこちらも
どなたかのお名前つきなので要注意って感じ???
2006/12/26のブログ「Kresge Art Museumへ」