松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨苗を買いに

2007-04-15 19:13:45 | 復活奮闘日記
2月20日、コガキューへ台木用の櫨苗を買いにいきました。
ポット苗ということで、一本500円で5本購入しました。

幹は親指よりかなり大きく、
しかも実がついてました。
「こんなポットでも結構大きくなったから、丈夫ですよ。
いい台木になりますよ。きっと。」と
女性の店員さんが台木用に、
下から50cm位のあたりでバッサリ切ってくれました。


その様子を見てると複雑な気分になってきました。

この櫨苗の品種名が何なのかはわかりません。
しかし生まれてきてスクスク伸びて
実もつけてノホホンと日向ぼっこしているのに、
私が来たばっかりに
ばっさり頭を切られたあげくに、
顔も見たことのない他人(松山櫨)とくっつけられて
挙げ句の果てに、
松山櫨の踏み台にされてしまうわけです。
自分だったら、到底了承できない話です。
名もなき櫨として育ってきた苗は、
自分が台木にされることをどう思っているのか。
木の心が読めたなら…
いや、やっぱりこの場合も読めない方がいいかも。

私が自分の考えに浸っていると、
コガキューの古賀社長がにこやかに近づいてきました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

田主丸オープンガーデン

2007-04-14 20:14:49 | 美しい風景
今日と明日は田主丸のオープンガーデンが行われています。天気がいいので、さっそく張り切って出かけてきました。

まずは九州農園へ
午前中の「ワイヤーネットハンギング」という
寄せ植え教室の様子を見学です。
丸いドーナツ状の型に、
花がしっかり定着するようにアドバイスを受けながら、
自分の好きな花を植えていきます。
自分好みの花を立体的に飾る、
華やかな寄せ植えです。

できました!


「花こみち」は牛島かつみ、やすこさんご夫婦が、
手作りで見事に作り上げた雑木林風庭園です。

自宅の庭を、こんなに愛情たっぷりに手入れしているのを
見るのは感動的ですらあります。人気の庭園だけあって、
お客さんが多く立ち寄られていました。

こちらは「杜の仙人」の名でブログも人気です。
杜の仙人が田主丸でつぶやいた

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

櫨の台木を見つけた!

2007-04-13 19:46:44 | 復活奮闘日記
コガキューさんが持っている
数本の櫨の苗木のおかげで、
今年、接ぎ木が可能になるかもしれません。
期待が急速に膨らんでいきます。

コガキューさんによると、
九州で櫨苗を作っている所は、
数は少ないものの、数件はあるそうです。

「うちの櫨苗の高さは1m50はあるかなぁ。
台木としては少し大きめですがね、
ただ、もっと小さいのっていうのは、
探しても見つからないんじゃないでしょうかね。」
とコガキューさん。

台木が他に見あたらない以上、
あまり贅沢は言っていられません。
そこで、5本だけ入手して接ぎ木に
チャレンジすることにしました。
また、接ぎ木が成功しない場合のために、
荒木製蝋からもらう実生の台木作りも
同時に進めることにしました。
今年、接ぎ木ができる!
すっかり接ぎ木は二年後だとあきらめていましたが、
今年接ぎ木が1本でも成功すれば、
来年の春は、その松山櫨の苗を現地に植えることができ、
秋になれば、もう小さな紅葉が見られます。
驚くべき速さで松山櫨復活への夢が叶うとは。
私は難しい宿題が解けた時のように、
すっきりした気持ちになりました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

ひょっとして台木がある?

2007-04-12 19:36:57 | 復活奮闘日記
実は櫨苗の問い合わせ先で、
一箇所だけ電話していない所がありました。
どこも櫨苗なんて取り扱っていないので、
私は電話する気も起きなくなっていました。

しかし、その日は高枝切り鋏を使って
松山櫨の枝を切るという大事業?をしたためか、
気分が高揚していました。
ダメでもともとです。
一応、問い合わせしてみるかと思いつき、
コガキューさんへ電話してみました。

「櫨の台木用の苗ですか?少しだけなら、ありますよ。」

えぇ!!
あったんですか!


ひょっとして、ひょっとして、
接ぎ木が今年できる?
私は自分が興奮していくのがわかりました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

高枝切り鋏を使う その4

2007-04-11 20:01:51 | 復活奮闘日記
さて、松山櫨美容室のヘアーカットの時間です。
いやいや剪定って事です。
高枝切り鋏を枝の先っぽにゆらゆらと近づかせると、
グリップをぐっと握ります。
なんだか思ったより握力がいるようです。

チ、チ、チョキン。
な、なんとか簡単に切れました。ハァハァ。
ちょっと息が切れてしまったのは気のせいです。

でも、近くの枝はともかく、遠くの枝は届きません。
そこで高枝切り鋏の必殺延長竿を伸ばして
腕を上げると、結構高い枝まで届きます。

むむ!重い!

竿を伸ばすと極度に重いではありませんか!
あまりの重さになかなか枝の先っぽに鋏が当たりません。

チ、チ、チ、チ、チョキン!
ハァハァ、ゼイゼイ。


持つだけでも力が必要なのに、
鋏を動かすグリップを握るのにも余分な握力がいります。

結局、15分位そんな調子で枝を切った後
くたびれたので終了することにしました。
これで今年芽が吹き出て、来年使えるようになるのか
甚だ疑問ですが、こればっかりは祈るしかありません。
こうして来年の接ぎ木への準備は整いました。

ところが、その日の夕方、思いがけない出来事が
私を待っていたのでした。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

ストロベリーフィールズにて

2007-04-10 19:38:12 | 美味しい食事
今日も引き続き櫨日記はお休みです。
友達と田主丸町内にあるケーキとパンの店(カフェ)
ストロベリーフィールズに行ってきました。
古民家を改築した、味のある素敵な店構えです。
今日は香りの良い桜紅茶とケーキをいただきました。
時間を気にせずゆっくりできるので、
2時間くらい居座っておしゃべりしながら
楽しい一時を過ごしました。
これからも憩いの場所になりそうです。

帰りに「松山櫨便り」(現在5号まで発行済み)を
オーナーの方に無理矢理押しつけてきました。
きっと店の隅っこに置いてくれると思います。
もし寄られた際には、ぜひ手にとってくださいね!

押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

デジタル一眼レフ

2007-04-09 21:01:01 | 美しい風景
今日は櫨日記はお休みです。
実は、以前からどうもコンパクトカメラに
限界を感じていた私ですが、
ついに、おこづかいをはたいて
一眼レフを買っちゃいました。

いやぁ、やっぱ一眼レフはいいですね。
フィルム時代のカメラは持っていたんですが、
しばらくコンパクトカメラを使っているうちに、
なんかカメラの醍醐味を忘れていました。

フィルム時代、ズボラな私は撮影した時の絞りや
シャッタースピードとか、
全くメモしたことなかったし、
ほとんどオートで撮ってました。
なので、露出の失敗ばかりしていた割に、
どこが悪いかさっぱりわかりませんでした。

しかし!
デジカメは有能です。
撮影したデータをすぐさま見られるし、
日付や絞り、シャッタースピードも記録してくれるのです。
これぞまさしく長年私が求めていたモノ。

フィルムの数を気にすることなく、
いろいろテスト撮影をしながら
適正な露出を合わせることができます。
まあ、ほとんどオートでどうにかなるんですが、
たまにマニュアルで撮らないといけない場合もあるし、
ホワイトバランスなど、
ちょっとした変化もいじってると楽しいもんです。

なんといってもメモらなくていい!
いや、メモってませんでしたがね。
ともかくこれで、心おきなく
バンバン写真を撮れるってもんです。
で、練習がてら、
隣の家のチューリップを撮ったのがこれです。

…実は結局フォトショップでいじりました。
これからまだまだカメラ修行は続きそうです…。

押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

高枝切り鋏を使う その3

2007-04-08 21:19:50 | 復活奮闘日記
天気は晴天、剪定日より。
(なんか言いにくいな…セイテン、センテイビヨリ)

勢いよく、朝倉市へ出発です。
20分ほどで現地に到着しました。
松山櫨は健在、先日同様静かに佇んでいます。
しかし、ちょっと不安かもしれません。
なんせ「剪定」の新米が来たわけですから。

例えば美容室だって、お客は「先生」に
髪を切ってもらいたいわけだし、
病院だって、手術はインターンじゃなくて
「先生」にしてもらいたいもの。
誰が好きこのんで新米に身体を預けるものか。

しかし樹木と人間は言葉を交わすことができません。
時に、樹木と話せたらと思うこともありますが、
今回の場合、言葉を交わせなくてよかったと思います。

さて、長い物干し竿、じゃなくて高枝切り鋏を持って、
松山櫨の崖の側の小道を上ります。
残念ながら櫨農家の橋本さんは不在でしたが、
接ぎ木の了承は得ていたので、
櫨の木の側に行って、
さっそく取りかかることにしました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

高枝切り鋏を使う その2

2007-04-07 20:28:15 | 復活奮闘日記
自分で高枝切り鋏を操って
松山櫨の剪定をすると決心したはいいものの、
もちろん高枝切り鋏を扱ったことはありません。

しかし、使い方は
TVの通信販売CMを見たことがあります。
あのCMを見る限りでは、
老人がかなり簡単そうに扱っていました。
あんな感じなら、私にもできるかも知れません。

要は、高い枝には掃除機のハンドルを伸ばすみたいに
ぐんぐん鋏を伸ばして3mの長さにすればいいわけで、
4m以上は軽く届くはずです。
これならかなりイケルかも。

いったん大崎農園へ寄って高枝切り鋏を
生まれて初めて手にとりました。

「これが高枝切り鋏か…。」

なんだか植木のハイテクっぽくて、
これを使ったら、いっぱしの植木屋気分です。
それに思ったより軽いので、私にも十分使えそうです。

よし、行くか!

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

高枝切り鋏を使う その1

2007-04-06 21:04:32 | 復活奮闘日記
来年の松山櫨の接ぎ木の準備のために、
今年は櫨の剪定をすることになりました。
この剪定の出来いかんによっては
来年の接ぎ木に影響するかもしれません。
かなり責任重大です。

そもそも自宅の庭の
植木の剪定すらしたことない私が、
樹齢推定1000年か500年、
ひょっとして50年かもしれませんが
そんな老木の枝を切るなんてこと、
よく考えたら恐れ多い事です。
間違って変なトコを切ったらどうしよう
不安が募ってきます。
しかし、今の時期というのは、
植木屋さんというのは接ぎ木や出荷で
非常に忙しくて、
とても金にもならない松山櫨の手入れなんかに
つきあってくれる人はいません。

やはりなんとしてでも私がやらなくては。

私は高枝切り鋏を借りて
自分自身で松山櫨を剪定することにしました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

花見週間 その7

2007-04-05 22:41:08 | 美しい風景
巨瀬川沿いに咲いた黄色い菜の花と、薄いピンクの桜。
ここがもし福岡市近郊だったら、
一日中、多くの人でごったがえしたでしょう。
幸いなことに、ここは浮羽町。ほどほどの人出です。
最近、結婚式の時、婚礼衣装を着たカップルが、
この桜並木を人力車で駆け抜けるという催しがあったそうです。
和風の打ち掛けを着た花嫁さん、羽織袴の花婿さん、
それに昔ながらの人力車の車ひきさん。
それがこの桜並木を駆け抜ける
…まさに「ハイカラさんが通る」の世界ですな。
ここに少尉がいれば…(おいおい)

ところで桜をあちこちで撮影したのは今回が初めてです。
こんなに美しくて楽しいもんだとは思いも寄りませんでした。
今まで自分がいろんな美しい風景(しかも地元)を
見過ごしてきたなぁと実感する今日この頃です。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

花見週間 その6

2007-04-04 23:57:40 | 美しい風景
ソメイヨシノは、もう葉桜になってしまったものも多かったのですが、なんとかまだ半分くらいは花を楽しめました。
天気が悪かったせいか、花見客が少なく、
散策するにはちょうどよい静けさでした。
ここは山の普通の公園ではなく、
なんと古墳公園なんですね。
六世紀後半の古墳時代後期頃の
小規模な円墳が集まっているそうです。
今ではすっかり田主丸の花見の名所になりました。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

花見週間 その5

2007-04-03 22:34:51 | 美しい風景
真ん中のログハウス風の建物は
「あかまつ」というレストランです。
今の時期はカメラを持った観光客やら、
三脚をすえたアマチュアカメラマンたちで賑わいます。

ここは一斉に花が咲くというより、
それぞれ木によって
少しずつ花が開く時期がずれているようです。
きれいに手入れもされているし、
計算して植えられたんだと思います。
枝垂れ桜はすでに緑色になってましたが、
他の木はつぼみが膨らんでいるものも多かったので、
今からでも十分楽しめそうです。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

花見週間 その4

2007-04-02 20:50:17 | 美しい風景
願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ
(西行法師)

この歌の中に出てくる花とは桜を意味します。
西行法師はこの歌の詠んだとおりの状況の下で入寂したという伝説があります。

こんなに美しい桜の下で死ねるのだったら、どんなに幸せでしょう。
ほとんどの人は、自分の死ぬ時期や場所を選べませんが、
桜の花を見ていると、ふと、そんなはかない望みが浮かんできます。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ

花見週間 その3

2007-04-01 22:35:47 | 美しい風景
今日は3月30日に県緑化センターで撮影した椿の画像です。
赤い椿もきれいですが、白椿もほんのりして
透明感をかもしだしています。
椿は大輪の花びらなのに、どこか楚々とした印象があります。

ところで、ポトリと花ごと落ちる様子を
首が落ちるのを連想して
武士が嫌ったという話を
私は今までずっと信じてましたが、
なんと!それって明治以降の流言なんですって。

実際には江戸時代に品種改良が進められ、
江戸の武家屋敷の庭園には多くの椿が植えられました。
他の桜やつつじなどと同様に、
武士からも愛された花なんですね。

椿は花の形や色の美しさが愛でられますが、
葉っぱの濃い緑色と調和している様子も魅力の一つです。

↓押してくださると励みになります。

人気blogランキングへ