松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

グローバルとローカル

2010-03-30 23:08:49 | 復活奮闘日記
「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、以前、一生懸命私が目の前の仕事をしている最中に、「もっと全体の流れを考えて動かなくてはだめだ。」と言われて当惑した事がありました。

もちろん全体を考えるのは正しいことです。しかし目の前に山のように積まれた書類。その仕事をしないと一日が終わらない状況に陥っている時、一本の木を凝視している最中に全体を考えるなんて正直とてもムリだと感じました。

マスゲームと同じです。

プラカードの順番を間違えないように素早く操らないといけない時に、俯瞰したらどんな絵柄になるだろうなんて頭で考えていたら、とてもプラカードを正確に操れないでしょう。木と森を同時に見るのは非常に困難です。

これってグローバルとローカルの問題にも言えます。

グローバリゼーションは国家や地域を越えて、地球規模の環境問題が話題にされるなど、人類のあるべき姿を語られる時によく使われますが、一方でグローバリゼーションによって世界各地で競争が起こり、多国籍企業を利して末端の労働者を搾取すると否定的な言葉として用いられることも多くなっています。

ローカリズムは地域主義や地域作り、地方独特の風習や文化を大切にすることで、郷土愛=パトリオティズムにも言及されますが、一方で他の地方のものへの排他性も持つことになります。

グローバルな視点に立つことで、ローカルに支障をきたす場合があるし、逆にローカルばかり考えていては行き詰まってしまう。この二つはどう使い分けたらいいのか、考え出したらキリがありません。

ほとんど頭が煮詰まっている時に、今日、ネットを検索していたら「グローバルな思想によって運用をローカルにする」という言葉がヒットしました。

つまり思想は世界標準に沿った形にして、あくまで実行はローカル性を大事にし、その地方に合ったものを選択していくこと。

これを新語「グローカル」と呼ぶ人もいますが、俗に言う、「地球規模で考えながら、自分の地域で活動する(Think globally, act locally)」とも関連する言葉です。

動物や植物が棲み分けをすることで自らの種を守り自然との共存をはかってきたように、理想としては人間同士もまた、あえて活動の場を他に広げずにお互いを尊重することが共存への道なんでしょう。

とはいってもすごい勢いでグローバル化が進んでる現在、やっぱり理想とは違う現実が進んでいるってことなんでしょうかね。

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