松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

勇敢な50人はホームレス?

2011-03-16 18:20:55 | 販売奮闘日記
福島原発の実態が、津波とともに今、現れてきたようです。

米紙、原発作業員の献身伝える 「勇敢に立ち向かう50人」

 【ニューヨーク共同】15日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、高濃度の放射性物質が漏れた恐れのある福島第1原発で、炉心を冷却するため原子炉に海水を注入する作業を続けた人々の献身ぶりを「最後のとりでの50人」「放射線と火災に勇敢に立ち向かっている」と伝えた。

 記事は「何千トンもの放射性のちりが上空に飛んで自国の数百万人もの人々を危険にさらすことを防ぐため」の作業であることを詳しく説明した。

 さらに、対策に当たる作業員の放射線の被ばく線量限度が引き上げられたことに触れ「暗にしか示されていないが、犠牲的行為の拡大を求められている」と指摘。日本で仕事とは「命令への忠誠心を生み出し、炎のような献身を呼び起こすものだ」とも述べた。

 一方、東京電力が50人の「名前も、他のどんな情報も開示を拒否した」とし、50人をたたえる文脈の中で「彼らは顔を隠した無名の作業員たちだ」と表現した。

2011/03/16 16:24 【共同通信】


この記事だけ見たら、東電はなんという英雄社員がいることか!と感動することでしょう。無名の50名が神風特攻隊のごとく放射能に立ち向かっているのです。

ところが、この50名の情報を開示しない理由がありました。

日本の原発奴隷
---引用
 福島第一原発には、常に、もう失うものを何も持たない者達のための仕事がある。松下さんが、東京公園で、住居としていた4つのダンボールの間で眠っていた時、二人の男が彼に近づき、その仕事の話を持ちかけた。特別な能力は何も必要なく、前回の工場労働者の仕事の倍額が支払われ、48時間で戻って来られる。2日後、この破産した元重役と、他10名のホームレスは、首都から北へ200kmに位置する発電所に運ばれ、清掃人として登録された。
 「何の清掃人だ?」誰かが尋ねた。監督が、特別な服を配り、円筒状の巨大な鉄の部屋に彼らを連れて行った。30度から50度の間で変化する内部の温度と、湿気のせいで、労働者達は、3分ごとに外へ息をしに出なければならなかった。放射線測定器は最大値をはるかに超えていたため、故障しているに違いないと彼らは考えた。一人、また一人と、男達は顔を覆っていたマスクを外した。「めがねのガラスが曇って、視界が悪かったんだ。時間内に仕事を終えないと、支払いはされないことになっていた」。53歳の松下さんは回想する。「仲間の一人が近づいてきて言ったんだ。俺達は原子炉の中にいるって」。
 この福島原発訪問の3年後、東京の新宿公園のホームレスたちに対して、黄ばんだ張り紙が、原子力発電所に行かないようにと警告を発している。“仕事を受けるな。殺されるぞ”。彼らの多くにとっては、この警告は遅すぎる。日本の原子力発電所における最も危険な仕事のために、下請け労働者、ホームレス、非行少年、放浪者や貧困者を募ることは、30年以上もの間、習慣的に行われてきた。そして、今日も続いている。慶応大学の物理学教授、藤田祐幸氏の調査によると、この間、700人から1000人の下請け労働者が亡くなり、さらに何千人もが癌にかかっている。…続く

-------引用おわり

まるで都市伝説みたいな話です。この記事は本当なんでしょうか?

しかし、ハローワークのサイトに掲載されています。

作業員(福島第1・第2原発)の求人情報



保安院は、福島第1原発に通常7人いる、安全を監督する立場の保安検査官が17日までに、福島県庁に避難して一人もいないことを明らかにした。


保安院職員らも福島原発から退避

保安院職員は現場にもう一人もいなくて50km圏内に退避させているわけで、それじゃ作業員は?というと

福島第一原発作業員の被曝線量上限引き上げ 厚労省など

今、最前線で必死に働いている人々は、いったい…?

↓押してくださると励みになります。

人気ブログランキングへ


福岡よかもん市場店「和ろうそく松山櫨通販サイト」へ。

住民に20キロ、保安院に50キロ退避

2011-03-16 09:12:21 | 販売奮闘日記
政府が保安院を退避させている模様です。

------引用
保安院職員らも福島原発から退避

 政府は、原子力安全・保安院の職員らを福島第1原発からおよそ5キロのところにある「オフサイトセンター」で待機させていましたが、15日午前、第1原発からおよそ50キロ離れた郡山市まで退避させました。

 これは北澤防衛大臣が明らかにしたもので、政府は、第1原発周辺での作業にあたるため現地からおよそ5キロの「オフサイトセンター」に原子力安全・保安院の職員と自衛隊員らを待機させていましたが、当面、作業の実施が難しい状況となりました。

 このため、第1原発から20キロ以内の住民に対し、避難するよう指示を出している中、保安院の職員らの安全にも配慮し、退避させたものです。

 また北澤防衛大臣は、福島第1原発の4号機の冷却について「当面、消防と警察が地上から放水する」と述べました。今後、自衛隊が冷却のためにヘリコプターで放水する可能性はあるとしながらも、安全性を考慮する姿勢を示したものです。(15日22:16)


------------引用おわり

住民は20キロで保安院は50キロ。これはどういうことなんでしょうね?
こういった政府の対応は非常に不安を与えます。

ドイツの学者が放射性物質の飛散地域をシュミレーションした画像


これによると、ほとんどが神風のような偏西風のおかげで海に流されていますが、風向きによっては静岡まで放射性物質にさらされることになります。

原発事故「相当悪化」米シンクタンク見解 最も深刻な「レベル7」も

2011.3.16 07:29
 米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)は15日、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故について、「状況は相当悪化した」との見解を示す声明を発表した。

 声明は、同原発の事故は国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル4」を超えて上から2番目の「レベル6」に近く、最も深刻な「レベル7」に達する可能性もあると指摘した。

 同原発では、2号機で爆発音が上がって原子炉格納容器の圧力抑制プールが損傷。4号機でも爆発音がして火災が発生、外部に高濃度の放射性物質が漏れたとみられている。(共同)


もう50キロ圏内にいる人は、家に食料を備蓄している場合じゃないんじゃないか。車にガソリンが残っているうちに西に逃げるべきじゃないのか。

そして西日本・九州の各自治体は、援助ももちろん大切ですが、生き残って避難してくる東日本の人々の受け入れ態勢を整える時期に入っているのではないでしょうか。

↓押してくださると励みになります。

人気ブログランキングへ


福岡よかもん市場店「和ろうそく松山櫨通販サイト」へ。